トップリーグ2018-2019 第3節レポート(東芝 24-31 パナソニック)

ジャパンラグビー トップリーグ 2018-2019 第3節
2018年9月15日(土)19:00キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
東芝ブレイブルーパス 24-31 パナソニック ワイルドナイツ

東芝ブレイブルーパス

東芝ブレイブルーパスの瀬川監督(左)、カフイ キャプテン

東芝ブレイブルーパスの瀬川監督(左)、カフイ キャプテン

瀬川智広監督

「今日は素晴らしいチームにチャレンジすることができました。当然勝ちに行きましたが、結果は悔しいです。選手はよくやってくれましたが、パナソニックが素晴らしいプレイをしていました。またパナソニックと対戦できるよう、これからもしっかりと戦っていきたい」

──チャンスのわりにトライを獲りきれなかった要因は。

「パナソニックのディフェンスが良くて、東芝のディフェンスが良くなかったからです」

リチャード・カフイ主将

「監督が言っているように、がっかりした結果となってしまった。一週間かけて良い準備をしてきたので、良いチャンスを作ることができたし、得点もすることもできた。しかし、相手ゴール前まで攻め込んでいながら、ターンオーバされ100メートル以上走られ得点されるなど、ある程度のプレッシャーをかけることはできたが、最後に決めることができなかった」

──パナソニックはディフェンスが強いチームだが、どのような狙いで臨んだか。

「アタックに力を入れて準備してきた。その点は、多くの部分でうまくいった。キックの応酬になると思っていたので、その点の準備をしてきた。正しいオプションもできたが、パナソニックのターンオーバとカウンターアタックが良かった。多くのチャンスを作ることができ、ディフェンスでうまくコネクトできていたらというシーンもあったが、最終的には相手にうまく点を取られた」

──TMOの判定に長い時間がかかったが、このことについてはどう思うか。

「選手としては、ゲームの流れを切らずにプレイしたいという気持ちはあるが、正しい判断をされることが大事だと思う。バランスが大切だと考えている」

パナソニック ワイルドナイツ

パナソニック ワイルドナイツのディーンズ監督(右)、内田ゲームキャプテン

パナソニック ワイルドナイツのディーンズ監督(右)、内田ゲームキャプテン

ロビー・ディーンズ監督

「とてもタフな試合だった。選手は良く戦ってくれた。メンタル、フィジカル面で競った試合だった。選手たちはよくがんばった」

──スタンドオフ 山沢選手のキックを含めたプレイをどのように評価しているか。

「今週末、非常にレベルの高い2人のスタンドオフが秩父宮でプレイした。一人は山沢であり、もう一人がダン・カーター選手だ。山沢は才能があり、他の選手ができないことができる選手だ。彼はプレッシャーの中で、チームのために必要な状況判断ができてきおり、成長している」

──山沢選手は、世界の強豪と戦えるレベルにあると考えているか。

「国際レベルで戦うかは、セレクターが決めることだ。ただし、彼はチームのためにするべきプレイができており、その点については代表のセレクターも見ていると思う。彼自身はそこを考えているのではなく、ワイルドナイツやチームメイトのためにプレイすることを楽しんでいると思う。結果として、そのようなことがついてくるものだと思う。我々にとってうれしいことは、山沢と松田の二人がチームを引っ張ってくれている。トップリーグでは、日本人の10番を育てなければいけないと思う。フランスの代表チームが弱くなっている要因として、フランス人の10番が国内リーグにいないことが問題だと思っている。日本のラグビーが、そのようなことにならないことを祈っている。もう一人無視できない選手としてフルバックの森谷がいる。山沢、松田、森谷の三人でチームを引っ張っている。この三人は、今日のTMOより素晴らしい仕事をしたと信じている。TMOはベンチに入るなり、あるいはジャージを脱いでもいいかなと思う」

──山沢選手は二年前より成長してきていると感じているのか。

「このようなことは毎週、毎週のことであり、相手チームも我々を分析し、それなりの対策をしてきている。彼一人ではプレイできない。チームとして機能することが大事だと考えている。彼の内側には内田、その内側にフォワードがいる。全員がやるべきことの中で彼も輝きを持てる。コーチの仕事は、選手が自分のプレイを十分に発揮できる状況を作ってあげることであり、やってはいけないことは、選手の成長を妨げることである。このようなことがコーチの役割だと考えている」

──内田選手をゲームキャプテンに指名した理由は。

「非常に高く評価している。最近は面談をすることも、乞われることもなくなっているので調子がいいと思っている。彼のリーダーシップは成長している。自分のことだけでなく、周りをみてリーダーシップを発揮してくれている。ディフェンスでもよく前に出るし、キックでも成長している。あるいは彼の持ち味であるスピード、今日も発揮したが、彼のスピードを生かして、後ろのボールをしっかりと処理していた。
今日のTMOについてコメントしたい。明らかに入る必要のないところで入ってきて、入らなければならないところで入ってこなかった。今日は素晴らしいラグビーを観客の方々に見せることができたと思うが、もっと良いラグビーを見せることができたのではないか」

──ヒーナン・ダニエル選手に対するタックルについては。

「それは問題ない」

内田啓介ゲームキャプテン

「タフなゲームを勝ち切ることができて良かった。ペナルティーなど、ミスや粗削りなところがたくさんあったが、試合中に修正しながら戦うことができ、結果として勝つことができて良かった」

──チームが変わってきていると感じる。戦術面やメンタル面でどのように変わってきているか。

「毎年色々な変化がありながら、チームが色を出している。今年は、特に、選手全員がチームにコミットしていると感じている。どうやったらもっと良くなるかを全員が考え、行動していることの結果がチーム力として出ていると思う。ただし規律とか、ペナルティーが多いのは、どこかにほころびがあると思っているので、この点をしっかりしていけばもっといいチームになると思う」

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