トップリーグ2021 第1節レポート(クボタ 43-17 宗像サニックス)
ジャパンラグビー トップリーグ 2021 第1節 レッドカンファレンス
2021年2月20日(土)14:00キックオフ/千葉・中台運動公園陸上競技場
クボタスピアーズ 43-17 宗像サニックスブルース
宗像サニックスブルース
コーリー・ブラウン ヘッドコーチ
「まず、試合ができたことに関して、多くの方々に感謝している。長いプレシーズンを経て、本日、無事にリーグが開始されることに非常に興奮している。
本日のゲームはペナルティで自滅してしまった。我々に多くのペナルティを犯させたクボタのディフェンスは素晴らしかった。しかし、我々は80分プライドを持って戦った。最初の試合なので、今度は自分たちの修正点にフォーカスして努力していきたい」
──規律重視は、昨シーズンからの課題。それでも自滅してしまうのはなぜか? 具体的な原因は?
「いろいろな要因があるが、まず個々(一人ひとり)のペナルティが多かった。オフサイドについては、一歩下がりきれず、またレフェリーとのコミュニケーションも取れなかった。トップリーグは素晴らしいリーグだ。ワールドクラスのプレイヤーが数多く所属している。それと同じように、レフェリングの質の向上を望みたい。プレイヤーのミスもあるが、レフェリーの問題もある。今後はレフェリーともしっかりコミュニケーションしていきたい」
──敗戦の中ではあるが収穫はどんな点があったか? また修正点は?
「クボタのフィジカルに対する準備を言い続けた。そのフィジカルに確実に近づいているのが感じられたし、また今日はその良い経験となった。今後は規律の面をしっかりと守り、成長していきたい」
福坪龍一郎 共同キャプテン
「トップリーグ開幕が本当に嬉しい。協会を始め多くの方々に感謝したい。ゲームについては、『規律』を意識して戦ったのだが、『規律』の部分が敗因となってしまった。結果を受け入れ、自分たちのラグビーをできるように修正していきたい」
──クラスターが発生し、しばらく練習中止の期間があったがその影響の有無は? また、どういったコンディショニングをしたのか?
「12月にクラスターが発生したが、かかっていない者は自宅でトレーニングができた。影響はなかった。体力維持には問題なかった。このゲームについても良い準備はできたと考えている。
──敗戦の中ではあるが収穫はどんな点があったか? また修正点は?
「我々は成長していくチームであると考えている。クボタのフィジカルを止めることができたと思っているし、後半はトライも複数取ることができた。ブレイクダウンでも対抗できたし、早いテンポの球出しができればどのチームにも対抗できる。そのためにも、22メートルラインを越える工夫が必要だ」
パディー・ライアン選手
「強いクボタのFWを相手にした非常にタフなゲームだった。クボタは大変にいいチームであり、ここ数年のうちにリーグのトップに行くチームだ。サニックスは、レメキ、トニー、ベネット等、いい仕事をした。来週はホームでMITSUBISHIと戦う。しっかり修正して臨みたい」
屋宜ベンジャミンレイ選手
「ペナルティが多く、風上の前半のゲームを支配できなかった。自滅してししまい、ペースがクボタにいってしまった。次のホームの三菱戦には修正して臨みたい」
クボタスピアーズ
フラン・ルディケ ヘッドコーチ
「まずはトップリーグの開幕を喜びたい。日本協会を始め関係した多くの方々に感謝したい。その初戦に勝利できたことは良かった。我々のストロングポイントを十分に発揮できた。ペナルティも少なく、イエローカードもなかった。後半も良く動くことができ、ハッピーである。ただ課題もある。そこは、修正していきたい」
──開幕が遅れたが、モチベーションをどう保っていったのか?
「プレシーズンマッチを8試合消化できた。モチベーションも維持できたし、やりたいこともしっかりできた期間だった。フォーカスしたポイントは良かった」
──マークス選手についての評価は?
「彼の加入はストロングセットピース(スクラム)を我々にもたらした。また、フィールドにおいても他の選手の見本である」
立川理道キャプテン
「多くのファンの前で試合ができ幸せである。会社や同僚のサポートにも感謝したい。試合はタフなコンディションであったが、皆で同じ絵を見ることができていたように感じる。初めての開幕戦勝利は本当に嬉しい。今後の各試合もしっかりとフォーカスして戦っていきたい」
──開幕が遅れたが、モチベーションをどう保っていったのか?
「開幕が遅れたのは残念だったが、チームとして受け入れることができ、次へのスタートが切れた。ネガティヴな考えはせず、良かったと思う」
──マルコム・マークス選手の加入はどんな力を与えてくれたのか? また他の新戦力についてはどうか?
「マークス選手の加入は、セットプレーやディフェンス面で、間違いなくチームの戦力アップとなっている。また、FBの金選手も落ち着いて良い仕事をしていた。今後も若手とベテランの力を一つに融合していきたい」
──マークス選手について、偉大な選手であるが、普段はどのような生活をしているのか?
「普段、口数は少ない選手だが、彼が口を開けば皆が聞いてくれる。ナチュラルなリーダーである」
金秀隆選手
「トップリーグにデビューすることができてとても嬉しい。またチームの勝利も大変うれしい。今日は試合を楽しむことができた」
──金選手、トップリーグデビューおめでとうございます。多くの新人選手の中で、今日はスタートメンバーに選ばれたことについてどう考えているか?
「岸岡選手を始め、新人選手はみな素晴らしいプレイヤーだ。そんな中、自分が選ばれたことに対しては、2部リーグ出身の選手でも十分に戦えることを見せられたと考えている。そのための努力もしている。本当に今日は試合に出られて良かった」
──やりたいポジションは?
「バックスリーであれば大丈夫。WTBもできます」
マルコム・マークス選手
「無事にシーズンが開幕して、とても良かった。クボタも初戦を勝利できて嬉しい。今後もプレーを楽しんでいきたい」
──マークス選手、今日は2つのトライをスコアしたが、どう考えているか?
「最初のトライは、ラックからのトライであり、チームのエフォート(奮闘)があったからである。私は、ラインを越えて、そこのフィールドにボールを置いただけである。2本目のトライはインターセプトできラッキーだった」
──このゲームについては?
「この勝利で勢いに乗れればいい。プレシーズンのハードワークの勝利だ。今後もハードワークを続けたい」
──今回トップリーグに来た心境について伺いたい。
「Covid-19の問題から南アフリカでの活動が難しくなっているときに、クボタからチャンスをいただいた。グレートな選択であった」
(千葉県ラグビーフットボール協会 塚越康利)