トップリーグ2020 第5節レポート(キヤノン 24-39 Honda)
ジャパンラグビー トップリーグ 2020 第5節
2020年2月15日(土)11:30キックオフ/埼玉・熊谷スポーツ文化公園ラグビー場
キヤノンイーグルス 24-39 Honda HEAT
キヤノンイーグルス
アリスター・クッツェー ヘッドコーチ
「負けると言うのは良いものではない。今日の試合も良いスタートが切れなかった。ホンダに実質、3トライを差し上げてしまった結果、自分たちにプレッシャーをかけることになってしまった。ボールのバウンドが相手に有利になったこと、キックチャージ、インターセプトの三つで試合を追いかける展開になってしまった。ポジティブ面は、そこから立ち直る試合に戻っていけたことである。24対17まで行き、ここから試合がどうなるか分からない状況にもっていくことができた。同点もしくは勝つ可能性が十分に見えた時間帯もあったと思う。
チームとして今日の試合から学んで成長していかなくてはならない所は、試合の中で致命的なプレー、状況で我々は常に負けてしまっている。そこを、もっと向上させなくてはならないと思っている。例えば、24対17のタイミングで、マイボールのラインアウトでボールを相手に奪われてしまう。そこからプレッシャーのかかる状況に戻ってしまい、自陣に入られてしまうという展開があった。ビッグポイントにつながるシーンで得点できない厳しい状況が続いている。こうした負けるという厳しい状況で学ぶという状況になっている。チームとしてイニングを積み上げる、試合の最初からポイントを少しずつ積み上げて試合を組み立てることを指導しているが、それもできていないため、そこも向上させたいと思っている。チームとして最後まで崩れることなく、ファイトを続けた部分は非常に褒めて良い部分であり、後半は良いトライもあり、ペースを上げてプレーすることもできたので、次の試合に向けて立て直していければと思っている」
──田中選手が出場していないが。
「前節のパナソニック戦で、足首のケガをしており、来週月曜に確認して復帰できるかどうかの判断をしたいと思っている」
嶋田直人キャプテン
「前半は、自分たちのミスからスコアされた。後半は、テンポを上げてアタックしようということをチームに伝え、しっかりトライできたことはポジティブなことであった。ディフェンスでも我慢できていた部分もあり、悪いことばかりではなかったので、まだまだゲームは続くので、しっかりこの負けから更に成長できるように、どこが悪かったのかを見つめ直し、キヤノンの強みであるボール保持している時やセットプレーからのアタックは、どこのチームにも通用すると思うので、そこでしっかりリズムを作っていけるようにしたい」
──後半、立て直しができたシーンがあったが、ハーフタイムにどのような声をかけたのか。
「アタックのところで、フォワードのセットでポジショニングのところが遅かったので、しっかり早くすること、ハーフ団が良い判断ができるようにオプションを与えること、テンポをあげようと皆で言い合い、結果としてトライが取れたのは良かった」
Honda HEAT
ダニー・リー ヘッドコーチ
「本日は、しっかり勝つことができ満足している。これまでの4試合では、思った通りことが運ばなかったが今回、勝ちを拾うことができて満足している。前半は少し運もあってスムーズに運んだ。インターセプトやチャージダウンからのトライでラッキーな得点を重ねたが、それはプレッシャーを相手にしっかりかけることによって得ることができたものである。つまり自分たち自身で生み出した運であると思っている。21対3でハーフタイムに入ることができ、良い状態であると思った。後半は、しっかり流れをつかむこと、そこからしっかり勢いを作り出すことにあぐねた部分もあったが、しっかり勢いを取り戻すことができたのは悪くなかったと思う。ただ一つ、残念なことがあるとすればボーナスポイントを拾い切れなかったことだ。ただ、今日は非常に良いゲームができたと思っている。しっかりとゲームを振り返って次のゲームに向けてしっかりと結果を出せるように良い準備ができればと思っている」
──レメキ選手の最近のパフォーマンスについて。
「彼は、すごく質の高いプレーヤーで、大きな存在であり、チームにとって良いものを与えてくれている。大舞台で輝く存在で、きっちり結果を出してくれるプレーヤーである。フルバックという本来のポジションではなかったが、幅の広さ、スキルフルなプレーを見せてくれ、本当に優れたプレーヤーであり、ありがたい存在である。爆発力のあるプレーヤーで、ゼロの状態からトライまでつなげる能力を持ったプレーヤーである」
小林亮太キャプテン
「たくさんの観客の前でラグビーができて幸せであった。そして結果も自分たちが思っていた勝ちを取り込めて本当に良かったと思っている。今週の準備としては、初めの4試合では自分たちが思う良い結果が出せなかったので、リセットを掲げて準備してきた。今日は、ホンダのスタンダードをしっかりと取り戻すことが目的であったが、ホンダのスタンダードでゲームができた時間帯が長かったと思っている。課題も後半、流れをつかみきれなかったということもあるが、まずは素直に勝利を喜んで、次に準備していきたいと思っている」
──後半最初に2トライを奪われが、何が原因であったのか。
「ディフェンスの役割を遂行できていなかったこと、ラックの近くを相手にゲインされ、しっかりディフェンスできずに相手に勢いを与えた印象がある。自分たちがしっかり持っているディフェンスを自分たちにフォーカスを向けてやれば相手に絶対プレッシャーがかかると自信を持っており、分かっているので、次までに修正してフォーカスしていきたいと思っている」