トップリーグ カップ 2018-2019 総合順位決定トーナメント1回戦レポート(NTTコ厶 35-37 神戸製鋼)

トップリーグ カップ 2018-2019 総合順位決定トーナメント1回戦
2019年1月13日(日)14:00キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 35-37 神戸製鋼コベルコスティーラーズ

NTTコミュニケーションズシャイニングアークス

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスのペニー ヘッドコーチ(右)、金キャプテン

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスのペニー ヘッドコーチ(右)、金キャプテン

ロブ・ペニー ヘッドコーチ

「コンニチハ。今日の試合はもどかしい局面もあり、1つ2つうまくいっていないところもありました。NTTコムとしては素晴らしいチームである神戸製鋼を相手に我慢強くプレーできた今日のようなパフォーマンスをできたことを誇りに思っています。トライ数でもNTTコムが5-4で上回ったことは素晴らしいと思います。プレーが少し違っていれば、結果も変わっていたかもしれません。両チームともにいいアタックを見せ、いいゲームができたことは日本のラグビー全体にもいい試合になったと思います」

──これまでの試合ではSOには小倉順平を起用することが多かったのですが、今日はSOにガース・エイプリルを起用し、小倉をFBにしましたが?

「試合には一番うまい選手をフィールドに出します。エイプリルもいい才能がある選手です。素晴らしい才能を持っておりキック能力も高い選手です。特に相手チームによって変えたわけではありません」

金正奎 キャプテン

「今日の試合に負けたことは残念でした。大きなところとしては規律のところがよくありませんでした。NTTコムとしては、敵陣でプレーをしたかったのですが相手の土俵でプレーをしてしまい、それがスコアにつながり、結果として負けてしまいました。ロブが言ったようにアタックに関しては素晴らしいものがありました。トライも自分たちが出したいかたちでのトライをとることができました。次は今シーズン最後の試合になります。来週はもっといい試合をしてこの先につながるいい試合ができたらいいと思います」

──このカップ戦順位決定戦にはチームとしてどのようなモチベーションで臨みましたか?

「この質問に対してはロブも私も同じ答えになると思うので私から話します。トップリーグのリーグ戦・順位決定戦では5位でした。したがって、カップ戦でも『しっかり5位を狙おう』という目標をモチベーションとして持つようにしました。シーズンの最後まで全員で強く終わろうと、年を越す前からいい準備ができていました。カップ戦というより年間のリーグ戦の試合と変えずにやろうとすることを大事にしてやってきました。そういった意識をモチベーションとして保つようにしてきました」

神戸製鋼コベルコスティーラーズ

神戸製鋼コベルコスティーラーズのディロン ヘッドコーチ(右)、前川キャプテン

神戸製鋼コベルコスティーラーズのディロン ヘッドコーチ(右)、前川キャプテン

デーブ・ディロン ヘッドコーチ

「今日は、これまでのリーグ戦から大きくメンバーを変更して臨みましたが勝利することができ嬉しく思います。多くの選手を試合に出すことができ、トップリーグ優勝に(ノンメンバーとして)チームに大きく貢献してくれた選手たちでしたが、これまで試合に出るチャンスがあまりありませんでした。彼らが今日活躍して勝利してくれたこととても嬉しく思います」

──今日はベテランの今村雄太選手を右WTBに起用しましたが?

「ユータ(今村雄太)はいい選手というだけでなく素晴らしい人間だと思います。今日は、左WTB大橋由和選手もトライをとりました。二人とも今シーズン通して、練習で対戦相手チームの役を若手選手とともにやってくれチームとしての試合準備に大変貢献してくれました。若手の成長にも大きく貢献くれました」

──今日、SOに起用されたヘイデン・パーカー選手についてはいかがですか?

「パーカーはサンウルブスでの90%以上のゴール成功率ということでゴールキックが上手だという印象だと思いますが、彼はアタックのスキルも高く、ディフェンスもいい選手です。パーカーは彼のそういった才能をまだ評価され切っていないと思います」

──今日は中島イシレリを左PRに起用しましたが、以前からその準備をしていたのですか?

「(前川キャプテンの説明に補足して)スクラムコーチのスティーブ・カンバーランドが1週間、彼を指導しましたが、すばらしい指導だったと思います。ラッシー(平島久照選手)も中島イシレリがPRでプレーすることへのサポートをよくやってくれました。NTTコムのPRにしっかり対抗できるスクラムを組めていたことは素晴らしいです」

──デーブ・ディロンHCほか、神戸製鋼の首脳陣の方々が昨日の大学選手権決勝も観戦されたと聞きましたがいかがでしたか?

「一緒に観戦した藤高之チームマネジャーと平田貴博リクルーターが明大OBなので、とてもハッピーでした。昨日の決勝は素晴らしい試合だったと思います。僅差の試合で観客も楽しめていたと思います。明治大のストレートプレーやディフェンスが素晴らしかったと思います。天理大も最後、情熱を見せてあと5分試合が続いていたらどうなったかわからないいい試合でした。日本であれだけ観客の多い大学の試合を初めて見ましたが、あの満員の観客を見たのは驚きでした」

──先ほどカンバーランドコーチの話が出ましたが、ウェイン・スミス総監督やダン・カーター選手はこのカップ戦の時期にどのような指導をしているのですか?

「このチームが素晴らしいのは、試合でのプレーをしている選手もそうでない選手もチームのために動いてくれていることです。もちろんウェイン・スミス総監督はNZでのコーチ経験を生かして指導して大きな貢献をしてくれていますし、(今日試合に出なかった)平島選手、橋本選手、バックマン選手らもチームのために選手の指導をしてくれました。そういったことが今日のチームのパフォーマンスにつながっていると思います。最後に付け加えますが、今日のキャプテンの前川鐘平選手の今日のパフォーマンスはとても素晴らしかったと思います」

前川鐘平 キャプテン

「トップリーグ優勝のチャンピオンチームとしてしっかりしたゲームをしよう。どんなメンバーでも神戸製鋼のラグビーができることを見せようと試合に臨みました。今日の試合はNTTコムとアタックのやり合いになりましたが楽しいゲームでした。トライを多くとられディフェンスに課題は残りましたが、今日はNTTコムに勝てたことを嬉しく思います。カップ戦が終了した後はオフになりますが、シーズン終了前にいいラグビーをしようというモチベーションで臨みました。ぶれることなくいい準備ができ、いいマインドセットができたと思います」

──今日は中島イシレリを左PRに起用しましたが、以前からその準備をしていたのですか?

「実は、中島をPRで起用しようと考えたのは今週に入ってからです。中島は高校の時(トンガ)は左PRでした。その後、大学(流経大)からバックローをやりました。チーム内に新しく左PRをできる選手がいることは心強いということで、チーム事情もあり、今週から急遽、PRの練習をさせました。練習より今日の試合でのパフォーマンスのほうがよかったです」

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