「ジャパンラグビー トップリーグ2018-2019 年間表彰式」レポート
神戸製鋼SOカーターがMVP、新人賞はトヨタ自動車WTB岡田、
ベストホイッスル賞は麻生レフリー、フェアプレーチーム賞はヤマハ発動機
12月16日、東京都内でジャパンラグビー トップリーグ2018−2019 年間表彰式が行われた。
表彰式は岡村正・日本ラグビーフットボール協会会長のあいさつで幕を開けた後、レフリー表彰へ。
投票によって選ばれた今季のベストレフリーである『ベストホイッスル賞』が6季連続6回目の受賞となる麻生彰久レフリーに、レフリーとアシスタントレフリー合わせて今季最も長い時間レフリングを担当した『AIG賞』が藤内有己レフリーに、そして、リーグ戦通算100 試合担当を達成した大槻卓レフリーに『功労賞』が、それぞれ贈られた。
「今シーズンのトップリーグは(開催日程が)コンパクトになったが、難しい判断をしなければいけないことが、全試合で起こっていた」(麻生レフリー)
「トップリーグはレフリーにとって憧れの舞台。どの試合も印象深いが、あえて挙げるなら最初に担当した2007年のNECと九州電力の試合が印象に残っている」(大槻レフリー)
続いて、『フェアプレーチーム賞』を皮切りにチーム表彰に移行。各賞は以下のとおりだった。
<優勝=神戸製鋼コベルコスティーラーズ>
<準優勝=サントリーサンゴリアス>
<第3位=ヤマハ発動機ジュビロ>
<フェアプレーチーム賞=ヤマハ発動機ジュビロ>
優勝した神戸製鋼のデーブ・ディロンヘッドコーチおよびFL前川鐘平、SHアンドリュー・エリスの両共同主将からは下記の喜びのコメントが語られた。
「タフなトップリーグで結果を出せて、とても誇りに思う」(ディロンHC)
「会社関係の方々、スポンサーの方々など、いろいろな方々に喜んでいただいて嬉しい」(前川主将)
「素晴らしい歴史を持っているチームであることを見つめ直して、レガシーを意識して、誇りを持って戦ったことが昨季までとの一番の違い」(エリス主将)
日野PR久富に150試合出場の功労賞、最多トライゲッターはHonda WTBレメキ
ベストキッカーは神戸製鋼SOカーター、得点王は豊田自動織機SOグリーン
そして、最後に個人賞(選手)の発表へ。
まずは、今季トップリーグ通算100試合出場を達成した7人の選手、および150試合を達成した久富雄一選手へ『功労賞』が授与された。
<リーグ戦通算150試合出場>
久富雄一(日野レッドドルフィンズPR)
「自分たちはまだ入替戦がある。しっかり勝って、来シーズンもがんばりたい」
<リーグ戦通算100試合出場>
山田章仁(パナソニック ワイルドナイツWTB)
ブロードハースト マイケル(リコーブラックラムズFL)
イェーツ スティーブン(トヨタ自動車ヴェルブリッツCTB)
マレ・サウ(トヨタ自動車ヴェルブリッツCTB)
今村雄太(神戸製鋼コベルコスティーラーズCTB)
桑水流裕策(コカ・コーラレッドスパークスFL)
日和佐篤(神戸製鋼コベルコスティーラーズSH)
そして、今シーズンのベストモーメント『J Sports賞』(第3節 神戸製鋼コベルコスティーラーズ対サントリーサンゴリアス戦、前半22分のSOカーターのトライ)、最もゲインメーターを稼いだ選手に与えられる『Opta賞』(シファ・リサラ=豊田自動織機シャトルズWTB)などの表彰を挟みながら、『新人賞』(岡田優輝=トヨタ自動車ヴェルブリッツWTB)、『ベストキッカー』(ダン・カーター=神戸製鋼コベルコスティーラーズSO)、『得点王』(サム・グリーン=豊田自動織機シャトルズSO)、『最多トライゲッター』(レメキ ロマノ ラヴァ=Honda HEAT WTB)、『ベストフィフティーン』という今季最も輝いた男たちを祝う舞台へ、最後に『トップリーグMVP』(ダン・カーター=神戸製鋼コベルコスティーラーズSO)が発表された。
「今シーズン、新人が多く試合に出場、活躍した中で、新人賞に選ばれ光栄。これを自信に変えて、来シーズンも突っ走っていきたい」(新人賞/岡田優輝=トヨタ自動車ヴェルブリッツWTB)
「ゴールキックは4、5歳の時から家の裏で練習してきたことで、大変好きなこと。自分のキックで少し得点を上積みして、チームメイトのために貢献できて嬉しい」(ベストキッカー/ダン・カーター=神戸製鋼コベルコスティーラーズSO)
「毎週、試合に出られるチャンスをくれたシャトルズ関係者に感謝したい。毎年、毎試合、ベストを尽くすのみ」(得点王/サム・グリーン=豊田自動織機シャトルズSO)
「チームのみなさんのおかげです。(ライバルは)いっぱいいます。山田さんもいるし、福岡堅樹もいる」(最多トライゲッター/レメキ ロマノ ラヴァ=Honda HEAT WTB)
「日本のラグビーを楽しめた。神戸はとてもスペシャルなチーム。自分の役割は簡単なものだった。自分だけがこういう賞をもらうのは気恥ずかしいが、チームメイトのことを誇りに思う」(MVP/ダン・カーター=神戸製鋼コベルコスティーラーズSO)
<ベストフィフティーン>
PR1=稲垣 啓太(パナソニック ワイルドナイツ)
HO =坂手 淳史(パナソニック ワイルドナイツ)
PR3=山下 裕史(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)
LO =トム・フランクリン(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)
LO =ブロードハースト マイケル(リコーブラックラムズ)
FL =リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス)
FL =クワッガ・スミス(ヤマハ発動機ジュビロ)
NO8=中島 イシレリ(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)
SH =アンドリュー・エリス(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)
SO =山沢 拓也(パナソニック ワイルドナイツ)
WTB=福岡 堅樹(パナソニック ワイルドナイツ)
WTB=レメキ ロマノ ラヴァ(Honda HEAT)
CTB =アダム・アシュリークーパー(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)
CTB =リチャード・パックマン(神戸製鋼コベルコスティーラーズ)
FB =ジオ・アプロン(トヨタ自動車ヴェルブリッツ)
MVPの発表で最高潮を迎えた式を締めくくるかたちで、最後に高島正之ジャパンラグビー トップリーグチェアマンの挨拶でイベントは終幕。
表彰式終了後は、選手、チーム関係者とファンが触れ合う時間も持たれた。