トップリーグ2020 第6節レポート(日野 14-69 サントリー)

ジャパンラグビー トップリーグ 2020 第6節
2020年2月22日(土)14:00キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
日野レッドドルフィンズ 14-69 サントリーサンゴリアス

日野レッドドルフィンズ

日野レッドドルフィンズの細谷監督(右)、村田 共同キャプテン

日野レッドドルフィンズの細谷監督(右)、村田 共同キャプテン

細谷直監督

「久しぶりに秩父宮で強豪のサントリーさんと試合できるということで、最高のチャレンジをしていこうとやってきました。前半はゲームを絶対に成立させると臨みました。風上を取りたかったのですが、風下ということで、逆にしっかりディフェンスで凌いで、しっかりしたラグビーを表現することで、後半につなげようと、まず、40分を送り出しました。
予想以上にピッチ上でサントリーさんのプレッシャーがかかって、ディフェンスが内側を向いて外を突かれました。さすがサントリーさんで、しっかり詰めをするラグビーをやられました。勉強になりました。次節は神戸戦ですが、まだまだ強豪との試合が残っています。今日は怪我人が何人か出ましたが、逆にチームとして新しい力を得てやっていきたいと思います」
──怪我人が多い中、ニュージーランドからCTBの選手が加入するが?

「CTBのリーバイ・アムア選手については、一時期、CTB全員が怪我でいなくなって、急遽補強して、この時期の来日となりました。現在は元気な選手もいるので、彼をすぐに使うかは分からないです。試合経験が少ない選手が埋めるのはある程度ポジティブにとらえられることでもありますが・・。勝ち負けは大事な部分なのでもちろん追求するが、それよりもレッドドルフィンズが2試合連続して前半で決まってしまうような試合展開をしてはいけません。前半、しっかりやっていかなくては・・。次戦の神戸戦についてはこれからしっかり見てやっていきます」

村田毅キャプテン

「多くのお客様の前で試合できて嬉しかったです。サントリーさんに勝ちに行って試合に臨みましたが今日の点差になりました。サントリーさんは特別なことをしてくるチームではなく、全員でつないでくるところを学びました。ウチのチームが通用したところもありました。その時間を延ばすことが課題です。次の一週間の過ごし方として、自分たちにフォーカスしてやっていきたいと思います」

──サントリーとの差は?

「ブレイクダウンの寄りの速さとサポートの速さ、捌きの速さです。ちょっとでもタックルを外されるとやられました。アグレッシブなタックルができれば止められるのですが、選手の圧力を感じました」

──外を抜かれる場面が目立ったが?

「サントリーさんはオプションが沢山あって、縛りがない中で必死にやっていたら、気付いたら外に余られていました。彼らのゲームメイクにディフェンスが寄せられてしまった部分だと思います」

サントリーサンゴリアス

サントリーサンゴリアスのヘイグ監督(右)、流 共同キャプテン

サントリーサンゴリアスのヘイグ監督(右)、流 共同キャプテン

ミルトン・ヘイグ監督

「70点近く取れて満足しています。自分たちとしては、しっかり勝点5を取ることを目標にして来ました。引き続き、しっかりパフォーマンスを出すことが大切です。今日は最初からしっかりとダイレクトに相手に当たることができていました。自分たちの家族、友人、観客の皆様に良い面をお見せできたと思います。選手に感謝しています」

──外に抜けた場面が数多くあり、これはギタウ選手のインターナショナルレベルのプレーのおかげだと思うが?

「10番(田村選手)も12番(ギタウ選手)もボールをクイックに捌くことが上手です。アウトサイドでバックスがWTBの選手にスペースを作るためのタメをしっかり作ってくれています。ギタウ選手は37歳という歳を感じさせないラグビーを見せてくれたと思います」

──4月から、今春、大学を卒業する選手を起用できるが?

「何人かがサンウルブズでプレーしていますが、そこまで考えてはいません。もちろんスコッドに入れる事は考えていますが・・。サントリーには他にも素晴らしい選手がたくさんいますので・・。ただ、サンウルブズで高いインテンシティで試合をやる事は、戻って来た後、トップリーグの試合に出るときには大切な経験となります」

流大共同キャプテン

「今日もありがとうございます。今日は風が強く、僕のラグビー人生の中でも一番かニ番の風の強い試合でしたが、70点近く取れて満足しています。上手くいったことも多々ありますが、前半、簡単に相手にトライチャンスを与えて取られたのは反省点です。しっかり、次の三菱重工戦に向けてやっていきたいと思います」

── 一週間空いて、何が上手く行くようになったのか?

「サントリーのDNAはアタッキングラグビーです。それをしっかり出すことを意識してきました。ブレイクダウンが生命線ですから、この一週間コーチ陣もしっかりマネジメントしてくれました。この1、2試合良くなった要因と考えています」

──強い風を有利に活用するために?

「一つは、あまりロングパスをしないことです。シンプルなオプションでショートパスを繋ぎました。実際、コーチ陣のプレビューでも6フェイズ以上かけるとトライチャンスが来ると言い続けました。風が強く、我慢強くやることを皆に訴えて、やってくれました」
──日本選手権大会には4位までのチームが出られるが、サントリーにとってのモチベーションになっているか?

「(日本選手権が実施されることは)もともと、ある程度は理解していました。しかし、すでに2敗しているので、チャンスは少ないと思います。あまり先の事は考えずに、僕らは一週間単位でチームとしての準備をしていく事は変わらないです」
──試合後のロッカールームから合唱が聞こえたが?

「勝った時に歌う曲です。一つの勝ちに対して、その準備をしたすべてのメンバーで歌います。ヘンディ(ツイヘンドリック選手)が作ってくれました。日本語と英語をミックスした楽しい歌です」

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