トップリーグ2018-2019 第6節レポート(NTTコ厶 36-38 トヨタ自動車)

ジャパンラグビー トップリーグ 2018-2019 第6節
2018年10月13日(土)14:00キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 36-38 トヨタ自動車ヴェルブリッツ

NTTコミュニケーションズシャイニングアークス

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスのペニー ヘッドコーチ(右)、金キャプテン

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスのペニー ヘッドコーチ(右)、金キャプテン

ロブ・ペニー ヘッドコーチ

「これで今季4つめの敗戦です。神戸に7点差、サントリーに2点差、NECに3点差、そして今日、2点差での敗戦でした。厳しい結果が続いていますが、毎週、前を向いてやっています。ソフトモメント(注:集中力が緩くなってしまう)の時間帯があり、それで点が取りきれず、逆に相手にスコアされてしまい、勝てないという結果になりました。選手は皆、努力していますが結果がついてきていません。選手の努力は評価していますし、それがいくつかはいい結果につながっていますので、それが勝ちという結果につながれば、と思います。今日、勝利したトヨタは、ジェイク・ホワイト監督がいい仕事をしたと思います。NTTコミュニケーションズの選手もいい仕事をしているので遠くない将来に結果がついてくると期待しています」

金正奎 キャプテン

「今日の試合では、上位のチームにまだまだ力で負けてしまうと、あらためて思いました。NTTコムとしては今日の試合に向けていい準備はできていました。ブレイクダインにフォーカスして臨みましたが、何が悪かったのかよく考えてしっかり修正して、また、次の試合に臨みたいと思います。結果が全てです。今日の敗戦は残念で仕方がありません。プロセスは間違っていないと思います。メンタリティが崩れるところがありましたのでそこを立て直して、チームとしての成長につなげたいと思います。今日のチームメートは誇りに思います。ただ、勝てなかったということが現実です。純粋に勝ちたいです。だから、次節のサニックス戦は絶対に勝ちます」

──ヘッドコーチが『ソフトモメント』と言っていましたが、前半の終盤から後半の始めにかけての時間だと思います。この時間帯は、選手としてプレーしていてどう感じていましたか?

「あの時間帯では自分たちのシステムを守れませんでした。もっともっと練習することが必要だと思います。意識で修正できると思います。この点については、リーダーとして厳しくやっていくしかないと思います。反省としては、試合の中でもっと修正ができたと思います」

トヨタ自動車ヴェルブリッツ

トヨタ自動車ヴェルブリッツのホワイト監督(右)、茂野ゲームキャプテン

トヨタ自動車ヴェルブリッツのホワイト監督(右)、茂野ゲームキャプテン

ジェイク・ホワイト監督

「今日はとてもハッピーな結果を得て嬉しいです。サントリーには惜敗し、神戸には引分けと、うまくいきませんでしたが、今日のNTTコム戦は勝利しなければいけないと焦点を絞って臨みました。今日はハッピーな結果となりましたが、まだまだ満足していません。引き続きこれからの試合をしっかり戦って行こうと思います」

──今日の試合には姫野選手を起用しませんでしたが、姫野選手のコンディションは?また、これまでチームとしてバックスが成長していると思いますが、フォワードとのバランスについてはいかがですか?

「姫野のコンディションは問題なく、今日の試合でも使えました。しかし、11月に日本代表としてプレーすることを考えて、いい状態で送り出すために今日は使いませんでした。フォワードとバックスについては、今年、トヨタのバックスは飛躍的に伸びています。今日はWTBの岡田もチャンスを生かしてトライを取りました。マレも調子よくプレーできています。フォワードも以前からの力を継続しています。彼らのこれからの活躍が楽しみです」

──今日は、試合の流れがトヨタに来た時間と相手に行った時間とありましたが、どういう理由によると思いますか?

「今日の試合はボクシングのような点の取り合いの試合となりました。相手がパンチを打つと、次はこちらがパンチを打つというパンチの打ち合いでした。後半(22分ごろ)、トヨタが38点、NTTコムが22点だった時にはゴール直前まで攻めたのにトライを取れず、インターセプトでターンオーバーされました。その後にイエローカードを取られてなかなか勝ち切れない展開となりました。あの場面では相手のオフサイドをレフリーが見逃さずにとってくれていたらトヨタにボーナスポイントがもらえたはずでした。試合で学んだレッスンをしっかり生かしていきたいと思います。今日の勝利の結果、2年連続でプレーオフトーナメントへ進出できることになりましたが、課題点をしっかり修正してプレーオフではチームとしてベストな状態で戦えるようにしたいと思います」

──今日はWTB岡田優輝選手がマン・オブ・ザ・マッチを獲得する活躍でしたが?

「オカダチャンはCTBもWTBもできるクレバーな理解力のある選手です。今日の試合でも簡単にタッチに出さず、チップキックもうまく使い、よくボールキャリーできていました。一言で言うと次世代の日本代表を狙える選手だと思います」

──SH茂野海人選手が日本代表合宿メンバーに入っていますが、オールブラックスやイングランドといった世界の強豪と対戦するにあたってホワイト監督から茂野選手にアドバイスすることは?

「茂野選手は日本代表合宿に呼ばれているだけで、まだ代表スコッドに選ばれたわけではありません。日本代表には流、田中フミといったいいSHもいますので、彼らから見習うべきところも多いと思います」

茂野海人 ゲームキャプテン

「今日の結果はとてもうれしく思っています。ゲームプランが良くなかったところもいくつかありました。いくつかの課題が出たと思います。ブレイクダウン、エリアマネジメント、ディフェンスなどでしっかりできていないところがあり、窮地に追い込まれたところもありました。気持ちをしっかり持ち、次の試合もしっかり勝っていきたいと思います」

──今日の試合で予定通りでなかったところはどの点ですか?

「エリアを取っていくところでキックミスやキックのキャッチミスがありました。目指していたプレーができていませんでした。また、(後半27分、ウェグナーが)イエローカードをもらって14人になった時のシーンでは少しパニックになってディフェンスで飛び出してしまい、その結果、NTTコムにトライを許すことになりました。イエローカードで14人になった時間帯の対応をもっと学んでいかなければいけないと思います」

──茂野選手個人としては明日からの日本代表合宿ではSHの3人枠に入りましたが、茂野選手としては今シーズンにプレーについては満足していますか?

「今日の試合ではプレーでのミスや判断ミスが多かったと思います。まだまだミスが多いので、もっと減らしてスタンダードをあげたいと思います」

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