トップリーグ2020 第5節レポート(クボタ 49-12 日野)

ジャパンラグビー トップリーグ 2020 第5節
2020年2月16日(日)13:00キックオフ/東京・江東区夢の島競技場
クボタスピアーズ 49-12 日野レッドドルフィンズ

日野レッドドルフィンズ

日野レッドドルフィンズの細谷監督(右)、村田共同キャプテン

日野レッドドルフィンズの細谷監督(右)、村田共同キャプテン

細谷 直 監督

「結果的にはだいぶ点差を離されてしまいました。前節のヤマハ戦では我々の強みとしていたスクラムでヤマハにやられ、そこのプライドをしっかり取り戻そうと臨みました。また、クボタの両CTBがゲームコントロールしていくアタックに対して、しっかりディフェンスしていこうとやりました。スクラムについて前半はイメージ通りにできていたと思います。後半は我慢しきれずに自らの反則が要因でエリアも取られ、失点を重ねる結果となりました。これらを課題としてしっかり修正していきたいと思います。次戦の試合日までの日は一日短いですが強豪サントリーに対して課題をしっかり絞り込んで試合に臨み、トップリーガーとしての責任を果たしたいと思います」

──後半、我慢しきれず、自ら反則を犯したと言っていましたが、どこが課題だと思いますか?

「反則数は前半2つ、後半4つだと思います。後半は反則の結果、フォーリー選手のキックで自陣に入り込まれるようなプレーの繰り返しとなりました。相手陣に入れず、ゴール前で守らざるを得ずに相手にスコアされるという繰り返しでした。いいサイクルに入ることができませんでした。敵陣に入れさせなかったクボタのディフェンス力もよかったと思います。タッチに蹴り出すべきところでタッチに出さないことがあったのも課題です」

──次週はサントリー戦ですが?

「サントリーはアタッキングチームです。ディフェンスはよくなってきていますが、しっかりやりたいと思います」

村田毅キャプテン

「今日は天気の悪い中、たくさんの方々に応援いただきありがとうございます。感謝しています。試合については最初の入りは悪かったですが、前半は私たちの時間と相手の時間とがはっきり出て、自分たちがこうやっていけばいいのだということもわかる時間もありました。しかし、後半はクボタの10番(フォーリー選手)、12番(立川選手)、13番(クロッティー選手)のゲームコントロールがよく、自陣にクギ付けになってしまいました。また、クボタの大きいフォワードに対して高いチャージをしてしまいボールを生かされることが多くありました。これには試合前に対策は持っていましたが、実際の試合ではやられてしまいました。これらの点は今日、クボタに勝てなかったというよりチームとして前進していくために必要な課題だと受け止めて解決していきたいと思います。今日が5試合目で、毎試合メンバーが替わっているところもありますが、チーム力としては去年よりは前進していると思います。負けが続いていますが、チームとしてやっていることを選手達が信じられなくならないように、キャプテンとしてチームのレベルアップに集中してリードしていきたいと思います」
──前半スクラムはがんばっていてリズムよく戦えていましたが、後半はそこが少しできなくなったようですが?

「スクラムのことは細かなことはわかりませんが、悪い印象はありませんでした。後半、そこを押し切れなかったと思います」

──選手たちが自分たちの自信を失わせないようにすると言っていましたが?

「毎試合、前回の反省と課題をチームとして必ず事前に確認していますが、それに対してできたか、できなかったかという課題に向き合えていれば、そこはポジティブに捕らえられると思っています」

クボタスピアーズ

クボタスピアーズのルディケ ヘッドコーチ(右)、立川キャプテン

クボタスピアーズのルディケ ヘッドコーチ(右)、立川キャプテン

フラン・ルディケ ヘッドコーチ

「試合開始後20分間は良いスタートでしたが、そこから日野さんのスクラムが機能し始めて、試合の流れが変わったと思います。ハーフタイムに修正点を確認して、ゲームプラン通りのプレーをしていこうと選手が頑張ってパフォーマンスし、良いラグビーをして流れを変えてくれました。バイウィーク(BYE Week)明けで良い勢いのつく試合をすることができました」

──5試合を終わりこれで4勝1敗。4位につけましたが?

「今年のシーズンはまだまだ長い期間続きます。今日勝ったことは嬉しいですが、シーズン終盤までこの調子を続けたいと思います。自分たちのプロセス通りにやれば結果はついてくると信じてやっています」

──今年のクボタは10番、12番、13番でのゲームコントロールが安定していると思いますが、監督として彼等がいてくれてチームがいい方向に向かえていることは?

「おっしゃる通りです。3人の判断力の高い選手を揃えることができて、ウチのプレースタイルにいい影響を出せています」

立川理道キャプテン

「今日はありがとうございました。前半(31分)にイエローカードをもらってしまい、ペースがおかしくなってしまいました。しかし、後半、相手よりしっかりハードワークできた結果、勝利できてよかったと思います。次週のトヨタ戦まではショートウィークで時間は少ないですが、今日出た課題についてしっかり修正して臨みたいと思います」

──前半スクラムを押されキックでしのぐことが多かったですが、後半はしっかり持ち直すことができました。

「スクラムについてはよくわかりません。シンビンとなり10分間、フォワードが7人で戦う時間がありましたが、8人に戻ってからはしっかり戦ってくれました。前半はキックをしっかり使ってプレッシャーをかけていきました。キックだけでなくピッチ上でチームとしてやるべきことをしっかりフィードバックしながらできたことはチームが成長しているところだと思います」

──今日の試合まで5試合の戦い方については?

「チームのメンバーは大きなけが人もなく、あまりメンバーに変わりなく戦えています。これまで5試合のうち、特に2試合(Honda戦、NTTコム戦)は厳しい試合でしたが、しっかり勝ちきってこられたことは大きかったと思います。試合への準備では、ウチではバックボ-ンと呼んでいるノンメンバーの選手たちが特によくやってくれました」

──5試合を終わりこれで4勝1敗。4位につけましたが?

「クボタの歴史的に見てもトップリーグではこれまで6位が最高順位でした。これから新しい歴史を作っていくためにも、あまり先は見ず一つ一つ戦っていきたいと思います。一つ一つしっかり戦っていけば自ずと結果はついてくると思います」

──次戦はトヨタ戦です。どう戦いますか?

「対トヨタで特にどうこうすることはなく、自分たちのプランを信じて試合に臨みたいと思います」

──(後半36分の立川選手のグラバーキックからの)フォーリー選手のトライシーンも含めて、チームとして裏のスペースへのキックオプションなどでプレーの幅の広がりを意識していたのですか?

「試合前の分析で裏にスペースがある時があることはわかっていました。あの状況ではアドバンテージが出ており、フォーリー選手からもコールがあり、状況判断よく蹴ることができました」

RELATED NEWS