トップリーグ カップ 2018-2019 総合順位決定トーナメント1回戦レポート(東芝 45-22 キヤノン)

トップリーグ カップ 2018-2019 総合順位決定トーナメント1回戦
2019年1月13日(日)11:30キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
東芝ブレイブルーパス 45-22 キヤノンイーグルス

キヤノンイーグルス

キヤノンイーグルスのクッツェー ヘッドコーチ(右)、三友ゲームキャプテン

キヤノンイーグルスのクッツェー ヘッドコーチ(右)、三友ゲームキャプテン

アリスター・クッツェー ヘッドコーチ

「少し間が空いて、寒い日のゲームでしたが、そういった状況にもかかわらず、両チームともこの試合に向けて良い準備をして臨んだと感じています。カップ戦ということで、我々も若い選手とシーズン中にゲームタイムをもらえなかった選手を中心に選手の育成という面も兼ねて、ゲームタイムを与えて、メンバーに入れるという面もありました。キヤノンイーグルスとしてはある程度向上した部分も見られ、特にディフェンスの部分では向上しているところが見られたと思います。ただ、自分たちがスコアしたすぐ後にトライを取られてしまうというところが非常に顕著に表れていたので、ゲームの中では競っているシーンもありましたし、そこで不用意なペナルティを犯してしまって、後ろに下がることになって、そこでポイントを奪われてしまうというところが修正しなければならない点だと思います。
ただ、東芝さんの素晴らしいパフォーマンスを褒めるべきであると思いますし、何人かの東芝さんの選手ほ本当に良いパフォーマンスをしていました。また、ウチも少し相手の選手たちの素晴らしいプレーの助けとなるようなプレーをしてしまったシーンもあったかなと。特に相手のウイングの選手などは、良いラン、良いトライまでもって行ったシーンがありました。
今シーズンはキヤノンイーグルスに来て1シーズン目ということで、私もイーグルスにどういった選手がいて、どういったチームなのかというところを見させていただいた面も少なからずありました。そういった中で個人的には負けることが本当に嫌いですし、タフなことなのですが、そこを受け止めて、次に進んで行く作業を常にやっています。そして、その中で、次のシーズンに向けてもっと良いシーズンを過ごせるように取り組んでいる段階です。今年からこのチームを見させてもらって、その中で素晴らしいと感じる点がいくつかあります。常にファイトする点、諦めないこと、どんな場面でも選手たちはギブアップしないで、どれだけ点差があったとしても諦めずにファイトするところはすでにチームの中にある要素ですし、そこは残していきたいと思います。色々なことに関して、また来年に向けてもっと良いチームを作っていけるように、あと1試合、カップ戦が残っていますけれども、しっかりと取り組んで行ければ良いなと思います」

三友良平ゲームキャプテン

「今日はありがとうございました。今日の試合の感想と言うか、敗因は見ていただいたとおりで、例えば、トライを決めた後に直ぐにトライを取られたり、直ぐにペナルティを犯して自陣に釘付けになるとか、そういうポイントをしっかり押さえて試合を進めなければいけなかったと思います。ただ、過去のことを学んでしっかり次に繋げなくてはいけないと思いますので、今、チームを作っている状況ですので、下を向かないでレベルアップしていきたいと思います」

──東芝とは、今シーズン3回目の対戦だったが?

「コーチ陣からも東芝さんのプレーというものは落とし込んでもらっていましたけれども、東芝さんへ対応するという事よりも、自分たちのシステムを信じて、システムの中でスペースにボールを動かすということをやって臨みました」

──カップ戦のモチベーションと若い選手のプレーについては?

「もう、若くはないのですが(笑)、カップ戦に対してのモチベーションは特にリーグ戦と変わらず、選手としてチームから与えられたメンバーで試合に出ろということですので、モチベーションはありました。若い選手がすごく積極的に試合の中で声を出している場面がありましたし、こうしよう、ああしようと言い出してくれるので、すごく良い機会になったと思いますし、経験も深められていると思います」

東芝ブレイブルーパス

東芝ブレイブルーパスの瀬川監督(右)、藤田ゲームキャプテン

東芝ブレイブルーパスの瀬川監督(右)、藤田ゲームキャプテン

瀬川智広監督

「今日は我々東芝ブレイブルーパスにとって、一番本拠地に近い、ホームグラウンドと自分たちで思っているスタジアムで最後の試合だということで、しっかりと応援して下さっているファンの方、家族に自分たちの良いラグビーを見せようと試合に臨みました。キヤノンさんの激しいブレイクダウンのところで少し劣勢になってしまって、ボールダウンのところで出せないというところもありましたが、しっかり勝つことができたことは、非常に良かったなあと思っています。残り1試合ありますけれど、今日もまだまだ改善できるところもありますので、最後、一週間良い準備をして、試合に臨みたいと思います」

──渡邊選手のスタンドオフ起用は?

「急遽、今朝、メンバーが代わりまして、最初にエントリーした中尾が本調子でないというところで、渡邊を起用しました。ただ、もし、試合中に中尾が怪我した場合は、渡邊がスタンドオフに入る準備をしていましたので、そこまで大きなプラン変更ではありませんでした。渡邊太生につきましては、大学時代にスタンドオフをやっていましたし、東芝としてはあまりやったことはないのですが、シンプルなアタックを準備して来ましたし、彼は非常に能力の高い選手ですので、今日はあまり心配せずに見ていました。良くやってくれたかなと思っています。強いて言えば、もう少し外に展開してくれれば良かったのですが、試合後ロッカールームで聞いたら、確実なプレーを選択して行こうということなので」

──作戦としては? また、モチベーションについては?

「そうですね、チームとしては、作戦をあまり大きく変えてはいません。とにかく、自分たちがやって来たプレーを誰が出てもしっかりやろうということがモチベーションとなっていますし、先程言いましたとおり、今日が最後のホームでの試合ということもありますし、この後の我々の試合がどうなるか分からないところもありますが、できることであれば勝って行こうと、それがモチベーションになっていたと思います」

藤田貴大ゲームキャプテン

「本日の試合ですけれども、前半は、キヤノンさんの強いブレイクダウンでプレッシャーを受けてしまって、自分たちがやりたいボールを動かして行くラグビーをできない状況になってしまったのですけれども、後半、早い段階で外側にボールを動かすことができて、そこでしっかり点数に繋げられたというところは、すごく良い形が出たかなと思います。後は、ペナルティで少し自分たちが苦しい場面を作ってしまった点が何度かありましたので、そういうディシプリンのところで、修正をして行って、ラスト1試合になるので、そこで最後まで勝ち切っていきたいと思うので、もう一回、この一週間で準備していきたいと思います」

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