トップリーグ2018-2019 第7節レポート(パナソニック 25-6 キヤノン)
ジャパンラグビー トップリーグ 2018-2019 第7節
2018年10月20日(土)13:00キックオフ/埼玉・熊谷スポーツ文化公園(県営熊谷ラグビー場)
パナソニック ワイルドナイツ 25-6 キヤノンイーグルス
キヤノンイーグルス
アリスター・クッツェー ヘッドコーチ
「今日の試合は残念ながら十分な結果ではなかった。選手たちはできる限りのベストを尽くしてくれたと思うが、結果として足りなかった。
コンタクトとフィジカルのパフォーマンスは、先週よりもだいぶ良いものを見せられたかと思うが、ターンオーバーでボールを失う機会が多く、これだけ多く相手にボールを渡してしまうと良い結果はついてこないと思う。パナソニックさんにポイントされたシーンの殆どはターンオーバーからだったと思っています。
これから休みが少しあるが、何故プレッシャーに勝った状況の中で、これだけミスをしてしまったのかというところを見つめ直し、経験が足りないのか? スキルが足りないのか? チームの方向性に対して理解がなされてないのか? そういったところをしっかりと見極めて、今後の方向性を決めていきたい」
──(新しくなったスタジアムは)ロッカールームが円状になっていてミーティングがし易いと聞いていますが?
「ワールドレベルのクオリティの高い素晴らしいスタジアムができたと。世界中のどこのスタジアムと比べても遜色ないと思います。ロッカールームも素晴らしいものだったので、来年のワールドカップを熊谷で行う国のどこからも苦情は出ないと思います」
──スプリングボクスが試合をするには小さすぎる?
「スプリングボクスも、ここでやらせてもらって全然問題ないと思います。トップクラスのスタジアムだと思っています。バスでスタジアムに着いた時からラグビーの場に入ってきたなと感じることができました」
「キヤノンのことを述べさせてもらえば、今は我慢強くやっていかなければいけない時期だと思います。色んなチャレンジをしないといけない状況だが、チャレンジを続けて新しい方向に進んでいると感じています。今取り組んでいることを積み上げていければと思います。
今週も日本代表選出でキーになる選手がいなかったり、怪我もあったりとかでいろいろなチャレンジがありましたが、トップリーグの経験が浅い選手が経験をしていくことも、チームとしての成長に繋がると信じています。チームとしての文化をどんどん積み上げていきたい」
──今季は変則的なスケジュールとなったが、カップ戦の位置づけは?
「神戸製鋼・パナソニック・サントリーは選手層の厚さは他のチームとの違いを感じます。
神戸製鋼でヘッドコーチをしていた時はプレシーズンをやった年で、シーズン前に何試合か経験したことで、選手たちを見て判断する時間があった。
今季は非常に短いシーズンで、最初から良い結果を出さないと終わってしまう。
もし今年と同じ様な状況になることがあれば、カップ戦を最初にやる方がチームにとっては利益があるかな? と思います。
来月のカップ戦は、チームとして成長していく素晴らしい機会だと思います。非常に大事だと捉えているのは、ウィニングカルチャー(勝つ文化)を作っていくことが大事だと思います。そこから自信を掴んでいって欲しいと思いますし、同時に若い選手にもプレーする機会を与えていきたいと思います」
三友良平ゲームキャプテン
「今日はありがとうございました。
一週間、勝つために準備してきたのに勝てなかったことはすごく残念です。
ただ、ヘッドコーチからもあった通り、先週からの改善点はこれまで以上のレベルで出てきたと思う。これを自分達の進歩として捉えて、次への準備をしっかりして順位決定戦に臨みたい」
──パナソニックは少しメンバーを変えてきたが、想定よりも彼らが良かったところは?
「外国人選手の個々の能力を感じました。ただ毎年戦っており、同じような強さだったと思います」
──三友選手は深谷高校(埼玉)出身ですが、素晴らしいスタジアムでプレーした感想は?
「(旧)熊谷ラグビー場が無くなってしまったのは寂しい思いもあったが、それ以上に設備のすごさに感動しました。プレーしてみて芝の状態も良いですし、観客席までの近さも感じましたし、ここでやれて幸せだなと感じました。ロッカールームが特によかったです」
──ロッカールームが円状になっていてミーティングがし易いと聞いていますが?
「ミーティングの雰囲気は全員の顔が見え、今までにないロッカーの感じでしたので、一致団結する雰囲気になりやすかったです」
パナソニック ワイルドナイツ
ロビー・ディーンズ監督
「今日、ここに来ることができて非常に嬉しく思っています。ワイルドナイツにとっても素晴らしい一日でしたし、埼玉県・熊谷市にとっても今日は特別な素晴らしい一日だったと思います。
この施設は、全体的に素晴らしい施設だと思います。特にワールドクラスのドレッシングルームを備えた素晴らしいスタジアムで試合ができたことを嬉しく思います。今日の試合でいえば非常にしっかりとした綺麗な芝生の上で試合ができましたし、これから先も熊谷を中心に試合をしていけることを嬉しく思うと同時に、ワールドカップでこのグラウンドが使えるということに感銘をうけます。私から施設を説明させて頂くと、まず素晴らしいのは、VIPを入れる為のコーポレートボックスが備わっていること。そして観客席の角度は観客が非常に見やすく、試合を上から一望できる素晴らしいスタジアムになっていることです。埼玉県の関係者の皆様が素晴らしい仕事をされたことに感謝申しあげます。
今日の試合については、非常にチャレンジングなシチュエーション、10人近くの日本代表選手を欠くという中で、今週から来た選手も加わって、非常に短い時間の中で準備をしなければいけなかったスケジュールの中で、選手たちが一生懸命素晴らしい試合をしてくれて結果的に良い試合ができたと思います。トライ数で4対0、後半キヤノンさんを0点に抑えることができたパフォーマンスは素晴らしかったと思います。
これから1か月間トップリーグは休止となって、準々決勝を熊谷でできることについて非常に嬉しく思っています。内田選手がキャプテンとして素晴らしいパフォーマンス、キャプテンシーを発揮し続けてくれることを嬉しく思います」
──福井選手を試合に出しましたが、彼のどんな成長を評価してのことなのか?」
「彼にはトップリーグの雰囲気を味わわせたかった。彼は間違いなく将来大きな価値のある選手になると思いますし、彼自身、入団からハードワークをして練習試合でも素晴らしい活躍をしています。将来有望な大事な選手というところで、この経験をさせたかった。体つくりは時間が掛かると思いますが、間違いなく体はこれから大きくなると思いますし、素晴らしい選手に成長することは間違いないと考えています。少しずつこういった経験をさせて、成長させていきたいと思います。彼のような選手がコリーであったり、マット・トッドであったりという選手と共に試合をするという経験を、チャンスがあるのにさせないのは勿体ないので、彼の成長を促進させたいと思っています。
──1〜8位決定トーナメント1回戦(準々決勝 対トヨタ)では、どういうところをポイントに戦うか?」
「間違いなく素晴らしい試合になると思います。去年もトヨタさんとプレーオフで戦って非常にタフな厳しい試合になりましたし、今年も同じようなゲームになると思います。これから1か月間インターナショナルウィンドウということで、代表選手がいない中で準備を進めていくことになりますが、熊谷で土曜日でなく日曜日の試合ということで、1日多く日本代表の選手が戻ってきてから準備に充てられるというところでは、我々にとってはアドバンテージのある日程だと思います」
──先週リコーに敗戦して今日の試合は非常に大事なゲームだったと思いますが。
「熊谷の新しいスタジアムで試合をするということが、我々の一つのフォーカスポイントだったということで準備をしてきました。太田での連勝記録が止まってしまったが、新しいスタジアムで新しい歴史を作り直すことができるというフォーカスをもって戦ったということです」
内田啓介ゲームキャプテン
「今日はパナソニックにとってすごく意味のある試合というか、今週新しく来たメンバーがいたり、新しくパナソニックのキャップを取る選手がいたり、こけら落しの試合の中で完璧なゲームではなかったが、しっかり勝てたということが、このグラウンドで歴史を刻んでいくことが良かったと思います。これから完璧を目指せるようにハードワークをしたいと思います」
──1〜8位決定トーナメント1回戦(準々決勝 対トヨタ)では、どういうところをポイントに戦うか?
「去年のプレーオフで非常にタフなゲームになったので、今年も同じようなゲームになるかと思います。試合までまだ1か月時間があるので、自分達のできているところとできていないところを見つめ直して、自分達にフォーカスしていきたい。そこからトヨタさんの分析や対策をしっかりとやっていきたいと思います」