トップリーグ 2018-2019 総合順位決定トーナメント1回戦レポート(サントリー 28-26 クボタ)

ジャパンラグビー トップリーグ 2018-2019 総合順位決定トーナメント1回戦
2018年12月1日(土)14:00キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
サントリーサンゴリアス 28-26 クボタスピアーズ

クボタスピアーズ

クボタスピアーズのルディケ ヘッドコーチ(右)、立川キャプテン

クボタスピアーズのルディケ ヘッドコーチ(右)、立川キャプテン

フラン・ルディケ ヘッドコーチ

「コンニチハ。今日はサントリーに『おめでとう』と申し上げます。後半は攻め続けることができ、勝てるチャンスはありました。1つ2つミスがありましたが、得点もでき、チャンスも多くありました。あともう1つ2つフェイズがつながればラインブレイクできたかもしれません。落ち込んでいる暇はありません。来週、カム・バックして、5位を目指して頑張りたいと思います。今日は立川キャプテンがいいリーダーシップを示してくれました」

──今日の試合、特に後半は素晴らしい試合でした。前半に取られ過ぎたのは残念でした。サントリーのアタックに対してブレイクダウンでの絡みがすこし薄かったと思いますが?

「オープンサイドからのプレーでアタックしましたが、早くブレイクダウンに入ることができたのが良かったかもしれません。今日のレフリー戸田主審はしっかりレフリングしていたと思いますので、もっとブレイクダウンから展開して取りに行った方が良かったかもしれません。サントリーはマット・ギタウのキックがよく、前半にサントリーにスコアが積みあがってしまいました」

──後半、モールで押し込み、トライになりそうなところでパイルアップとなりトライにならず、戻ったポイントからの再開となる厳しい判定のシーンがありましたが?

「レフリーのコーリングは正しかったと思いますが、勢いが出ませんでした。残念でした」

──No.8に南アフリカ代表であるフェルミューレンを起用しました。 彼は11月のテストマッチ遠征に参加した後、肩のコンディションがよくなかったと聞いていましたが?

「フェルミューレンが東京に到着した時、夜中の12時過ぎにスタッフが空港に迎えに行きました。コンディションが気になりましたが、本人が『なんでもない。できる』と言っていたので今日のメンバーに起用しました。今日、ジャージを着てしっかりプレーできたのを見て嬉しく思いました」

立川理道 キャプテン

「結果は残念ですが、良かったところ、悪かったところあり、しっかり反省したいと思います。来週も試合が続くので下を向いている時間はありません。チームのやってきたプロセスは間違っていないと思いますので、次の試合に向けて、またしっかり準備して臨みたいと思います」

──後半からボールを持つようになり、チャンスがでてきたと思いますが、ハーフタイムにどう修正の声掛けをしましたか?

「前半にディフェンスの1対1のところで差し込まれるところがありましたが、修正できました。後半、うまくゲームマネジメントができてきたと思います」

──後半の終盤、28-19のスコアでPKを得たところでは、一旦、3点を取って点差を詰めておいてもいい場面だったと思いましたが、ショットでPGを狙いませんでした。

「自分の頭の中ではそういった選択肢もありました。しかし、スクラムが優位にあったのでトライを取りに行きました。したがってキックは選択しませんでした」

──今日の観客席はこれまで見たことのないようなオレンジ色のクボタサポーターで埋まっていましたが?

「ノンメンバーの選手を含め、自分たちの練習の質も変わってきて、自分たちのやり方といったものを春からしっかり信じてやってこられました。リーダー陣での意識も統一できていました。アタックでもディフェンスでもゲーム中によくコミュニケーションが取れていたと思います。カップ戦ではそれまで試合に出場機会の少なかった選手も出て、またこれまでの試合での結果も出ているので会社もよくサポートしてくれてチームが盛り上がってきていると思います。観客席をオレンジ色で染めてくれたことは選手としては嬉しかったです。プライドを実践できていると思います」

──最後のところではもう一つトライを取りに行こうとどうチームの気持ちをまとめましたか?

「ボールキープしてアタックすることに努めました。サントリーがあそこではキックを蹴らないことはわかっていましたがディフェンスを崩すことがなかなかできませんでした。信じてもっとアタックを続けられていれば得点チャンスは来たかもしれません。厳しい戦いが続きますが、一つ一つ強くなっていると思います」

サントリーサンゴリアス

サントリーサンゴリアスの沢木監督(右)、流キャプテン

サントリーサンゴリアスの沢木監督(右)、流キャプテン

沢木敬介監督

「今日はしっかり勝ち切ってチームは成長していると感じました。記者の皆さんに逆に質問したいのですが、今日のサントリーはどうでした? 前半にサントリーがいくつ反則したと思います?(記者からのいくつかの回答の後)サントリーの記録では反則数は前半、サントリー4、クボタ4。後半、サントリー11、クボタ1です。以上です」

──11月に日本代表遠征があったので、流キャプテン含み主力選手が帰国後あまり日がなく試合に臨むことになりましたが、日本代表選手のコンディションについてはどうリカバリーをして、どういう判断で試合に参加させましたか?また、ケガで日本代表遠征には参加しなかった松島選手のコンディションはいかがですか?

「ジャパンのメンバーのリカバリーについては予め、ある程度はプランニングできていますが、時差ボケがきついと思いました。そのため、今日は何人かの日本代表選手はリザーブスタートとしました。松島は今日、久しぶりのゲームになりました。松島にとって、今日は感覚を取り戻すことができたいい機会だったと思います。彼のパフォーマンスはまだまだ伸びてくると思います」

流大キャプテン

「ファイナルラグビー(トーナメント戦)ですので勝てたことは良かったです。前半はすごくコントロールできたラグビーができましたが後半はミスが重なりクボタにいくつもトライを取られました。ああいった時にクボタへの流れを寸断しなければいけないのですが、それができませんでした。勉強になりました」

──レフリングが試合後半から少し変わってきたと思いますが?

「はい。レフリングが少し変わったと感じました。後半にはペナルティを前半より取るようになったと思います。チームとしてもレフリーの分析を含めてやっていますが、我慢しきれなかったところは僕たちも反省していきたいと思います。この後、セミファイナル、ファイナルとなりますが、レフリーとのコミュニケーションは重要ですので、対策を改めて取りたいと思います」

──今日はマット・ギタウがPGを3つ決め、試合に大きく貢献しましたが、PGを狙うことについてチームとしてのマネジメントはどうだったのですか?

「ギッツ(マット・ギタウ)と相談して、最終的には主将として私がPGを狙うことを決めました。ギッツの1本目のキックを見て、ギッツとも相談して40mだったら入るだろうと判断しました。コミュニケーションとゲームの流れでPGを狙いました。あの距離を決めて得点を重ねることができ相手にプレッシャーを与えることができたと思います」

──後半は苦戦になりましたが、今後の試合でチームにとって足りないところは何だと思いますか?

「ペナルティの改善です。また、『前半の入り』はすごく意識してよくできたのに『後半の入り』にはそれができなかったこと、また、後半の締めくくりもしっかりできなかったのはなぜかの原因を突きつめ、ゲームの組み立てを意識してやりたいと思います」

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