トップリーグ 2017-2018 総合順位決定トーナメント7位決定戦 レポート(NEC 20-44 リコー)

ジャパンラグビー トップリーグ 2017-2018 総合順位決定トーナメント7位決定戦
2018年1月14日(日)11:30キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
NECグリーンロケッツ 20-44 リコーブラックラムズ

NECグリーンロケッツ

NECグリーンロケッツのラッセル ヘッドコーチ(右)、瀧澤キャプテン

NECグリーンロケッツのラッセル ヘッドコーチ(右)、瀧澤キャプテン

ピーター・ラッセル ヘッドコーチ

「今シーズンを通してメディアの方々からサポートいただき、誠にありがとうございました。シーズン全体としてはまずますのシーズンだったと思います。今日はNECの日ではありませんでした。後半開始直後、20-20のスコアまで待ちこみましたが、後は試合結果が示す通りです。後半には肝心なところでのタックルミスも一つありました。後半の後半にはアタックし始めることができたのですが、ゴールラインを割ることはできませんでした。主将の瀧澤にはハンブルハート(謙虚な心)があります。瀧澤はこの一年間チームを良くリードしてくれました」

──今日のメンバーには亀井亮依、飯山竜太、ジョージ・リサレなど若手選手を多く起用していましたが、シーズンを通しての若手起用については?

「若手の彼らは将来有望です。こういう試合で学ぶことにより将来、もっといいプレーができミスをなくすことを学んでほしいと思います」

──今シーズンは8位で終りましたが、ここから上に行くのにチームとして足りないところはどこだと思いますか?

「メンタルなタフさを上げるのも必要だと思います。信じる気持ちをしっかり持つことでチームを成長させたいと思います」

瀧澤直キャプテン

「今日は何回か、細かなことでおかしいと感じることが多かったのですが、それを超えて勝利を得たかったです。昨日は日本選手権の決勝をテレビで見ていましたが、つくづく、『決勝の場に立ちたい。NECがこの場にいなければいけない』と思いました。今日は7位-8位の決定戦で負けたのですが、『5位が届く8位』だったと思います。NECとして来年はチームとして高い目標を掲げるべきと痛感しました。昨シーズンは10位で、今シーズンは5位-8位決定戦でしたが、ベスト4の上を目標として掲げてもいいと思います。来年は是非、決勝を戦えるチームになりたいと思います」

──来年はトップ4を目指すと言いましたが、チームとしてどこを改善したいですか?

「今シーズン言い続けたことですが、一つはボールキャリーのミスをなくすことです。昨日の決勝の試合でもサントリーはボールキープを継続して何フェイズも重ねてアタックしていました。そしてパナソニックはペナルティを犯さずターンオーバーすることが多かったです。どのチームでもできることだと思います。まず、自分たちができることをやっていかなければいけません」

──今日の試合ではスクラムは後半修正できましたか?

「今日のピッチは、特に前半はグラウンドが凍っていて、スパイクのポイントが刺さらず滑ってしまうところがありました。こちらが受けることなく、相手に受けさせようと思って組みました。後半あたりからは良くなってきたと思いますが、最後はNECが受けに回ってしまってきて相手に押されてしまうことが多くなりました。スクラムでNECが押され、トライを取られたシーンがありましたが、あれは難しいですね。僕が前に出過ぎて、全体としての出が遅れたと思います。『スクラムを回さない』ことが重要です。あのトライを取られたのは残念です。また、ボールキャリアーの姿勢が高くなってしまいターンオーバーされたシーンもありました。この点もしっかり修正していく課題です」

リコーブラックラムズ

リコーブラックラムズの神鳥監督(右)、馬渕武史キャプテン

リコーブラックラムズの神鳥監督(右)、馬渕武史キャプテン

神鳥裕之監督

「今日はありがとうございました。今日の試合は、モチベーションづくりが難しかったのですが、しっかり戦えました。あと一歩でトップ4に届くという位置に来ているので、再び、来年の目標としていきたいと思います。今日の試合では前半17-3まで点差をつけていたのですが、気を抜いたわけではないと思いますが、NECの気迫で同点まで戻されました。しかし後半は、よく取り戻して戦えたと思います。ボールを切るべきところで切らなかったり、無駄な反則をしたりしてしまいました。馬渕主将がリザーブでその時にはピッチにいなかったことも影響あったかもしれません」

──この5年間で着実にチーム力が上がってきました。来年はどこを課題としますか?

「ブレイクダウンで、クリーンボールを出すこと、また、アタックのストラクチャーの準備を早くすることを課題としてきましたが、トップ4を狙うには点を取る手段を改善して成長できると思います。ディフェンスももっと安定して戦えるようにスタンダードを上げて失点を20点以下で戦える力にしたいと思います」

馬渕武史キャプテン

「一年を通じ、素晴らしい環境でラグビーをさせていただきありがとうございました。目標であったトップ4には届きませんでしたが、しっかり成長を感じた1年でした。来年こそトップ4に入れるようにしっかりやっていきたいと思います。前半NECに2トライ連取されたところではふわふわしてはいなかったと思うのですが、精神的に受けに回ってしまったところもあったと思います。しかし、一人一人がコンタクトをしっかりやっていたので怖くはありませんでした。NECのスピードはそれほどすごいとは感じませんでしたが、コンタクトは激しかったです」

──この5年間で着実にチーム力が上がってきました。来年はどこを課題としますか?

「ブレイクダウンでは相手が激しく来るとボールが出ないことがありました。どんな相手でもクリーンボールを出せるようにしたいと思います。1年間、コンスタントに力を発揮できるようにメンタルを含めて強化していく必要があると思います」

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