トップリーグ2018-2019 第1節レポート(リコー 39-34 Honda)

ジャパンラグビー トップリーグ 2018-2019 第1節
2018年9月1日(土)19:00キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
リコーブラックラムズ 39-34 Honda HEAT

Honda HEAT

Honda HEATのリー ヘッドコーチ(右)、小林キャプテン

Honda HEATのリー ヘッドコーチ(右)、小林キャプテン

ダニー・リー ヘッドコーチ

「コンバンワ。今日の試合は厳しい結果となりました。どちらのチームもハードワークを重ねて戦い抜きました。お互い80分間プレッシャーを掛け続け、相手のプレッシャーを取り払うことに努めました。最終的なスコアはHondaにとって残念なものになりましたが、次の試合に備えてまた、練習をしっかりやっていきたいと思います」

──今日の試合にはPR具智元選手がケガで出場できませんでしたが、具選手はいつごろ復帰できる見込みですか?

「具選手には日本代表などでの経験をチームに生かしてもらいたかったので、具選手のケガは残念です。しかし、小林主将も言った通り、今日はPRに起用した呉 味和昌選手がよくやってくれました。具選手の復帰には3カ月くらいはかかると思います」

──トップリーグでは相手チームのスクラムの強さは予想していたと思いますが、スクラムでのプレッシャーは予想していたレベルでしたか?

「トップリーグではスクラムも厳しいだろうとは予想していました。トップリーグでは試合をドミネート(相手を圧倒)できるチームはスクラムでも圧倒できています。スクラムで押され、下げられることが敗戦という代償(コスト)となってしまいます。早く改善策を考えたいと思います」

小林亮太キャプテン

「今日の試合のため、関係者の皆さんにご尽力いただいたことにまず感謝します。1レベル、1レベルの攻防で流れに乗りきるべきところで、セットプレーから崩れてしまいました。次週はホームの鈴鹿でキヤノン戦になりますが、切り替えてハードワークして、しっかり準備して臨みたいと思います」

──今日のHondaはアタックについては自信を持ってプレーしていたように見えましたが?

「ボールキープさえできれば、スコアにつなげられると思っています。しかし、それを徹底しきれなかったことが残念です」

──ボールを獲得した後のセットプレーが課題だと言いましたが?

「例えばキックオフでボールを持って進むべきところ、相手にボールを渡してしまうなど、リコーのプレッシャーを感じるプレーが多かったと思います」

──スクラムでコラプシングを取られるなど、苦しみましたが、PR具智元選手がケガで出場できなかったことは影響がありましたか?

「具選手が出られなかったことが全く影響なかったとは言えませんが、今日の試合に出た呉選手もよくやってくれたので、そうは考えていません」

──トップリーグでは相手チームのスクラムの強さは予想していたと思いますが、スクラムでのプレッシャーは予想していたレベルでしたか?

「試合前には勿論、プレッシャーはかかってくるとは思っていました。今日のスクラムはいい経験になりました」

──小林主将のトイメンとなったリコーの7番、NZ代表のエリオット・ディクソンとぶつかった印象は?

「ディクソン選手は目の付け所が違うというか、嗅覚が素晴らしいと思います。いるべきところに必ずいるし、やるべきことは必ずやっていると感じました」

リコーブラックラムズ

リコーブラックラムズの神鳥監督(右)、濱野キャプテン

リコーブラックラムズの神鳥監督(右)、濱野キャプテン

神鳥裕之監督

「今日は大雨の降る天気の中、多くのファンの皆さんに応援に来ていただき誠にありがとうございました。試合ではHondaのアタックに苦しんで、リコーのラグビーができなくてディフェンスに苦しむ時間も多かったですが、『勝ち』という結果を得たことが全てです。今日は80分間戦い抜いた選手達を讃えたいと思います」

──ディフェンスで苦戦したことはどこに問題があると思いますか?

「(タックルが)高かったです。足元に突き刺さるタックルをしてすぐに立ち上がってプレーすることを課題としていますが、今日のディフェンスは受けてしまっていたと思います」

──PKを得た時に、PGを狙ってもいい場面でもタッチからラインアウトとしたことが何回かありましたが?

「セットプレーではリコーが優勢になれると思っていました。それぞれの局面では選手の判断に任せています」

──今日のスクラムには満足でしたか?

「後半は、インパクトを残しきれませんでしたが、全体としてはスクラムでゲームの流れを作れたと思います。前半、スクラムでドミネートできたのを80分間続けられるようにしたいと思います」

──ディフェンスでのスペーシングが課題だと言いましたが?

「夏合宿から、ラックサイドなどに寄りすぎないように意識はしていましたが、今日の試合で課題が見つかったので、むしろ、今後の伸びしろだととらえ、ポジティブに考えたいと思います」

濱野大輔キャプテン

「今日は、レフリーの皆さん、協会の関係者・マスコミ関係者の皆さん、雨の中大変ありがとうございました。リコーとしてトップリーグチャンピオンを目指しての第1戦でしたが、いいスタートを切ることができました。リコーらしいラグビーができなかった時間帯も多かったですが、80分間泥臭く、ひたむきなラグビーができたことで、一つ上のレベルに行けたと思います。次週は駒沢での東芝戦になりますが、今日の試合で気づかされた課題点をしっかり修正して次戦に臨みたいと思います」

──後半37分に試合を決めるトライを濱野選手自身がとりましたが、そのトライシーンについては?

「試合前の分析からHondaの弱点でああいった場面でスペースができることがあると思っていました。チームにとって大きなトライなったことが嬉しいです」

──ディフェンスで苦戦したことはどこに問題があると思いますか?

「ラックに寄りすぎてミスマッチになってしまったシーンがありました。的確なスペーシングができていませんでした。また、チームとしてはこれまでチョップタックル(注:膝下に入るタックル)をやろうとしてきたのですが、今日はボディハイのタックルが多くなってしまいました」

──今日の試合では、何度もリードが交代するシーソーゲームとなりましたが?

「前半、相手選手にシンビン(注:19分、Hondaクリンドラニ選手)が出て、リコーが有利な時間帯になったのですが、リコーが自分達のミスやペナルティで少し混乱してしまいました。キャプテンとして、もっとコミュニケーションをしっかりしなければいけないと思います。FBベイトマン選手が『深呼吸しよう』と皆に声を掛けてくれて、選手たちの気持ちを変えることが一つ一つできました。これが今日の勝利につながったと思います。
ラインアウトでのミスや、パスミス、ハンドリングミスなど多かったですが、これらの精度を高くできなければチームの目標であるトップリーグのチャンピオンシップはとれません。しっかり修正したいと思います」

──PKを得た時に、PGを狙ってもいい場面でもタッチからラインアウトとしたことが何回かありましたが?

「仲間を信じてセットプレーからのスコアを狙いました。しかし、次の東芝戦ではゲームコントロールをもう少し考えなければいけないと思います」

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