トップリーグカップ2019 プール戦 第2節レポート(パナソニック 55-14 清水建設)

ジャパンラグビー トップリーグカップ2019 プール戦 第2節
2019年6月29日(土)13:00キックオフ/栃木・足利市総合運動公園陸上競技場
パナソニック ワイルドナイツ 55-14 清水建設ブルーシャークス

梅雨空に厚く覆われ、今にも降りだしそうな天候のなか、栃木県足利市総合運動公園でトップリーグカップ第二節 パナソニック ワイルドナイツ VS 清水建設ブルーシャークス戦が開催された。

前半、清水建設ブルーシャークスのキックオフではじまり、両者ともに一進一退のゲーム展開をするが互いの堅いディフェンスを突破できず、両者ともになかなかトライに結びつかない。そんな均衡状態のなか前半11分パナソニック陣10M付近の清水建設ボールのスクラムから、NO8白子が左に持ちだし左ウイングのクラスカが左端に先制トライを決めた。スタンドオフ、マカリスターのゴールも成功させ7点の先制となる。
さらに、19分パナソニック陣22M付近で清水建設ボールのスクラムからNO8白子が、今度は右に持ちだしスタンドオフのマカリスターに繋いで追加トライを決めた。ゴールも成功させ14-0となる。
一方、パナソニック側も前半28分、清水建設のゴール前スクラムからドライビングモールで押し込みNO8コーネルセンがトライ。つづけて36分にセンター付近のパナソニックボールのスクラムから、粘り強く左右に展開を続け、最後にFLブリューワーが右端にトライ。前半はパナソニック12点-清水建設14点で前半終了となる。

後半3分、清水建設ゴール前のスクラムからパナソニックがそのまま押し込み、NO8コーネルセンがトライ。ゴールも成功させ17-14と逆転に成功。
さらに後半9分、パナソニックの強力なフォワード陣による展開と堅いディフェンスを破れないなか、清水建設ゴール前スクラムにおいて清水建設のオフサイドの反則により、パナソニックにペナルティートライが認定された。
その後も、清水建設はパナソニックの堅いディフェンスに阻まれ、なかなか得点を上げる事ができずノーサイドとなった。トップリーグカップ第二節はパナソニック55点 対 清水建設14点でパナソニック ワイルドナイツに軍配が上がった。

なお、マン・オブ・ザ・マッチは積極的で激しいアタックを展開したパナソニックの長谷川崚太選手が受賞した。

清水建設ブルーシャークス

清水建設ブルーシャークスの飯島監督(右)、安永キャプテン

清水建設ブルーシャークスの飯島監督(右)、安永キャプテン

飯島 祟 監督

「パナソニックの強さというところで点差は離れましたが、前節のサンゴリアス戦の教訓で待っていてもチャンスがないので前半行けるところまで行って、どこまでやれるかが挑戦だった。そういう意味ではよい収穫もあった。まだ、続きますので最後まで頑張っていきたいと思う」

──今日のパナソニック戦に向けどのような準備をしてこられましたか。

「スクラムが劣勢になることは解っていたので、マイボールスクラムでもなるべく時間を掛けないでボールを動かし展開することを意識していた」

安永 賢人 キャプテン

「前節のサントリー戦を踏まえてパナソニック戦はディフェンスにフォーカスして調整してきた。具体的には、前に出るディフェンス。前半は良い点もあったが後半は足も止ってしまいました。
一週間では時間は少ないですが、次節の準備にかかりたいと思います」

パナソニック ワイルドナイツ

パナソニック ワイルドナイツのディーンズ監督(右)、谷キャプテン

パナソニック ワイルドナイツのディーンズ監督(右)、谷キャプテン

ロビー・ディーンズ監督

「選手のみんなは非常に厳しい練習をやってきたのですが、今日はその結果が出た。今日出したパフォーマンス、そして仲間たちに見せた気持ちの部分については非常にうれしく思っています。それと我々コーチも大変良い日だった。また、谷キャプテンがしっかりとチームを引っ張ったと思います」

──前半の立ち上がりがあまり良くなかったようですが、今後の課題はありますか。

「前半はミスが多くチャンスを潰してしまっていたが、後半は練習の成果が出ていた。フォワードも自分たちの強みを活かし得点に結びつけていた」

谷 昌樹キャプテン

「前半はミスが多く、上手く流れをつかめなかったが後半からは自分たちの強みをしっかりと出せた試合だった」

(栃木県ラグビーフットボール協会 広報 山下健治)

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