トップリーグカップ2019 プール戦 第3節レポート(パナソニック 40-7 Honda)

ジャパンラグビー トップリーグカップ2019 プール戦 第3節
2019年7月6日(土)19:00キックオフ/埼玉・熊谷スポーツ文化公園(県営熊谷ラグビー場)
パナソニック ワイルドナイツ 40-7 Honda HEAT

Honda HEAT

Honda HEATのリー ヘッドコーチ(右)、小林キャプテン

Honda HEATのリー ヘッドコーチ(右)、小林キャプテン

ダニーリーヘッドコーチ

「結果を見れば、残念な気持ちは隠せません。最初の10分間は嵐、激しいプレッシャーを受け続けました。そのあと、前半終了までは相手にしっかりとプレッシャーをかけ続けることができたと思います。
ただし、前半の終わりのところで自陣から脱出できなかったことで、スコアが開く結果となってしまいました。自陣からの脱出がうまくできていれば、7対7のスコアで折り返すことができたのですが。
後半の入りも、やはり同様の状況が起こり、立て続けにスコアされてしまいました。こちらは、後半の残り10分からの巻き返して、追い続けるという展開になってしまいました。
後半のところで一つ言えることは、プレーの精度が足りなかった。簡単なミスが多かったと思います。パナソニックさんのような強豪を相手にした時には、プレッシャーでミスが増えてしまうのですが、そのプレッシャーに打ち勝つことができませんでした。
最終的に40対7というスコアで終わったことは、残念でなりません。今日のゲームは、最初の40分がうまくいったからといって、ゲームが良い形で完成するとは限らないということを学びました。
とくに強豪チームとの対戦では、最後の最後までしっかりとプレッシャーをかけ続け、良いプレーを継続していかなくてはならないと強く感じました」

──前半、拮抗する場面があったのに、後半のイージーなミスが多くなった要因は?

「細かいプレーの1%1%といったところです。役割をしっかりとこなすことができなかった選手もいました。ミスを繰り返してしまうと、パナソニックさんのようなチームには、つけ入れられてしまいます。ラインアウト、パス、タックルでミスを犯せば、相手にチャンスを与えてしまう。そこからのパナソニックさんの勢いというのはすごいものでした。後半に26対7という場面がありました。その場面で、経験を積ませるという意味もあって、新しい選手を投入しました。たしかに難しい状況ではありましたが、経験という面において有意義だったと考えています」

──強い相手に対して、どのような準備をしてきたのか。また、どんなところに勝機を見出そうとしていたのか。

​「ひとつ言わせていただきたいのは、このゲームに対しては自信をもって臨みました。強豪チームが相手であれば、80分間強いプレッシャーがかかることは想定していました。その中でフォーカスしていたのは、セットピースをしっかり、我慢強くアタックする、しっかりボールを持ち続けること。良かった点はアタックする場面は多かったということ。ディフェンスも早く前に出ることができていたということ。相手の10番にしっかり圧力をかけ余裕を与えていなかった。前半はプラン通りに動くことができていました。後半もそれを実行しなくてはならなかったのですが」

──忽那健太選手の評価は?

​「彼がフィールド上にいる間、良いプレーをしていると思っていました。ゲームコントロールを着実に身につけてきています。10番としての素質を備えていると感じます。ただ、やはり高いレベルでプレーするには、学習の時間も必要。ミスもありましたが、今は経験も必要と考えています。ヘッドコーチとしては満足しています」

​小林亮太キャプテン

「いまヘッドコーチも言ったように、自分たちのボールを持っている時間というのはあったのですが、プレーの精度というところで、パナソニックさんとは差があったかと思います。​これからもトップリーグカップは続いていきますので、チームとしてしっかり準備して臨んでいきたいと思います。本日はありがとうございました」

──前半、拮抗する場面があったのに、後半のイージーなミスが多くなった要因は?

「​後半はタイトなゲームになることは分かっていたので、チームとしてマインドセットをしっかり、気持ちを一つにして臨んだのですが、プレッシャーのかかる場面で、そのプレッシャーに打ち勝てなかったのがひとつ。そこはしっかりと修正していきたいです」

​パナソニック ワイルドナイツ

パナソニック ワイルドナイツのディーンズ監督(右)、谷キャプテン

パナソニック ワイルドナイツのディーンズ監督(右)、谷キャプテン

ロビー・ディーンズ監督

「非常にタフなゲームでしたが、これまでの練習の成果が出た良い試合だったと思います。試合が進むにつれて、自分たちの思うようにコントロールできるようになったと思います。
ホンダさんがたくさんのことを我々に投げかけてきてくれました。我々はフィジカル面で試された試合でした。シーズンの中盤でこのようなゲームができたことは、良かったと感じています。
リザーブで出てきた選手たちもチームにエナジーを注入してくれました。ベン・ガンターがサンウルブズから戻ってきたことも喜んでいます」

──試合が進むにつれて自分たちの試合ができたとおっしゃっていましたが?

「前半、ホンダさんがフィールドポジションをうまく使いながら攻撃を仕掛けてきたときに、ターンオーバーをとることもできたんですが、スマートな判断はできていなかった。キックすべきところでボールを回した場面もあった。後半は、自陣からクイックタップをして、トライにつなげてくれたところなどは良い判断ができていた」

──前節はスクラムが良かった。今日はバックス陣の活躍が目覚ましかったが?

「今週もスクラムはゲームの中で大きく貢献していました。バックスについては、最後までトライを取り切ってくれたことが喜ばしいです。それも我々のゲームのベースとして、しっかりとしたスクラムがあったからこそです」

──内田選手、山沢選手など、サンウルブズや代表から戻った選手の成長は?

「高いレベルでプレーをしてきたことで得た自信といったものが、ゲームの各所で見られました。特にフィジカル面に自信を持ったように思えます。
山沢選手についていえば、ゲームをコントロールするというところが良くなってきています。自分がタクトを振ってチームを引っ張っていくことができています。
帰ってきたメンバーみんなに言えることですが、サンウルブズではゲームの時間は限られたものでしたが、今は、試合に出続けていることに喜びを感じているのではないでしょうか」

谷昌樹キャプテン

「監督が言ったように、とてもタフな試合でしたが、カップ戦最後のホームでの試合で、自分たちらしいプレーを見せることができて良かったと思います」

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