トップリーグ カップ 2018-2019 weekly preview:プール戦第2節

CTB立川理主将も先発復帰したクボタは順位決定Tへの試金石とも言える神戸製鋼との一戦に臨む photo by Kenji Demura

CTB立川理主将も先発復帰したクボタは順位決定Tへの試金石とも言える神戸製鋼との一戦に臨む
photo by Kenji Demura

前節99得点の神戸製鋼は再びリーグ8強同士の戦い=対クボタ
“大物食い”リコーはベストメンバーで王者サントリー討ちへ

text by Kenji Demura

代表チームの活動を優先するウィンドウマンスに、初の試みとして行われているジャパンラグビー トップリーグ カップ 2018-2019。
4チームずつ4組に分かれて行われるプール戦は、早くも残り2節のみ。
先週末の第1節で好スタートを切ったチームにとっても、逆にいきなりつまずいたチームにとっても、今週末行われる第2節の結果が上位進出へ向けて、大きな影響を及ぼすことになる。

第1節で最も注目されるべきパフォーマンスを見せたのは、ヤマハ発動機ジュビロとの“リーグ戦カンファレンス首位対決”で99点という信じられない高得点を叩き出した神戸製鋼コベルコスティーラーズだろう(プールC)。

リーグ戦とカップ戦ではメンバー構成が大きく異なるチームもある中、神戸製鋼は、まだ代表選手のプロテクトがかかっていなかったリーグ戦第6節と比較しても先発FW8人中6人が同じ顔ぶれでヤマハ発動機とのカップ戦初戦に臨み、計19トライを挙げてみせた。

「自分たちが一日前よりも成長できたかに集中している」(SHアンドリュー・エリス主将)というチームとしての継続性・深化を印象付ける圧勝ぶりだった。

前節でカップ戦だけではなく、15シーズンぶりのリーグタイトルへ向けて成長を続けていることを印象づけた神戸製鋼は、今節、再び関西でクボタスピアーズと対戦する(17日13:00 大阪・キンチョウスタジアム)。

クボタも前節の宗像サニックスブルース戦では計6トライを奪うなど42—14で快勝して勝ち点5を挙げる一方、1週間前はプレーしなかった大黒柱CTB立川理道主将も神戸製鋼戦では先発メンバーに名を連ねている。

共にリーグ戦8強入りを果たしたクボタと神戸製鋼の勝者がカップ戦での上位進出へ大きく前進することになる。

SOロビンソンなど主力組を揃えたメンバーでサントリー討ちを狙うリコー photo by Kenji Demura

SOロビンソンなど主力組を揃えたメンバーでサントリー討ちを狙うリコー
photo by Kenji Demura

フィジカルバトルといえばこのカード
トヨタ自動車対東芝のガチンコバトルも

リーグ戦ベスト8チーム同士の対戦という意味では、プールAのリコーブラックラムズーサントリ−サンゴリアス戦も注目だ(17日13:00 神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場)。
前節、NTTコミュニケーションズシャイニングアークスに8トライを許して24—52で大敗したリコーとしても、カップ戦のみならずリーグ戦での上位進出を果たすためにも、王者に対するアップセットを実現させて勢いに乗りたいところだろう。
メンバー的にも、リーグ戦第6節でパナソニック ワイルドナイツを破った時のメンバー23人中20人が名を連ね、サントリー討ちを狙う。

また、リーグ戦では8強入りを逃したものの、前節の豊田自動織機シャトルズ戦では「多くの若い選手にとって貴重な試合機会になり、とてもよかった」(瀬川智広監督)と、立ち直りの兆しを見せて49—27と快勝した東芝ブレイブルーパスがトヨタ自動車ヴェルブリッツとのアウェー戦でどんな戦いぶりを見せるのか(11月18日14:00 愛知・パロマ瑞穂ラグビー場=D組)。

常にフィジカルバトルで熱い戦いを繰り広げてきたライバル相手に、東芝としてはリーグ戦での悔しさを晴らすかたちでいいパフォーマンスを続けてカップ戦制覇に前進したいところだし、トヨタ自動車としても真っ向から受け止めた上で結果を出して、リーグ戦とカップ戦のダブル制覇に向けて手応えをつかみたいところだ。

前節コカ・コーラ戦ではボーナスポイントが獲得できなかったトヨタ自動車。東芝相手にいい内容での勝利を収めたい photo by Kenji Demura

前節コカ・コーラ戦ではボーナスポイントが獲得できなかったトヨタ自動車。東芝相手にいい内容での勝利を収めたい
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