トップリーグ2018-2019 第2節レポート(NEC 5-29 トヨタ自動車)

ジャパンラグビー トップリーグ 2018-2019 第2節
2018年9月8日(土)19:00キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
NECグリーンロケッツ 5-29 トヨタ自動車ヴェルブリッツ

NECグリーンロケッツ

NECグリーンロケッツのラッセル ヘッドコーチ(右)、亀井キャプテン

NECグリーンロケッツのラッセル ヘッドコーチ(右)、亀井キャプテン

ピーター・ラッセル ヘッドコーチ

「今日の試合は、悪いところも、いいところも全て出した試合でした。フィジカルな試合でしたが、選手はきついところをよく頑張り切りました。22m以内に攻め込まれた時のディフェンスでの冷静さもありました。前半にトヨタに22m内側に入られてトライを取られてしまいましたが、トヨタがセットプレーからボールを出したところでヘンリー・ジェイミー、イェーツ・スティーブン、ジオ・アプロンらのいいランナーに走られてしまいました。マイボールを取った時にボールを大切に扱うことができなかったのが残念でした」

亀井亮依キャプテン

「今日の試合はフィジカルな試合になるだろうとは予想していました。今日の試合で出た課題は、薄くなってしまっている外側でのディフェンスと、ディシプリンです。ディシプリンのところができていなかったため、自分たちのアタックで取りきれませんでした」

──試合開始直後のキックオフでボールをターンオーバーして攻めたところからのアタックで取り切れませんでしたが?

「ゲームの出だしには意識していい『入り』ができました。ゴールキックもよかったと思います。ボールをとれた時にどこで取りきれるのか、選手たちが見えていないのだと思います」

──規律が課題だと言いましたが、なぜ反則が多くなってしまうと思いますか?

「ラインオフサイドや、ブレイクダウンの中での反則など、多くの反則はフィジカルで劣勢になり引いてしまっているためだと思います。ディシプリンのコントロールができていなかったところはしっかり反省したいと思います」

トヨタ自動車ヴェルブリッツ

トヨタ自動車ヴェルブリッツのホワイト監督(右)、姫野キャプテン

トヨタ自動車ヴェルブリッツのホワイト監督(右)、姫野キャプテン

ジェイク・ホワイト監督

「今日は非常に嬉しく思います。前節のサントリーとの試合を終えて巻き返すことを心掛けて臨みましたが、メンタルの面でディフェンスをよくやってくれました。やるべきことを明確にして、それをやり抜いてくれたことをうれしく思います。最後に先週、北海道で大きな震災被害がでたことについて、このような大きな被害に比べるとラグビーはちっぽけなものですが、震災の被害を受けた方々へ心を込めて祈りたいと思います」

──前節は優勝チームのサントリーと競った試合をして負けました。今日の試合には、技術面のほか、どんなところを準備して臨みましたか?

「先週はああいった試合をして負けてしまいました。今週は更にチームに一体感を持たせることを課題にして臨みました。メンタル面で勝つためにやり通すことができたと思います。昨日はNTTコムもサントリーと接戦をして負けましたが、うちも先週は4トライとったのにサントリーに負けました。サントリーに勝つには更なる努力が必要です。サントリーに勝つには時間をかけてチームのメンタル力を上げていかなければいけません。今日のNECとの試合には新人を6人起用しましたが、NEC戦にはメンタル面を強化して臨みました」

──姫野主将のこの2年間の成長はいかがですか? また、SH茂野選手の活躍については?

「今日の姫野選手はベストプレーを見せてくれました。姫野はブレイクダウンのプレーでもインターナショナルなプレーをしてくれています。チームにいい流れを与えてくれています。 茂野選手は昨年、NECから移籍してきましたが、リリースレターの問題もあり、昨年1年間は試合に出ることができませんでした。今日の茂野は古巣のNECとの試合での先発ということもあり、エナジーのあるプレーをしてくれました。インターナショナルプレーヤーになれるレベルの選手だというファンタスティックなプレーを見せてくれました。茂野選手は毎週、試合相手がNECになれば、今日のようないいプレーをできるだろうと思います(笑)」

──規律面では前節のサントリー戦にくらべて、チームの反則数が大きく減りましたが(注:反則数 サントリー戦18 NEC戦6)?

「選手が先週のサントリー戦の敗戦から多くのことを学びました。NECを自陣に張り付けさせてペナルティを誘うことができていました。トップリーグは昨年と比べると全体のスタンダードが上がって、接戦が増えています。若手が接戦を通じ、規律を守りチームとして一つになることができ。プレッシャーに負けず進歩していることはコーチとしてハッピーなことです」

姫野和樹キャプテン

「今日は、しっかり勝利できて、また、ボーナスポイントを取れて勝ち点5をとれたことが良かったと思います。前節、サントリーに負けた悔しさを忘れないで、NEC戦はトヨタのラグビーの真価を問われる試合だとして臨みました。前半はディフェンスがしっかりできましたし、後半にはさらにスコアを重ねてしっかり勝利することができました。トップリーグのスタンダードは高いです。これに満足しないで、1試合、1試合レベルアップしていきたいと思います。先ほど、ファンへのグリーティングをしていた時にファンの子供さんから(サントリー戦直後に姫野選手が泣いていたことに対して)『姫野選手、もう泣かないでください』と言われました。もう泣かないようにします(笑)」

──規律面では前節のサントリー戦にくらべて、チームの反則数が大きく減りましたが(注:反則数 サントリー戦18 NEC戦6)?

「いろいろなことを敗戦から学んでいます。できることは改善してできるようになればいいと思います。今日の試合では自分達から仕掛けてNECの反則を誘うこともできました」

──チーム力が着実に高くなってきていると思いますが?

「満足しないことが大事だと思っています。謙虚であり続けることを心がけています。うまく行った時でも謙虚であり続けることが成長につながると思います」

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