トップリーグ2018-2019 第4節レポート(サントリー 47-31 NEC)

ジャパンラグビー トップリーグ 2018-2019 第4節
2018年9月22日(土)18:00キックオフ/神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場
サントリーサンゴリアス 47-31 NECグリーンロケッツ

2018年9月22日(土)朝方の雨も降り止み好天の中、ニッパツ三ツ沢球技場でリーグ戦レッドカンファレンス第4節のサントリーとNECの試合が開催されました。

試合前には、ラグビーワールドカップ開催1年前イベントとして、大八木さん、今泉さん、川合レオさん、ヨーコ・ゼッターランドさん、ラグビーレジェンドのトークショーやヒーローで有名な麻倉未稀さんのミニコンサート、NHKドラマ「不惑のスクラム」で主演の高橋克典さん、JJモデルの筧美和子さんによる、ラグビー界初の始球キックイベントやハーフタイムトークショーも華々しく開催されました。

【マッチレポート】
18時にキックオフ。試合開始直後の2分、NEC陣22m中央から左に展開し10番ギタウが中央にトライ。10番のギタウゴール成功。7:0
6分、NEC陣右ゴール前からラックサイドから抜けだした5番真壁が右隅にトライ。10番のギタウゴール不成功。12:0
9分、NEC陣22m付近から展開。ラックを構成後、左に展開し15番の松島が抜け出し右中間にトライ。10番のギタウがゴール成功。19:0
12分、NEC陣22m中央ラックから右に展開し12番の中村から15番の松島につなぎ右中間にトライ。10番のギタウがゴール成功。26:0
15分、サントリー陣5m右ラインアウトからモールを押し込み、5番の細田が右隅にトライ。12番森田ゴール不成功。26:5
25分、NEC陣5m中央スクラムサイドを抜け出した8番のジョーダン・スマイラーがトライ。10番ギタウがゴール成功33:5
35分、サントリー5m中央スクラムからターンオーバーし、8番のジョージ・リサレがラックサイドを抜け出し中央にトライ。12番森田がゴール成功。33:12
41分、サントリー陣22m中央から右に展開し15番松浦から10番ドナルドにつなぎ中央にトライ。12番森田がゴール成功。33:19。前半終了。

後半開始8分、サントリー陣左ラインアウトからモールで押し込み16番臼井が左隅にトライ。12番森田がゴール不成功。33:24
14分、サントリー自陣10m中央スクラムから右に展開し、11番塚本が抜け出す。その後13番村田、15番松島につなぎトライ。10番ギタウがゴール成功。40:24
19分、サントリー陣右ラインアウトから左へ展開し13番アナマキが抜け出しトライ。12番森田がゴール成功。40:31
32分、NEC陣22m左中央から右に展開し抜け出した12番中村がトライ。10番ギタウがゴール成功。
47:31。試合終了。

試合開始早々、サントリーが攻撃テンポよくトライを奪い一方的になるかと思われたが、NECも前半終了間際のトライから攻守のバランスを取り戻し、後半は徐々に反撃し互角の戦いになり、一時は9点差まで追い詰めたが、終了間際にサントリーが2本のトライを奪って快勝した。サントリーはNECに5トライ奪われるも前半のトライ貯金で逃げ切った。マンオブザマッチは3トライをあげたほか随所でチャンスメイクを作ったサントリーフルバック松島幸太朗選手が受賞した。

【会見レポート】

NECグリーンロケッツ

NECグリーンロケッツのラッセル ヘッドコーチ(左)、森田キャプテン

NECグリーンロケッツのラッセル ヘッドコーチ(左)、森田キャプテン

ピーター・ラッセル ヘッドコーチ

「最初20分間の立ち上がり、ディフェンス面ではハードワークをしたがそれを簡単に取られてしまったというのが敗因となってしまったのではないか。しかし、練習でやったことを自主的にやろうという事で、我々のチームといてはハーフタイム前に息を吹き返すことができた。
FWに関しては、モールトライ、声掛けもできていてしっかりできたのではないか。
方向性を失った部分があったが、それを修正し一週間後の試合に臨みたい」

──前半20分以降の立て直しの仕方は監督からはどのような指示があったのか?

「先ほど森田主将が言った通りゲームプランを再確認し、前にあがってしっかり止める。
それが前半の終わりから機能しだした。
アタックに関してはサイドの攻撃から継続し構築していく、狭めのサインプレーで前半の終盤から出せた。それが、モールトライに繋がったのではないか」

森田洋介主将

「監督が言った通り、前半20分で26得点取られたことで後手に回ってしまった。それが大きな敗因。
トップリーグで得点を取れていなかったが、そのあと得点を取れたことに関してはプラスになりました。
今後、相手に操られるのではなく、自分たちのラグビーができるよう週の初めから修正していきたい。

──前半20分間と言っていたがそうなってしまった原因はなんだったのか?

「最初キックオフレシーブを選択した。それは準備をしていたプレーがあったからです。
サントリーさんがそこをうまく対処してきた為そこから崩れてしまったと思う」

──その間キャプテンとしてチームにどういう声掛けを行ったのか?

「サントリーさんのアタックがすごく速くて、待ってしまうと食い込まれる。
迷っている部分があったので、余ってもいいから内側に対してプレッシャーをかけ思い切りやろうと声掛けを行った。前半20分を超えたあたりから相手のミスを誘うことができた」

サントリーサンゴリアス

サントリーサンゴリアス沢木監督(左)、流キャプテン

サントリーサンゴリアス沢木監督(左)、流キャプテン

沢木敬介監督

「今日の試合は最初の25分間だけがサントリーらしいプレーでした」

── 一週間前から(ミスが続く点を)修正してきたのではないか?

「相手のプレッシャーを受けてミスをしているわけではなく簡単な個人のミスから出てきている。自分たちでコントロールできるところのミスが続くからあのような状態になってしまう。
これが何が問題なのかを明確にする。それが技術の部分なのか?メンタルなのか?それを改善して修正していきたい」

流大主将

「(ジェネラル・コメントは沢木監督と)同じくです」

──前半の残りの15分間はなぜ悪くなってしまったのか?

「自分たちの簡単なミス。また、自陣に入られてしまった時に簡単にトライを取られてしまう。そこにプレーのプライドを感じていないから相手の息を生き返らせてしまった。前の3戦と同じです」

──開幕戦から見てミスが起こるとミスが続く印象があるのですが、どのように感じているか。

「仰る通りです。選手の意識です」

──前半点差が開いたので、緩んでしまったのではないか?

「1個のミスから自分たちのペースを取り返せず、ずるずると引きずってしまった。
メンタル的な部分もあると思う」

──簡単にトライを取れると思っていましたか?

「簡単に取れるとは思ってはいないが、アタックのマインドをし続けてミスなくボールを持つという自分たちのラグビーを行えば70点は取れてたゲームだったのではと思う。
自分たちのラグビーができなかったから、逆に簡単にトライを取られてしまったのではないか」

(神奈川県ラグビーフットボール協会広報)

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