トップリーグ2021 第2節レポート(NTTコ厶 29-47 トヨタ自動車)

ジャパンラグビー トップリーグ 2021 第2節 レッドカンファレンス
2021年2月28日(日)13:00キックオフ/宮城・ユアテックスタジアム仙台
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 29-47 トヨタ自動車ヴェルブリッツ

NTTコミュニケーションズ シャイニングアークス

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスのリースエドワード ヘッドコーチ(右)、中島 共同キャプテン

NTTコミュニケーションズシャイニングアークスのリースエドワード ヘッドコーチ(右)、中島 共同キャプテン

ヒュー・リースエドワード ヘッドコーチ

「結果は残念だった。前半、ポゼッションの50%を相手にターンオーバーという形で渡してしまったのが流れを渡す原因となってしまった。後半6点差に詰め寄るという素晴らしいパフォーマンスをベンチ・選手全員がしてくれた。そこは讃えたいと思う。だが、最終的には自分たちを見直さなければいけないと思う。あれが自分たちのベストパフォーマンスだったとは到底言えない。来週に向けての自分たちに向けてのプレッシャーが大きくなった形だが、そこは逆にエキサイティングな面であるとも思う。しっかりと次の週に向けて準備したい」

中島進護 共同キャプテン LO

「前半、自分たちのミスから簡単に相手にボールを渡してしまった。後半、自分たちのラグビーができて6点差まで詰め寄れたが、簡単なミス、簡単なペナルティから相手にボールを渡してしまってトライに繋げられた。後半最後まで我慢をして、自分たちのラグビーをすることができなかった。次のクボタ戦にむけて、自分たちが何をしなければならないかを大事にして次週を迎えたい」

──トヨタのフィジカルが強いのは今までと同じ傾向だったと思うが、今回戦ってみて彼らの圧力はどう感じたか?

「トヨタのフィジカルが強いというのは認識していたが、自分たちも自信を持ってやってきたので、その部分でのパニックは全く無かった。自分たちのミスで前に出られたというのがあるので、特に誰が強いなどという事は試合中全く感じなかった」

──最後、(点差的に)追い上げたところ、逆転が見えてきた場面も自分たちのミス(が原因で追いつけなかった)という捉え方か?

「細かい所のミス(をしないこと)が大事だった」

──今日はどんなラグビーをしたかったのか?

「トヨタに対してということではなく、まず自分たちのアタックを、外にボールを持っていき、しっかり前に出て、スペースを作り、そこへボールを運ぶという自分たちのラグビーをやっていきたかった」

──後半自分たちのラグビーができるようになった要因はなにか?

「細かいミスが後半減ってきて、シンプルにボールキープしてしっかりと体を当られたことが、6点差まで追い上げることができた要因だと思う」

──今回の試合でチームとして学べた部分は?

「細かいミスを減らせば必ず自分たちのラグビーができる。そこを直してクボタ戦に向けてやっていきたい」

ギル選手(右)、ブリッツ選手

ギル選手(右)、ブリッツ選手

リアム・ギル選手 FL

「良いプレーもあったが、(相手の)プレッシャーもあった。この学びを生かしたい」

──FWとして次の試合に向けての課題は?

「ポゼッションをしっかり保つこと。今日は自分たちからプレッシャーをかけていけなかった要因として、ボールを保持できなかった。ミスをしてアンストラクチャーから逆に自分たちにプレッシャーをかけられるという場面が多かった。フェイズをしっかり重ねてプレッシャーを相手にかけていく」

ヴィリー・ブリッツ選手 No.8

「トヨタのプレッシャーはかなりあった。ポゼッションキープすることが難しかった。トヨタの選手が良いパフォーマンスをしていたので彼らを讃えたい」

──スクラムについて。前半はトヨタが優勢だったが、後半NTTコムも安定してきた。手応えはどうだったか?

「後半、自分たちのプロセスをやることができたのではないかと思う。リザーブのメンバーが良い仕事をしてくれたことは間違いない。後半、かなり大きな点差を詰めなくてはいけないという仕事をしっかりこなしていた」

──FWとして次の試合に向けての課題は?

「ボールキープをしてプレッシャーをかけてゆく。セットピースでもポゼッションのコントロールができればと思う」

トヨタ自動車ヴェルブリッツ

トヨタ自動車ヴェルブリッツのクロン ヘッドコーチ(左)、茂野 共同キャプテン

トヨタ自動車ヴェルブリッツのクロン ヘッドコーチ(左)、茂野 共同キャプテン

サイモン・クロン ヘッドコーチ

「いくつか改善の余地はあったが全て修正できる点で、選手も試合中、その修正点を話し合っている。チームとして良い状態で次節を迎えることができると思う」

──途中出場の選手もかなり活躍したと思うのだが?

「ピッチに入っていた全員が良い仕事をしていたと思う」

茂野海人 共同キャプテン SH

「前半、自分たちの思う通りにいっている部分があった。トライを取られた場面は簡単なルーズコミュニケーションだった。勝利できたことはすごく嬉しい」

──2019年RWCのSH対決になったが、どうだったか?

「レイドロー選手ということは意識していたが、自分のやることに集中して、一瞬一瞬何をすべきかということを考えていた。そうすることでチームに貢献できると思っていた」

──自身の今日のプレーはどうだったか?

「まだまだ成長できる部分はあると感じている。ゲームコントロールの部分で成長しなくてはいけないというのもあるし、ブレイクダウン周りでも自分の強みである、ランをしてゆくところももう少し成長しなければならない。そうすることでトヨタのアタックのバリエーションも増えてくるだろうし、チームの力になっていきたい」

──バックスで良い形でラインブレイクしたりトライにつながったりする場面があった。攻撃を操っている中で今日の良かった点と、課題・修正点などは?

「バック3のアタックに関しては、ワイドにスペースが有れば自信を持って仕掛けていける。キックとアタックのバランスも後ろでウィリー・ルルー選手がコントロールしてくれている部分もあってやりやすい。課題に関しては簡単に修正できるところであると思うので、来週通して改善していきたいと思う」

──前節含めて接戦だったが、そういった試合をできているということは前向きに捉えているか?

「一試合一試合を通してチームとして成長していると思うので、今週より来週のほうが良いチームになっていると思う」

トンプソン選手(左)、高橋選手

トンプソン選手(左)、高橋選手

高橋汰地選手 WTB

「前半、皆ハードワークして良いディフェンス、良い繋ぎでトライを取れた。後半、自分たちのミスからうまく流れを掴めずにピンチになるシーンもあったので、次節はそこを反省点として良い試合をしたい」

──後半キックオフのダイレクトキャッチがルーティンのように決まっているが。

「マイボールにできればトヨタとしてもすごくチャンスになると思うし、自分の強みだと思うので積極的にやるようにしている」

──クロニエ選手とも合図をしていたりするのか?

「試合内だけではなく、狙っていこうという話はしている」

──東日本大震災から10年目。この地で活躍できたということに関して感想を。

「自分が生まれる1年前に(出身地の)神戸でも震災があり、大変だったという話は両親から聞いている。東日本大震災でも日本が大変なことになっていたことは誰もが知っているし、それを忘れてはいけないと思う。今回、東北で自分自身初めての試合だったが、東北の方々に勇気・元気を与えられるような姿を見せられればいいなと思いながら今日の試合に出場した。(このような試合で)MOM(マン・オブ・ザ・マッチ)を頂けたことは嬉しく思う」

──自身のコンディションは?

「怪我している部分もないので、すごく良い状態でシーズンに入れたなと思う」

──自身ではどういった部分が成長したと感じているか?

「もともとスピードには自信があって、その部分を継続して力をつけていこうと思っていた。ディフェンスの面でも毎日の練習から細かいドリルなどをやったりして、スキルアップを積み重ねてきた。そういう面も注目してみて頂けたらいいなと思う」

ロブ・トンプソン選手 CTB

「前半は良い形で戦えたと思う。今後に関しては相手にプレッシャーを掛け続けるということを意識しないといけない」

マン・オブ・ザ・マッチの髙橋選手

マン・オブ・ザ・マッチの髙橋選手

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