トップリーグカップ2018-2019 プール戦 第1節レポート(NTTコ厶 52-24 リコー)
ジャパンラグビー トップリーグカップ 2018-2019 プール戦 第1節
2018年11月11日(日)13:00キックオフ/岩手・いわぎんスタジアム
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 52-24 リコーブラックラムズ
リコーブラックラムズ
神鳥 裕之ゼネラルマネージャー 兼 監督
「悪い部分だけではない。今日の経験を活かして、しっかりと次の準備をする」
「若い選手がどれだけトップリーグで通用するのかというのと、プレーオフに向けたセレクションなど、いろんな意味をふくめて、このゲームに価値をもたらして、試合に挑んだのですけれども、NTTコミュにケーションズさんの素晴らしいアタック力(りょく)に、前半、立て続けにトライを奪われてしまって、苦しい試合展開になってしまいました。
ですが、試合の途中、選手がしっかりと修正をしてトライを奪いかえす場面もありましたので、悪い部分だけではなかったと思っています。
今日の経験を活かして、しっかりと次の準備をしていきたいと思います。
きょうはありがとうございました」
「このゲームにおいては、トップリーグ前半戦でゲームタイム(出場時間)の少なかった選手にチャレンジしてほしいという思いで、願いをもって編成したチームです。どちらかというと若手主体のチームでした。
そのなかにも昨年のトップリーグに50パーセント以上出場しているメンバー、柳川(大樹選手 29歳)であったり赤堀(龍秀選手 30歳)であったり、何名かの選手もいましたし、前半節に何試合か出場した、今日のキャプテンの高橋(敏也選手 25歳)であったり、福本(翔平選手 26際)であったり、ベテランに近い選手と若い選手とでミックスしましたが、チーム全体としては、若手主体のメンバー構成であったと考えています」
高橋敏也ゲームキャプテン
「精度をあげていかないと、こういうステージではスコア(得点)されてしまうので、もっと厳しくやらないと(悔)」
「きょうはありがとうございました。
(くやしそうに天井を見上げ)…リコーとしては、NTTコミュニケーションズのアタックにしっかり前に出てディフェンスして、ボールキープして…勝利を目指していたのですが、ひとつのタックルミスとか、キャリーのミスとかで、トライにつなげられてしまいました。
精度をあげていかないと、こういうステージではスコア(得点)されてしまうので、もっと厳しくやらないと、と感じました。
(コメント中、隣では神鳥監督が指を組みながらテーブルを見つめ、じっと高橋選手の言葉に聞き入ることも)
ボールキープすればスペースも見えてきたので、練習でも精度を上げて、しっかりいいプレー、いい試合をして、また順位決定トーナメントにつなげていけるようなゲームをしたいと思います。
きょうはありがとうございました」
──今日のゲームプランは。
「まずは敵陣で戦って、この試合の全体でボールをキープしてアタックし続ければスペースが見えてくる事がわかっていたので、ボールをキープして、アタックを継続しよう、(試合の)コミュニケーションはチーム全体で取って…(というプランでした)
実際そういう(プランがうまく実行できている)時間帯もありました。敵陣に入ってボールキープを継続すれば(もっと取れた。実際にそのような時間は)スコアもとれましたし、いいところもありましたけれど、その前の段階のディフェンスであったり、(アタックに)入る前にプレッシャーを受けてしまったりというところが、(今日のゲームの)反省です」
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
ロブ・ペニー ヘッドコーチ
「マサさん!チームを勝利に導いてくれて、大変ありがとう」
「まずは、ゲームキャプテンのマサさん、おめでとうございます。
明日も勤務(ボイス&ビデオコミュニケーションサービス部でも活躍中)があるのに、きょうはチームを勝利に導いてくれて、たいへんありがとうございます」
「今日は、ゲームのスタートから、たくさんスコア(ポイント)を重ねることができてよかったです。
そこからハーフタイム前10分前ぐらいからは、少しディフェンスで怠けてしまう所とか、規律がなっていない場面があり、そこをリコーにプレッシャーをかけられ、リコーはそこをうまく利用して、攻めこんできました。
ハーフタイムが終わって、また後半が始まって10分間は(選手たちの)エンジンがかかるのに少し時間がかかったのですが、そこからまた自分たちのリズムを元に戻してアタックすることが出来ました。
チームとしては、若い選手たちがたくさんプレーしている中で『チーム層』というのを、この先、数試合の中で厚くしていきたいです」
──新設されたカップ戦でのチーム目標は?
「とりあえず成功のカギとしては、チームの『層』をできるだけ厚くしていって、若いプレイヤーたちを特に成長させる、この先トップリーグで戦っていくためのチーム層を厚くするというのが、(カップ戦にのぞむシャイニングアークスの)目的です。
順位というものにはそこまで重きを置いておらず、いつも重きを置いているのは自分たちのパフォーマンス。
パフォーマンスさえよければ、結果は後からついてくる。そういう考えです」
鶴谷 昌隆ゲームキャプテン
「トップリーグと同じメンタリティー、レベルでやっていこうと。そこに若い選手もチャンスをいただいたという事で、ひとりひとりがしっかり自分のプレーに挑戦できたころが勝因」
「キャプテンとして、今週は自分たちのラグビーにフォーカスしようということで(練習を)やってきた。
前半の最初のほうは、いい形で(やりたいプランの)ラグビーができたかなぁ、と。
前半の最後のほうから、ちょっと、ロブ(ヘッドコーチ)の言ったように、規律がなってないところがあり、そこが、(キャプテンとして、この試合で見えた)シャイニングアークスの課題かと。
そのあと、また後半には、またしっかり自分たちのラグビーをやろうということで、(選手の)マインドを信じて、(プレーの立て直しが)できたという事は、プラスでした。
若い選手もいる中で、しっかり今後もお互い助け合って、自分たちのラグビーをできるように、来週もしっかり取り組んでいきたいと思います。
(注 今試合でメンバー確定がメンバー表印刷後になり、一部リリースにはゲームキャプテンが金正奎選手になっておりました。それをふまえての、 以下、メディア質問)
──主将のかたのお名前の読み方は?
僕ですか? 鶴谷昌隆(つるや まさたか)7番です。
(「つるや」か「つるたに」かの確認と思い、礼儀正しくさわやかに解答)
──番号は? 7番? 20番のかたではないのですね?
はい、(きょうは私が)ゲームキャプテンです。
──7番さんの肩書は主将ですか?
はい、しゅしょ…えーっと、ゲームキャプテンです!!
(注 あきらかに金選手と勘違いされてしまったやり取りを、通訳さんがヘッドコーチに通訳したため、ヘッドコーチと鶴屋選手が顔を見合わせながら、会見で初めてのさわやかな笑顔、キンチョーが解けたかのような鶴谷選手)
──カンファレンス4位同士の戦いでしたが、大差がついて勝てた要因は。
「(真面目なモードに戻り)トップリーグと同じメンタリティー、レベルでやっていこうと。
そこに若い選手もチャンスをいただいたという事で、ひとりひとりがしっかり自分のプレーに挑戦できたころが勝因ではないかと思います。
また、相手がどうのこうのではなく、自分たちのラグビーにフォーカスするという所が今週(練習からプレーまで)の目標だったので、(その目標が)後半しっかり出せたという所が勝因だったのではと思っています」
──コメントに「自分たちのラグビー」という言葉がよく出てきますが、「自分たちのラグビー」とは。
「ディフェンスからしっかりアグレッシブに、アタックもしっかりフィールド全部使って、右左にしっかり振って(展開していくのが)、自分たちのラグビーかと思います。
ゲインラインを意識しています。
(今日のゲームは)時間帯によってはレイジーだったとき(怠けていた時)、ダメだったときもあったんですけど、それを1試合の中でしっかり修正して、出来たという事はプラスになっているかと(思います)」