トップリーグ2020 第5節レポート(NTTコ厶 74-11 宗像サニックス)
ジャパンラグビー トップリーグ 2020 第5節
2020年2月15日(土)13:00キックオフ/東京・江東区夢の島競技場
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 74-11 宗像サニックスブルース
宗像サニックスブルース
宗像サニックスブルースのブラウン ヘッドコーチ(右)、福坪キャプテン
コーリー・ブラウン ヘッドコーチ
「我々は70分まずいプレーをしました。我々がやろうとしたことは上手くいかず、相手はやろうとしたことが上手くいったと思います。NTTコムさんにおめでとうと言いたいです」
──今シーズンはディフェンスが機能していたが?
「本当にこの試合までは良かったのですが、今日はこれがすべてです。ディフェンスはちょっとこの試合から学ぶことがあったので、次の試合に向けて修正しなくてはいけません。コンタクトの部分でフィジカルで粘り強くやって来ましたが、今日はそれが上手く出せませんでした。フィジカルの部分は残念で悔しいですが、ウチは一丸となって強いキヤノンさんとの試合に向けて準備していきたいと思います」
福坪龍一郎キャプテン
「まあ、悔しい結果になったんですけど。最初の入りは良かったのですが、相手のほうが上で、一週間、準備してきたプレーができませんでした。あとは、ちょっとチームとしてのエナジーも足りなくて、それは僕の責任です。もっと良いプレーができるチームですので、これからしっかりやっていきたいと思います」
──今シーズンは良いディフェンスが続いていたが?
「個人の能力を上げようとしてきて、データも上がってきているのですが、自分たちのペースに持ち込めませんでした。前節のクボタ戦と今日はそのディフェンスを上手く使うことができず、自分たちのペースに持っていけませんでした。自分たちのペースにできれば、そこでスペースを使って80分戦い続けることができるのですが」
──今日、やりたくても、できなかったわけは?
「ブレイクダウンで相手のほうが上でした。簡単に言うと、ポイントに相手が一人、二人早くて、どうしてもスローダウンさせられましたので」
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
ヒュー・リース・エドワード ヘッドコーチ
「正直、ここまでの大差がつくとは予想していなかったのですが、それは今週通じてポジティブな態度で練習に挑むことができていたからです。今週は自分たちのスタイルのラグビーを貫くぞと、パスを回してランをするという気持ちで挑んで、それができていたからだと思います。本当に選手のことを誇りに思っています。フィールド上でもフィールド外でも、選手たちの努力が実った結果であり、練習に貢献してくれたノンメンバーの努力も実ったものだと思います。良い形で今週の終わりを迎えることができて、とても嬉しいです」
──最初の10分はサニックスの時間だったが?
「自分たちのチームがスロースターターだということは前からの課題で、試合の前半のほうでエラーを重ねてしまい、相手に有利な状況を作られてしまうということが結構あるので。この試合でも、最初の10分で5回のエラーがあり、自分たちでボールを失ってしまうという局面がありました。でも、しっかり自分たちでボールを保持して、自分たちのラグビーを貫くことができると、結果としてこういう風に変わってくるということは見えています」
──改善するためのアプローチは?
「試合の早い段階で相手に点を取られてしまうのは事実ですが、その反面、自分たちは逆転する力をもっているチームであることは間違いないので、最初のほうで失点してしまうのは、そこまで心配はしていないです。ですが、もちろんこれは課題であるので、直さねばいけないものでもあります。メンタルの部分が多いのではないかと思いますが、やはり、自分たちのチームが正確なスタートを切ることが重要だと思います」
──小倉選手がサンウルブズに移籍することが発表されたが?
「正直に言うと、彼がサンウルブズでやりたい気持ちが強く、結果として送り出す形になりました。自分たちにとっては、素晴らしい選手でチームマンでもあったので、彼がいなくなるのはすごく痛手ですが、それと同時に、彼の将来に対して幸運を願っています」
──今日の松尾選手のプレーは?
「松尾選手は若くて元気もあって、やる気を見せてくれる選手です。練習中も頑張っている姿を見せてくれて、自分の力を証明しようという気持ちの強い選手です。トップリーグでの出場が増える中で、彼の成長する凄く良いチャンスだと思うので、コーチ陣からも100%支持したいと思います」
金正奎キャプテン
「本当に素晴らしい準備ができて、それがこの試合の結果につながったと思います。シンプルですが、ポジティブに、メンバー、ノンメンバー関係なく素晴らしい準備ができたと思います。ノンメンバーのチームに対する貢献というのは、今年は特に素晴らしいです。ノンメンバーが研究してくれたことを練習で見せてくれたので、メンバーはそれに従ってプランを遂行するだけでした。本当にノンメンバーに感謝しています。こういう準備を毎週続けていければ、素晴らしい結果が付いてくると思うので、次も奢らず、しっかり良い準備をしていこうと思います」
──早稲田の後輩の小倉選手と松尾選手については?
「小倉選手については、別にと言うか、彼の決めたことなので。まあ、もちろん彼と一緒にやって来た時間が長いですから思うことはありますが、お互い頑張れれば良いかなと。別に特別なことはなく、あいつはあいつで、僕たちは僕たちでやることをやっていくだけです。(松尾)将太郎については、(小倉)順平がいなくなったからということでなく、順平をおびやかすくらいに伸びて来ています。そういった意味では本当に良いチャンスが彼に訪れたと思うので、順平よりも良いプレーヤーになれる可能性を秘めた素晴らしい選手だから、とても楽しみです」