トップリーグ2018-2019 第5節レポート(キヤノン 43-24 コカ・コーラ)

ジャパンラグビー トップリーグ 2018-2019 第5節
2018年10月7日(日)11:30キックオフ/岩手・釜石鵜住居復興スタジアム
キヤノンイーグルス 43-24 コカ・コーラレッドスパークス

コカ・コーラレッドスパークス

コカ・コーラレッドスパークスのバー ヘッドコーチ(左)、ラファエレ キャプテン

コカ・コーラレッドスパークスのバー ヘッドコーチ(左)、ラファエレ キャプテン

アール・バー ヘッドコーチ

「はじめに、釜石でラグビーができたことをすごく光栄なことだと思っています。
今日の試合は、最初はいいスタートが切れました。
先にトライをとりましたが、その後にスキルのミスで相手にトライを許し、そこから悪い流れになってしまいました。
それでも、フォワードもモールトライを挙げるなど、全体で4トライとれたことが収穫。これを活かして次の試合につなげたい」

──新しいスタジアムで試合をした感触は?

「ワールドカップで使用するスタジアムで試合できるのは光栄です」

──台風の影響で朝方から強い風だったが、試合への影響はありましたか?

「大変風が強かったが、両チームとも同じコンディションでプレーしていますし、両チームとも、いいパスを出してトライをとったので、あまり影響はありませんでした」

ラファエレ ティモシー キャプテン

「(終始悔しそうに)コーチも話しましたが、前半はいいスタートを切れたが、相手に球を渡すことが多すぎた。キヤノンにチャンスを与えてしまいました。残念な結果になった」

──新しいスタジアムで試合をした感触は?

「いいスタジアムですね(笑顔)。グラウンドも素晴らしいです。日本一と思います」

──台風の影響で朝方から強い風だったが、試合への影響はありましたか?

「試合の入りはちょっと風が強かったけど(真顔で)、キヤノンのほうが風をうまく使えたので、勝ったと思う」

──2011年は学生代表で、その頃の釜石の様子をテレビなどで見たと思いますが、それから7年でスタジアムができました。どういう思いで試合をしましたか?

「哀しい出来事だったが、この地でいまラグビーができるようになったことが、いちばんいいことだと思いながら試合しました。
来年はワールドカップの試合があり、もっとエキサイティングになるので、楽しみです」

キヤノンイーグルス

キヤノンイーグルスのクッツェー ヘッドコーチ(左)、庭井祐輔 共同キャプテン

キヤノンイーグルスのクッツェー ヘッドコーチ(左)、庭井 共同キャプテン

アリスター・クッツェー ヘッドコーチ

「ゲームの話をする前に、釜石の皆さん、そして本日の試合を実現させてくれた皆さんに感謝を申し上げたい。
釜石で試合をすることができて、そしてボーナスポイントをつけて勝ったことを非常にうれしく思っている。
キヤノンとしては今日の試合は勝利することが重要でした。そして、勝った上でさらにボーナスポイントをとるという事が非常に重要な試合でした。5ポイント取ることで、リーグ戦のカンファレンスの中で戦い続けることができる結果につながります。選手のパフォーマンス、セットプレーがさえた。
相手のレッドスパークスも非常に強くなっているチームです。我々も一切、格下にみるようなことはしてきませんでした。実際に今日の試合では(相手は)勝負には負けましたが、先にトライをとっていいプレーをしていたのはレッドスパークスのほうでした。
総括すると、チームにとって非常に良い勝利でした。釜石まで応援に来てくれた多くのキヤノンファンにもこの勝利を届けられてうれしく思います」

庭井祐輔 共同キャプテン

「この試合の開催に尽力いただいたスタッフの皆さん、ありがとうございました。
結果、勝ちということで5ポイント手にできた。すごくいい結果だと感じています。キヤノンとして、いつも強気にしている部分であるセットピースがすごくうまく機能したことがいい結果に結びつきました。
所々、抜かれたりしたところもありましたが、全体としてディフェンスが粘り強くできたということをすごく感じますし、コーラさんからしたら、凄くやりづらかったのではないかと思います。
これから次のヤマハ戦になりますが、簡単なゲームにはならないと思いますし、もっと、より、自分たちのやるべきことを強化して、準備して次にのぞみたいと思います。
ありがとうございました」

──試合の立ち上がりにとられたトライは、台風の強風の影響があったのか。

「すこし、浮足立っていた部分があったのかと思います。トライをとられてすぐに全員で集まって話しましたが、メンバーには全然焦りもなかったし、もう一回、イチからスタートしようと話して、動揺もなかったです。むしろ、プラスにとらえました」

──新しいスタジアムということで、試合への影響はなかったですか?

「きれいなスタジアムで、芝の状態もすごく良くて、プレーしやすかったです。
台風については…絶対に来るだろうと思っていたので(会場一同微笑)、そこはもう、チームとしてはいい準備もできていましたのであまり気にすることでもなかったです。
6月ごろにチームは滅茶苦茶に風の強い中で練習したことがありました。
『(こんなひどい風の中でふだんは練習なんか)らやんだろ!』と、思いながら練習したのですが、今回、この練習が功を奏しました(会場 微笑返し)」

──ワールドカップの会場となる釜石鵜住居復興スタジアムでの公式戦初勝利となったが。

「素直にうれしいです。歴史に名を刻むというか、この地での公式戦初勝利というのは、チームにとっても自分にとっても光栄ですし、スタジアム建設のためのチャリティという事でキヤノンはチームで支援させていただきましたので、その時のチームのみんなの気持ちもあり、今日ここで試合できたことをすごく嬉しく思います」

──観客の応援はいかがでしたか。

「『あったかい』というか『あたたかい』応援だなぁ、と、感じました。
両チームに応援している感じで、『あったかいなぁ』と」

この日、桑水流選手(コカ・コーラ)がリーグ戦100試合出場を達成した

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レポート:太田正則
写真:赤崎剛
岩手県ラグビーフットボール協会広報委員長 高橋 将展

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