トップリーグ４強チーム首脳陣／主将が一堂に
2017-2018シーズン頂点獲りへ早くも火花が!?
＜サントリーサンゴリアス対ヤマハ発動機ジュビロ＞編

25日に東京都内で行われた第55回日本ラグビーフットボール選手権大会（兼トップリーグ総合順位決定トーナメント）出場チーム記者会見。

準決勝に勝ち上がった４チームから下記の首脳陣とキャプテンが出席した。

サントリーサンゴリアス 沢木敬介監督／流大主将
パナソニック ワイルドナイツ 相馬朋和ヘッドコーチ／布巻峻介主将
トヨタ自動車ヴェルブリッツ 大藪正光チームコーディネーター／姫野和樹主将
ヤマハ発動機ジュビロ 清宮克幸監督／堀江恭佑主将

後編では、１月６日に大阪・ヤンマースタジアムで予定されている準決勝第２試合（16:00）で対戦するサントリーサンゴリアスとヤマハ発動機ジュビロ両チームの監督およびキャプテンのコメントを抜粋し、年明けの決戦に向けた意気込みや見どころを紹介する。

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──まずは、日本選手権（兼トップリーグ総合順位決定トーナメント）に向けた意気込みを聞かせてください。

サントリー 沢木監督「リーグ戦でのヤマハ発動機との対戦は内容的には負け試合。今度はしっかりサントリースタイルで文句ない勝ち方で勝ちたい」

サントリー 流主将「自分たちのやってきたことを信じて、大勝にはならないでしょうが、接戦をものにしてファイナルに進めるようにがんばる」

ヤマハ発動機 清宮監督「沢木監督の方から強烈な言葉をいただいた。ヤマハはここ数年、力が上向き。いろんなことができるチームになってきた。そういうことが、逆に裏目に出ていて、シーズンで４敗。ケガ人が多く、次のサントリー戦もベストメンバー組めない。そういう現実なので、逆に絞り切ったラグビーでヤマハらしい戦いができるのではないか。
堀江キャプテンがPRで出るとか、そういうサプライズもあるかも。試合が盛り上がって、熱い１日になればいい」

ヤマハ発動機 堀江主将「前回の敗戦から自分たちが何を学んで、どう成長したかをしっかり見せたい。PRをやるかはわからないが（笑）、緊張感のある試合になる。楽しみ」

──それぞれのチーム内で、今シーズン特に成長を見せて、日本選手権でも期待している選手は。

サントリー 沢木監督「ルーキーの選手たちが頑張っている」

ヤマハ発動機 清宮監督「13番で出ている小林広人。大学時代もヤマハに入ってからも、ケガが多かったので経験自体は少ないが、終盤にチャンスを与えると結果を出した。宮澤（正利副将）という、サイズもスピードもないが、危機管理能力に長けているCTBがいるが、宮澤を超える選手になってきた」

──逆に、相手チームで警戒する選手は。

サントリー 沢木監督「堀江キャプテン。体でチーム引っ張っている印象。あとはヤマハといえばスクラム。そこは警戒していきたい」

ヤマハ発動機 清宮監督「ここ数年、ジョージ・スミスにここ一番で仕事されて形勢悪くなるというシーズン続いた。（サントリー 沢木監督に）出るかどうか訊いているんですが……、新しいターゲットをこれから探します」

──両キャプテンが対戦を楽しみにしている相手チームの選手は。

ヤマハ発動機 堀江主将「同じ明治大学出身の選手がFW、フロントローに多いので、特にスクラムでは負けたくない。」

サントリー 流主将「スクラムでは戦わないといけない。大田尾（竜彦）さんがヤマハ発動機のラグビーを引っ張っていると思うので、そこにプレッシャーをかけられるか」

──お互いに、相手チームのキャプテンの印象を。

サントリー 流主将「堀江さんは体も大きくてフィジカルな選手。リーグ戦でもトライを取られて勢いづけてしまった。こちらも負けずにしっかりフィジカルに戦いたい」

ヤマハ発動機 堀江主将「（流主将は）パスがうまい。テンポのいいパス回しに加えてFWの使い方も上手。ブレイクダウンのところで球出しを遅らせたい」

──師弟関係とも言える両監督ですが、お互い相手監督はどんな戦いを仕掛けてくると予想していますか。

サントリー 沢木監督「清宮さんは一戦必勝の勝つラグビーをしてくる。トーナメントでは、勝ちにこだわった戦い方してくる。頭を使って、いろいろな戦術を考えているはずですが、逆にそれをあまり深読みしないで、しっかりと自分たちの強みを生かしてヤマハ発動機の強みを消していく、そういう戦い方をしていきたい」

ヤマハ発動機 清宮監督「（沢木監督は）サントリーの選手たちに相当プレッシャーをかけることによって、選手の力を1.5倍、２倍と引き出してくるのでは。そうなっては、ヤマハ発動機の強みは消えてしまう。ひとつひとつの勝負の積み重ねが勝敗を分けることになる」