トップリーグ2018-2019 第2節レポート(NTTコ厶 18-20 サントリー)

ジャパンラグビー トップリーグ 2018-2019 第2節
2018年9月7日(金)19:30キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 18-20 サントリーサンゴリアス

NTTコミュニケーションズシャイニングアークス

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスのペニー ヘッドコーチ(右)、金キャプテン

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスのペニー ヘッドコーチ(右)、金キャプテン

ロブ・ペニー ヘッドコーチ

「今日はありがとうございました。今日は負けとなりましたが選手全員がプライドを持って戦ってくれたことをヘッドコーチとして大変うれしく思います。選手たちは今日いい試合をしたことに大変貢献してくれました。試合開始後からサントリーがアタックでドミネートしてきました。サントリーが風上だということもありましたが、サントリーの実力がよく出ていました。その後NTTコミュニケーションズがドミネートする時間を続けられたのですが、小さなミスなどが勝敗を分ける結果となりました。ハーフタイム直後にはサントリーがNTTコム陣内に入り、そこから抜け出すことがなかなかうまくできませんでした。サントリーがセットピースをものにしてトライにつなげることになりました。あれがこの試合のキーになる場面だったと思います。しかし、NTTコムの選手達もしっかり落ち着いて、自信を持ってできるということがはっきりした試合だったと思います。80分間勝利にチャレンジ続けることがチームにとって重要です。80分間必死になって勝利をものにしようとする姿勢、そこが、先週の神戸製鋼戦で欠けていたところだったと思います。今日は結果的には敗戦となりましたが、最後までアタックを続けることができました」

──前半13-8のビハインドで後半に入りましたが、後半は風をうまくつかえましたか?

「残念ながら、後半には風がほとんど止んだと思います。後半、自陣に攻め込まれましたが、ウチには⑩エイプリル、⑮小倉とキックでそういった場面から脱出できる選手がいたのですが、あの場面ではそこからうまく脱出することができませんでした。金主将も言ったように小さな瞬間の積み重ねが勝負を分ける結果となりました」

──今日もコンタクトの激しい試合になりましたが、アマナキ・レレイ・マフィが欠場していることはチームに影響ありますか?

「マフィが欠場していることは全く関係ありません。現在のチーム力には満足しています」

──規律のところについてはどう見ていましたか?また、前節の神戸戦から今日の試合へは変化はありましたか?

「今日の試合では神戸戦よりペナルティが多かったと思います(注:反則数 神戸戦4、サントリー戦15)。しかし、単にペナルティの数より、『避けられるペナルティ』の数が重要です」

──SOエイプリルはなかなか面白いプレーをするし、プレーの精度が上がれば期待できると思いますが?

「エイプリルはまだ来日してチームに合流してから間もないのですが、アタックにもう一つ機会を与えてくれる選手だと思います。スキルもあり、チームストラクチャーにはまっているので、ゲームの経験を積んで活躍することを期待したいと思います」

──今日はスクラムの場面が多く、NTTコムのフロントローがよく戦っていましたが?

「フロントローの選手全員を誇りに思います。皆、丁寧にスクラムを組んでいました。タイトヘッド(3番)はルイ(三宮)もマーフィーもよく組めていました。FWリーダーもやっているHO三浦嶺はもっと上のレベルに行ける選手だと思います。ルースヘッド(1番)の上田、庵奥も成長しています。2年前、サントリーと対戦した時はスクラムでボコボコにやられていた時と比べると大きく成長しており、さらなる成長が楽しみです」

金正奎キャプテン

「チームとして今季のトップリーグは第1節の対神戸製鋼戦、第2週のサントリー戦の2つの試合にフォーカスして準備してきました。神戸戦での課題を克服して最後まで戦う意志を見せてやり抜きましたが、残念な結果となりました。しかし、選手の誰も、今日負けたからと言って下を向いていません。皆、前向きなアティテュードを持ち続けています。私がNTTコムに入って5年になりますが、この5年間で今年のチームが一番素晴らしいチームだと思います。チームのあり方はとてもよくなってきています。今日の敗戦は本当に悔しいです。これまでやって来たことがしっかり出せていませんでした。少し、規律の面での小さな瞬間の積み重ねで負けという結果につながってしまったかと思います。そこにサントリーとの差を痛感しました。しかし、チームとしては前を向いて、次の豊田自動織機戦に向けて反省点を修正してしっかり準備したいと思います」

──規律の面ではチームとしてはどのように取り組んでいますか?

「難しい質問です。試合は生き物ですから、想定通りに進むものではありません。選手に言い続けるしかありません。『避けられるペナルティ』は意識してやらないようにコントロールできるようにしたいと思っています」

サントリーサンゴリアス

サントリーサンゴリアスの沢木監督(右)、流キャプテン

サントリーサンゴリアスの沢木監督(右)、流キャプテン

沢木敬介監督

「今日は試合の『入り』は悪くなかったと思います。しかし、ご覧のとおり一つのプレーで試合の流れを渡してしまうことにもなり、あまりにもふがいなく思います。次節は神戸製鋼戦ですが、もう一回よくプレーを考えて神戸戦に臨みたいと思います。神戸製鋼は地震のため、今週の札幌での試合が中止となりましたが、それが神戸にとってプラスになるのかハンディキャップとなるのかわかりません。いずれにせよしっかり準備して臨みたいと思います」

──HOの中村駿太選手を早めに北出拓也選手に交代させましたが? また、No.8マクマーンも前半に交替させましたが?

「レフリングへの対応ができていませんでした。レフリーにしっかり対応してスクラムを組んでいかなければいけません。
マクマーンの交替については、日本人の控え選手を積極的に出そうとしたものです。ウチはしっかりいい日本人選手を鍛えてチーム力を上げていきたいと考えています。今季は第7節が『プロテクト節』になります。日本代表選手を輩出すれば控え選手を含め3枚は必要になります。しっかり日本人選手を育てていきたいと考えています」

──この日2トライ取ったCTB梶村祐介選手のプレーについては?今日は(シンビンで14人の時間に)スクラムに加わることもありましたが?

「見ての通りです。ああいったケースの練習もしています。いいスクラムをしっかり組めていたのでフランカーでも日本代表になれるかもしれませんね(笑)」

──今日の試合での不満点を簡単に一言で言うと?

「『我慢強さ』と『雑』です」

流大キャプテン

「今日、良かったのは、勝ったことだけです。このレベルのプレーをしていてチャンピオンになれるか?と問われれば、そうでないと思います」

──前節の試合から、中5日とあまり日がなく今週の試合に臨むことになりました。これは言い訳にはできないとは思いますが?

「言い訳できるとは全く考えていません。最初から分かっていた日程であり、これにどうコミットするかだと思います。疲労回復も含め、しっかりプランニングされています。あとは選手の意識だということを特にコメントしたいです」

──試合の『入り』はすごくいい流れだったのですが、その後、うまく行かなくなった原因は?

「いいアタックはできていました。ミスなどで簡単にボールを失うとNTTコムもいいアタックにつなげられるチームです。選手が戻るときに背中を向けて戻るなど、チームの中でメンタルで隙を与えたシーンもありました。

──この日は80分間でトライ2つと、あまりトライを取れませんでしたが?

「もっとトライを取れるはずだと思っていますが、練習してきたことをかたちに出せていないと思います。もっとコントロールしてアタックできなければいけないと思います。50/50のパスをしてノックオンする場面もありました。しっかりボールを継続してスペースを探してトライにつなげるようなプレーをしたいと思います」

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