トップリーグ2012-2013特集 TOPプレビュー & TOPレビュー

こちらでは次節の各試合の見どころ、そして試合結果のサマリーと全体のレビューを、トップリーグ観戦をより楽しく、より興味深いものにしていただけるよう、毎週掲載していきます。

セカンドステージ 第6節(1/11)

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見どころ

●セカンドステージ 第6節プレビュー

4強入りを争うヤマハ発動機と東芝が直接対決
グループB=ワイルドカード、残留争いも熾烈
 

現在3連勝中の神戸製鋼は首位パナソニックに挑戦(写真は判断のいいプレーでBK陣を外から支えるWTB大橋)
photo by Kenji Demura (RJP)

 
 

ファーストステージでは東芝に快勝したヤマハ発動機は再びFW戦で優位に立てるか
photo by Kenji Demura (RJP)

前節サントリーに惜敗した東芝は4強争いのライバル、ヤマハ発動機とのアウェー戦に臨む(写真はCTBカフイ)
photo by Kenji Demura (RJP)

前節リコーを破った九州電力は今節のNTTドコモとの直接対決を制すれば自動降格回避が確定する
photo by Kenji Demura (RJP)

昨年8月31日に開幕し、同11月30日からはセカンドステージに移行しているトップリーグのレギュラーシーズンも、残すは2節のみ。

今節は全日程が11日(土)に行われるが、いずれの試合もプレーオフやワイルドカードトーナメント進出、そして来季のトップリーグの座をかけた熱闘が期待できそうだ。

グループAでは、セカンドステージに入って白星街道をばく進するパナソニック ワイルドナイツ(勝ち点27)のプレーオフ進出が確定。
残り3つのプレーオフスポットを2位のサントリーサンゴリアス(勝ち点23)、3位のヤマハ発動機ジュビロ(同18)、4位の神戸製鋼コベルコスティーラーズ(同17)、5位の東芝ブレイブルーパス(同16)の4チームが争うかっこうとなっている。

今節、トップ4争いに直結する対戦は以下の3試合が予定されている。

パナソニック - 神戸製鋼(大阪・近鉄花園ラグビー場=14時)
ヤマハ発動機 - 東芝(静岡・ヤマハスタジアム=13時)
キヤノン - サントリー(神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場=13時)

前節、ファーストステージで苦杯をなめていたキヤノンから計7トライを奪って53-3で完璧なリベンジを成し遂げたパナソニックは、大阪に赴いて神戸製鋼と対戦。
すでに7年連続となるプレーオフ進出を決めているパナソニックだが、ひと息つくことなく、3試合ぶりにHO堀江翔太主将も先発に復帰するなどベストメンバーと言っていい布陣で神戸製鋼に臨む。
セカンドステージに入って、激しいディフェンスとブレイクダウンをベースにチャンスに一気に取り切るパナソニックらしいスタイルに磨きがかかっているパナソニックだが、「まだまだレベルアップできる」(中嶋則文監督)と、現状に満足している様子は皆無。
キヤノン戦前日からは再びロビー・ディーンズ氏(前豪州代表監督、元クルセイダーズ監督)がチームに合流し、さらなる戦術のブラッシュアップが図られてもいる。
セカンドステージに入ってからのいい流れを止めないためにも、プレーオフでの再戦も十分に考えられる神戸製鋼に対して内容の伴った勝利を収めておきたいところだろう。

一方の神戸製鋼は2連敗の後、3連勝で4強争いへの生き残りを果たしている。
セカンドステージに入ってFL橋本大輝主将、WTB大橋由和といったリンクプレーヤーが復帰したことで、個々にはパンチのある選手たちがチームとして機能。
「よりアグレッシブにいくため」と、苑田右二ヘッドコーチが起用意図を説明するSOに正面健司を据える攻撃的布陣もうまくはまり、4トライ以上を記録する試合が続いている。
かつて全国社会人大会7連覇時代(1989〜95年)には挑戦者だった三洋電機(パナソニックの前身)を蹴散らし続けた神戸製鋼も、トップリーグがスタートしてからの対パナソニック戦勝利は03〜04年シーズンの1度のみ。
神戸製鋼と勝ち点差1で4強入り争いを繰り広げるヤマハ発動機と東芝が今節、直接対決するだけに、プレーオフスポットに1歩近づくため是が非でもかつてのライバルチームに対する10年ぶりの勝利をものにしたいところだ。

キヤノン戦勝利ならサントリーの4強入り確定

ヤマハ発動機対東芝は今季2度目の対戦。
10月6日に岩手・盛岡南公園球技場で行われたファーストステージでの一戦では、後半4トライを挙げたヤマハ発動機が33-17という予想外の大差で快勝。
セットプレー、ブレイクダウンでの優劣がそのまま結果につながったかっこうだったが、東芝もセカンドステージに入ってからは、セット、接点ともに“らしさ”を取り戻しているのは間違いないところ。
逆に、ヤマハ発動機は前節で「終始受けに回ってしまった」(FL三村勇飛丸主将)ことが響いて、トヨタ自動車ヴェルブリッツにまさかの大敗(16-41)。
セカンドステージ最後のホームゲームで有終の美を地元ファンにプレゼントしたい。
東芝は前節の府中ダービーで顔面を強打したFLリーチ マイケル主将が欠場する。

前節、「どちらが勝っていてもおかしくなかった」(大久保直弥監督)という激戦となった東芝戦を1点差(30-29)で制したサントリーは、キヤノンから白星を挙げればプレーオフ進出が決まる。

グループBでは、クボタスピアーズと豊田自動織機シャトルズが勝ち点23で並び、首位を争っているが、共に今節で勝利を挙げればワイルドカードトーナメント進出(グループB1〜4位)が確定する。
現在、グループB首位のクボタは敵地に乗り込んで近鉄ライナーズと対戦(大阪・近鉄花園ラグビー場12時)。
迎え撃つ現在3位の近鉄(勝ち点21)も、4トライ以上を奪って勝利を収めると、クボタを制するかたちでワイルドカードトーナメント進出を決められるだけに、ポストレギュラーシーズンを占う興味深い対戦になることは間違いないところ。

一方、豊田自動織機は地元の愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場でリコーブラックラムズと対戦する。

グループBでは、前述のとおり4位までがワイルドカードトーナメントに勝ち残り、5〜7位のチームは入替戦に回る。
現在4位のリコーの勝ち点は15だが、同じく勝ち点15で5位のNTTコミュニケーションズシャイニングアークスと同13で6位のコカ・コーラウエストレッドスパークスの対戦も組まれている(佐賀・ベストアメニティスタジアム、12時)。
負ければワイルドカードトーナメントが遠のき、入替戦回りが現実味を帯びてくるだけに、両チームにとって絶対に落とせない一戦となる。
佐賀での第2試合(14時15分)は7位の九州電力キューデンヴォルテクス(勝ち点11)と8位のNTTドコモレッドハリケーンズ(同4)の直接対決。
現在、両者の勝ち点差は7。NTTドコモにとっては、勝たなければ自動降格が決まる、“ウィン・オア・デッド”な試合となる。

(text by Kenji Demura)

チケット

開催日 Kick Off Host   Visitor 会場 チケット
1/11(土) 12:00 近鉄ライナーズ クボタスピアーズ 近鉄花園 チケット
1/11(土) 14:00 パナソニック ワイルドナイツ 神戸製鋼コベルコスティーラーズ 近鉄花園 チケット
1/11(土) 12:00 豊田自動織機シャトルズ リコーブラックラムズ 瑞穂 チケット
1/11(土) 14:15 トヨタ自動車ヴェルブリッツ NECグリーンロケッツ 瑞穂 チケット
1/11(土) 12:00 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 神戸製鋼コベルコスティーラーズ ベアスタ チケット
1/11(土) 14:15 九州電力キューデンヴォルテクス NTTドコモレッドハリケーンズ ベアスタ チケット
1/11(土) 13:00 ヤマハ発動機ジュビロ 東芝ブレイブルーパス ヤマハ チケット
1/11(土) 13:00 キヤノンイーグルス サントリーサンゴリアス ニッパ球 チケット
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