トップリーグ2018-2019 第1節レポート(日野 33-3 宗像サニックス)

ジャパンラグビー トップリーグ 2018-2019 第1節
2018年8月31日(金)19:30キックオフ/東京・町田市立野津田公園陸上競技場
日野レッドドルフィンズ 33-3 宗像サニックスブルース

宗像サニックスブルース

宗像サニックスブルースの藤井監督(右)、杉浦キャプテン

宗像サニックスブルースの藤井監督(右)、杉浦キャプテン

藤井雄一郎監督

「今日は最後までチームのアクセルを上げることができず、勝ちたいという気持ちでも日野を上回れず、80分間そのままで終わってしまったという感じです」

──今日はミスが多く出てしまいましたが、これからの改善は? また、日野のプレッシャーについてはそのような想定をしていましたか?

「状況判断がよくないところが多くありました。アグレッシブになりきれていませんでした。うちのキックの使い方もよくなかったと思います。アタックでのミスが多すぎました。次の試合に向けしっかり修正していきたいと思います」

杉浦敬宏キャプテン

「スクラムとラインアウトで日野のプレッシャーを受けてしまい、サニックスらしい戦い方ができずに終わってしまいました。アタックでもフェイズを重ねることができず得点につなげることができませんでした。開幕戦でもあり、しっかりフェイズを重ねたかったのですが、ミスが多く出て、アタックでボールをポロポロやってしまうプレーが多くなってしまいました。次につながるようにしっかり修正していきたいと思います」

──今日はミスが多く出てしまいましたが、日野のプレッシャーはどうでしたか?

「日野のプレッシャーは良かったと思います」

日野レッドドルフィンズ

日野レッドドルフィンズの細谷直監督(右)、村田毅キャプテン

日野レッドドルフィンズの細谷直監督(右)、村田毅キャプテン

細谷直監督

「今日はまず、ピッチの芝生を含めすばらしい環境の中で試合をさせていただけたこと、関係者の皆様に心から感謝します。ありがとうございました。フィールドコンディションは最高でした。これがトップリーグの試合だと思うことができ、選手達もトップリーグに居続けたいという気持ちを持ちながらプレーできました。今日の試合に備え、チーム全体でサニックスの情報を共有し、Bチームにサニックス役をやってもらい、練習を重ねました。今日の勝利は全ての選手達で力を合わせた準備をできたおかげだと思います。今日はボーナスポイントの勝ち点も獲得でき、また、サニックスをノートライに抑えることができたことが嬉しいです。素晴らしいトップリーグ初勝利を勝ち取ってくれた選手たちを褒めたいと思います」

──今日の勝因を一言で言うと?

「2つあります。1つは前半の終盤、自陣ゴール前でサニックスのアタックを続けられたとき、ペナルティもせずによく守りきってくれました。我慢して我慢して、人数を必要以上にかけず、接点でも引かずに守りきってくれました。もう一つは後半、自陣に攻め込まれる時間が続いたのですが、その中でスクラムを一発で勝ち切ったことです。この試合展開はイメージ通りでした」

──チームの名前を「日野自動車レッドドルフィンズ」から地域のチームとして「日野レッドドルフィンズ」に変えましたが、新しいチーム名で勝てたことにはどう思いますか?

「トップリーグの中で意味のある一歩だと思います。過去と歴史の中で存在感を占めることができると思います。トップリーグがいい方向に変わる道しるべになれたらいいと思います。負けたら『やはり企業頼りだ』と思われるでしょうが、今日勝ったことによって市民の方々が入りやすくなったと思います。市民の皆さんと一体となって勝ち取った勝利だったと思います。今日は地域からの観戦客数1万人目標として準備してきました。1万人の達成はできなかった(注:観客数3,867人)と思いますが、先週は大型ショッピングセンターでイベントもやり、盛り上げをはかりました。これからこのチームから大きなコミュニティになるようにしていきたいと思います」

──今日はSHに起用した新人の橋本法史選手の活躍が目立ちましたが?

「橋本選手は本当に素晴らしかった。今日はリザーブにSHの選手を入れていなかったのですが、橋本選手はキックもうまく使って上手に表現してくれました。陰のマン・オブ・ザ・マッチとも言える活躍をしてくれました」

村田毅キャプテン

「今日はたくさんのサポーターの方々に観戦に来ていただいたことが力になりました。ファンの方々の応援の声が選手の背中を押してくれました。サポーターの席から遠いピッチの中にいても、観客の方々の声援が聞こえ、どちらのチームが優勢になるかというところで大きな力になりました。開幕戦への準備では試合に出られないメンバーもくさることなく、チームが勝つためにしっかりサニックス戦に備えた練習をやってくれました。今日勝利できたことで、次の試合にさらに気が引き締まります。次も勝ってTop8を目指していきたいと思います」

──先週Bチームがサニックス役をやってくれた練習ができたことについて、選手としてどう感じましたか?

「サニックスのアタックは3フェイズ以内にスコアすることが多いとの分析があったので、ここを封じてその後にこちら側にいい流れを引き寄せることを狙っていました。後半、自陣に攻め込まれて苦しい時間帯がありましたが、プレーヤーが皆『我慢、我慢』と、外国人選手も『ペーシェンス!』と言い続けていたことがノートライに封じることにつながったのだと思います。

──今日はサニックスをノートライに抑え、また、日野のFWとしてもモールからのトライ、スクラムからのトライがとれました。これはイメージ通りでしたか?

「サニックスのプレッシャーを抑え切れたことは、夏にやったプレマッチの2試合で自信をつけることができたおかげだと思います。サニックス戦で準備してきたことをしっかり出せたと思います」

──村田選手自身は、以前、緑のジャージ(NEC)を着てトップリーグでプレーしていたころから比較してトップリーグの違いを感じますか?

「トップリーグが違っています。外国人が多いです(笑)。こんなに待ち遠しいトップリーグの開幕戦は初めてでした。日野は移籍選手も多くそれぞれの選手がいろいろな背景を持ってこのシーズンに臨んでいます。うちの強みを出せる時が来たと思っています」

──市民の方々への呼びかけに選手たちも力をもらったと思いますが?

「日野で生活をしていると市役所職員の方々もレッドドルフィンズの赤いTシャツを着て仕事をしていますし、イオンでも店員さんたちが「初陣」の赤いTシャツを着てサポートしていただいていることが嬉しいです。ゼロから1になって、動き出したことが嬉しいです。レッドドルフィンズを通じて社員ではない一般の市民の方々と触れ合う機会が多くできることもたいへん嬉しいことです」

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