トップリーグカップ2019 プール戦 第3節レポート(キヤノン 33-17 コカ・コーラ)

ジャパンラグビー トップリーグカップ2019 プール戦 第3節
2019年7月6日(土)16:30キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
キヤノンイーグルス 33-17 コカ・コーラレッドスパークス

コカ・コーラレッドスパークス

コカ・コーラレッドスパークスの向井監督(右)、西村ゲームキャプテン

コカ・コーラレッドスパークスの向井監督(右)、西村ゲームキャプテン

向井昭吾監督

「久しぶりの秩父宮での試合であり、選手たちも私も緊張しました。試合内容は自分達のゲームプラン通りに進んだと思います。前半にワントライ差でリードされたまま後半に入りました。私が思っていたゲーム展開でしたが、キヤノンさんの方が一つ上で、我々のミスをしっかりととらえ、さすがにトップリーグ上位に食い込むチームだなと感じました。我々は、ディフェンスを中心にセットプレイからしっかりとボールを出し、キーマンに渡し、瞬時にトライを獲ることを心がけていましたが、できたこともあったのですが、できなかったこともありました。修正ポイントはセットプレイを安定させ、良いアタックをして少ないフェーズでトライを獲ること。ディフェンスでは、今までのコカ・コーラにはない粘りができてきているので、この点は伸ばしながら、次のゲームでの勝利に向かって頑張っていきたい」

──三股選手とフランスから戻ってきた山本選手の評価は。

「山本選手の影響力は大きいです。スクラムついては選手たちにとっては勉強になり、成長もしています。我々が勝つためには、早い球出しからボールを動かし、ターンオーバーから外まで回し、スピードで勝負するので、三股選手の球さばきと田辺選手の攻撃力、江頭選手のパスワークもあるので、その点を相手に合わせて使い分けていけば、我々の特徴が出たテンポのある仕掛けができると思います。私も5年ぶりに戻ってきたので、選手一人ひとりを把握するのと、どれくらい選手が伸びているかを試している最中です。そういう意味では一試合、一試合成長を感じるゲームをしてくれていると感じています。前の試合で40点位、今回は33点取られましたが、この程度であればひっくり返すチャンスはあると思っています」

──この時期でのこのような大会ついて、どのように捉えているか。

「ラグビー界としては落ちないリーグを作ればよいと思っています。そうすればチャレンジもできますし、若手も使えます。日本人選手にも良い選手がたくさんいるので、その選手達が出る機会をもっと設けて、日本代表は強くならなければいけないですが、日本人の良い選手が埋もれることのないよう、このような大会をもっとやってもらい、多くの皆さんに観てもらえると良いと思います。皆さんが観ている目の前で、練習試合ではなく緊張感のある試合が多くできることを願っています」

西村龍馬ゲームキャプテン

「この前の試合では、相手チームのフォワードが大きくても良い勝負ができていました。今回もフォワードがKEYでしたが、最初から受けてしまったと感じました。ラインアウトやスクラムで自分達が思っていたプレイができず、それが敗因に繋がったと思います。次の釜石も大きいですが、自分達ができることはディフェンスで低くタックルに入ることなので、もっと精度を上げないとトップリーグでの競った試合には勝てないと思いました。落ちていることはなく、チームとして成長できる課題がたくさん見つかったと思います」

──途中まで競った展開でしたが、プレイしていた時の感触は。

「監督からはセットプレイは100パーセントにしてほしいと言われていて、いつもならば1,2試合目は100パーセントに近い成功率でしたが、今回は受けてしまったと感じました」

──この時期でのこのような大会ついて、どのように捉えているか。

「いつものこの時期だと練習試合です。九州のチームは関東のチームとはあまり試合をすることがないのですが、カップ戦だと本気でできるので、選手としては成長できると思います。トップリーグはあたりの強さや、体の大きさが違うので、自分達より大きなチームと試合することで成長できると思います」

キヤノンイーグルス

キヤノンイーグルスのクッツェー ヘッドコーチ(右)、三友ゲームキャプテン

キヤノンイーグルスのクッツェー ヘッドコーチ(右)、三友ゲームキャプテン

アリスター・クッツェー ヘッドコーチ

「今日は良い結果なので満足しています。勝てたのはうれしく思います。試合としては、前半の10、15分は良いスタートが切れました。しかし前半の終盤にかけて良くないミスをしました。最初に簡単にトライを獲ったことで、選手たちは簡単にゲームが進められると感じたのかもしれません。チームとしては、スコアを重ねることで相手にプレッシャーをかけることができていなかったと思います。この点はハーフタイムにしっかりと話をしました。
後半は、リーダーシップをとるべき選手が良いリーダーシップを発揮してくれました。しかしペナルティが多いのと、雨もなくコンディションとしても言い訳できない状況の中でハンドリングエラー多いことを考えると、次に向けて取り組んでいかなければならないと思います。最後に、言い訳するつもりはありませんが、チームとして、先週、ゲームがなく毎週ゲームを重ねていけなかったことは、我々にとって少し不利だったと感じました。最終的にはどのような状況でもスコアを重ねて相手にプレッシャーをかけることが我々にとって大事だと思います」

──ホセア・サウマキ選手がモールでトライを獲りましたが、練習では?

「練習ではやっていることですが、今日はキャプテンがモールに遅れたのでキャプテンの代わりにホセア・サウマキ選手が入ったのだと思います。チームとしてはボールが前にいっているときはバックスでも入ります。いつもはキャプテンですが今日は遅れたのでホセア・サウマキ選手が入ったのだと思います。ホセア・サウマキ選手は特別な選手だということは皆さんご存じだと思います。力があり、彼が来てくれて一緒にプレーしてくれてうれしいです」

──ホセア・サウマキ選手はスーパーラグビーから戻ってきて髪型が変わりましたが、プレーはどうですか。また成長は感じますか。

「髪型は重要ではないですが、キヤノンの文化として人前に出るときには、はずかしくない格好をするようにいつも言っています。あのような格好だと良いプレーができるのだと思います。スーパーラグビーでの最後の数試合には出場していたので、我々としては良かったです。我々としては、彼がゲーム慣れしていない状態で戻ってくることを恐れていましたが、何試合か出場していたので満足しています」

三友良平ゲームキャプテン

「ヘッドコーチが話したことがすべてだと思います。ペナルティやハンドリングミスを修正して、来週に向けて積み上げていかなければならないと思います」

──声の調子が良くないようですが、体調はどうなのですか。試合でのコミュニケーションではどうでしたか。

「朝から声がかれて調子は良くなかったですが、試合でのコミュニケーションでの問題はありませんでした」

──2週間の過ごし方が難しかったとのことですが、どのような点が難しかったですか。また、次に向けての修正点は。

「この2週間はハードに練習しましたし、ブレイクダウンの練習もしてきました。今日の試合でのブレイクダウンでは自信も感じました。集中して試合ができたと思っています。今日の試合ではペナルティやハンドリングエラーが課題となりました。次週に向けては、しっかりと準備して、ペナルティについては簡単になくすことができない点もあるのですが、ハンドリングエラーについてはコミュニケーションを良くして、立ち位置の幅を狭くする等、しっかりと修正していきたい」

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