トップリーグ カップ 2018-2019 weekly preview:総合順位決定トーナメント2 回戦

パナソニックとの激戦を制してファイナルへ進んだトヨタ自動車。自信を深めてサントリーとのリベンジ戦に臨む photo by Kenji Demura

パナソニックとの激戦を制してファイナルへ進んだトヨタ自動車。自信を深めてサントリーとのリベンジ戦に臨む
photo by Kenji Demura

初代トップリーグ カップ王者はサントリーかトヨタ自動車か
“ファイナル”は東京・秩父宮にて19日14時キックオフ

text by Kenji Demura

19日、ジャパンラグビー トップリーグ 2018−2019 カップ総合順位決定トーナメント2回戦計8試合が東京、熊谷、名古屋、大阪の4会場で行われる。

昨年11月に行われたプール戦、そして1月13日の総合順位決定トーナメント1回戦を経て、“ファイナル”に勝ち上がったのは、サントリーサンゴリアスとトヨタ自動車ヴェルブリッツ。
初代王者を争う最終決戦は同日14時から東京・秩父宮ラグビー場で行われる。

「日本人を鍛えてインターナショナルレベルに育てる。日本人が育たないとクラブのカルチャーになっていかない。目の前のタイトル欲しさに、メンバーを変えることはしない」
そんなふうに語る沢木敬介監督の言葉どおりに、サントリーは“セミファイナル”に続いて、23人の中にカタカナ名なしというメンバー構成で、秋篠宮同妃両殿下も御観戦予定の“ファイナル”に臨む。
「ずっときつい練習をやってきて、それでも試合に出られない選手がたくさんいたが、ぼくらはラグビーの試合でパフォーマンスを出すために生きていて、(日本人選手だけで戦った“セミファイナ”では)それが最大限表現できた」

最後まで攻めの姿勢を崩さずに後半突き放した“セミファイナル”のクボタスピアーズ戦(39-24)の後で、PR垣永真之介ゲームキャプテンはそう胸を張った。
6人の外国人登録選手を先発に並べたトヨタ自動車に対して、「誰が出てもサントリーのスタイルを遂行できる」(同ゲームキャプテン)という純和製チームがどんなラグビーを見せてくれるのか注目だ。

和製チームでカップタイトル獲りにチャレンジするサントリー。垣永ゲーム主将を中心に結束力は固い photo by Kenji Demura

和製チームでカップタイトル獲りにチャレンジするサントリー。垣永ゲーム主将を中心に結束力は固い
photo by Kenji Demura

前述のとおり、サントリーとは対照的に、先発メンバーに、6人のカタカナ名(LOカール・ウェグナー、同ジェイソン・ジェンキンス、NO8フェツアニ・ラウタイミ、CTBクリントン・スワート、同イェーツ・スティーブン、FBジオ・アプロン)を並べるトヨタ自動車。

「リザーブの選手がいいインパクトを与えてくれたし、全員が最後まで闘志を持ち続けて戦ってくれた。スコッドの“深さ”が出てきている」

ジェイク・ホワイト監督は、後半3トライを奪って逆転勝ちを収めた“セミファイナル”のパナソニック戦を経てのサントリーとの決戦へ、チーム力充実に手応えを感じている。

奇しくも、この両者は今季のトップリーグ(リーグ戦)開幕日に対戦し、その時はサントリーが27—25で激戦を制している。
5ヶ月を経ての再戦となる“ファイナル”でも、「リーグ戦でのベストゲーム」との声も多かった開幕節の再現となるような熱戦が期待できそうだ。

“ファイナル”が行われる秩父宮では、パナソニックとクボタによる3、4位決定戦も行われる(11:30)。

共に、“セミファイナル”での熱戦を惜しくも落としての3、4位決定戦となるが、「(シーズンを)力強くフィニッシュする」(クボタHO杉本博昭副将)というモチベーションは落ちていない。
メンバー的にも、パナソニックは日本代表候補選手(第三次ラグビーワールドカップトレーニングスコッド=RWCTS)であるFLベン・ガンターが再びゲームキャプテンを務め、クボタは大黒柱のCTB立川理道主将が復帰。

こちらも、“ファイナル”に負けずとも劣らない興味深い一戦となりそうだ。

尚、「5〜8位決定トーナメント」、「9〜12位決定トーナメント」、「13〜16位決定トーナメント」の6試合は、以下の会場および対戦カードで行われる。

(愛知・パロマ瑞穂ラグビー場)
キヤノンイーグルス − NTTコミュニケーションズシャイニングアークス(7、8位決定戦=11:30)
神戸製鋼コベルコスティーラーズ − 東芝ブレイブルーパス(5、6位決定戦=14:00)

(埼玉・県営熊谷ラグビー場)
豊田自動織機シャトルズ – ヤマハ発動機ジュビロ(11、12位決定戦=11:30)
リコーブラックラムズ – NECグリーンロケッツ(9、10位決定戦=14:00)

(大阪・ヤンマースタジアム長居)
日野レッドドルフィンズ − 宗像サニックスブルース(15、16位決定戦=11:30)
Honda HEAT – コカ・コーラレッドスパークス(13、14位決定戦=14:00)

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