トップリーグ2012-2013特集 TOPプレビュー & TOPレビュー

こちらでは次節の各試合の見どころ、そして試合結果のサマリーと全体のレビューを、トップリーグ観戦をより楽しく、より興味深いものにしていただけるよう、毎週掲載していきます。

ファーストステージ 第3節(9/13 - 9/15)

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見どころ

●1stステージ第3節プレビュー

王者サントリーは調子を上げるNECと対戦
恒例の“みちのくシリーズ"第1弾が宮城で
 

 
 

開幕から完璧な試合を続ける王者サントリーはNECの挑戦を受ける(写真はSHデュプレア)
photo by Kenji Demura (RJP)

昨季を上回る勝ち点10を挙げているNTTドコモ。SO茂木は開幕3連勝に導けるか
photo by Kenji Demura (RJP)

シャープな走りでパナソニックDFを翻弄したSOトエアバ。好調キヤノンは3週連続となる秩父宮でリコーと対戦
photo by Kenji Demura (RJP)

開幕2連勝のヤマハ発動機の地元磐田での初戦はパナソニックとの大一番(写真はFL三村主将)
photo by Kenji Demura (RJP)

9月8日までに第2節が終了したトップリーグ。
今季は8チームずつプールA、プールBに分かれてファーストステージを戦うスタイルとなっているが、早くも最大で勝ち点10の差がつくなどスタートダッシュに成功したチームと、躓いたチームの明暗が分かれるかたちとなっている。

<プールA>
プールAで相変わらずの強さを発揮しているのは王者サントリーサンゴリアス。
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス、トヨタ自動車ヴェルブリッツを相手に2試合で11トライを奪い、相手には1本のトライも許さないという完璧な戦いぶり。
「選手たちは最初から攻める姿勢を出してくれた」と、大久保直弥監督も合格点を与える内容で、王者の貫禄を見せつけている。

そのサントリーの今節の対戦相手はNECグリーンロケッツ(14日19時=東京/秩父宮ラグビー場)。
NECは初戦で神戸製鋼コベルコスティーラーズに惜敗したものの(26-28)、前節はNTTコムから4トライを奪って、33-20で快勝。SOウェブ将武、CTBニール・ブリュー、NO8ガレス・デルヴなど新戦力も機能しているだけに、楽しみな対戦となる。
NTTコム戦では、「違ったタイプのSO2人による完璧なコンビネーションが機能した」とグレッグ・クーパーヘッドコーチが自画自賛したとおり、試合中盤までSOウェブでしっかりゲームをつくり、終盤CTB田村優をSOに上げてペースを上げるゲームプランがはまっただけに、まずはDFでいかにサントリーのアタックを抑えるかもポイントになりそうだ。

サントリーと共に第2節までに勝ち点10を挙げるパーフェクトスタートを切っているのがNTTドコモレッドハリケーンズ(第1節/29-7=対九州電力キューデンヴォルテクス、第2節/34-30=対豊田自動織機シャトルズ)。
「フィジカルもメンタルも春からしっかり鍛えてきた」(下沖正博ヘッドコーチ)と、ひとりひとりの底上げに成功する一方で、新戦力もうまく機能しているのが快進撃につながっている。
開幕から指令塔を務めているのはパナソニックから移籍したSO茂木大輔。巧みなパスさばきは元々SHならでは。ゲームを仕切るコミュニケーション能力への評価も高い。
SOに茂木が定着したことで、ロングキックとカウンター能力に優れるリアン・フィルヨーンがFBに入って、自由に動けるのも相乗効果を呼んでいる。
今節は地元・大阪で昨季4強の神戸製鋼コベルコスティーラーズと対戦。

開幕節でNECに苦戦した神戸製鋼は第2節では九州電力キューデンヴォルテクスに前半リードされたものの、後半5トライを奪う攻撃力を披露して逆転勝ち(第2節までの勝点は9)。
NTTドコモとしては、神戸製鋼の大型FWに対して、セットプレーやブレイクダウンでどの程度張り合えるかもポイントになりそうだ。

15日には、宮城県総合運動公園宮城スタジアムにプールA残りの4チームが登場(15時=NTTコム-豊田織機、17時=トヨタ自動車-九州電力)。
4チーム中3チーム(NTTコム、豊田自動織機、九州電力)が開幕2連敗。初戦で豊田自動織機に辛くも逆転勝ちしたトヨタ自動車も第2節ではサントリーになす術もなく惨敗。
どのチームが上位陣への挑戦権を得るのか、早くもサバイバルマッチの様相さえ呈した、みちのくシリーズとなる。

好調キヤノンは金曜ナイターでリコーと対戦
静岡・磐田ではヤマハ発動機対パナソニック

<プールB>
プールBでは、昇格2年目のキヤノンイーグルスの健闘が光っている。
開幕節で東芝ブレイブルーパスを8-10と追い詰めた後、前節ではパナソニック ワイルドナイツを23-18と破る大金星。
SOアイザイア・トエアバ、FL/NO8アダム・トムソンのオールブラックスコンビなど大物外国人の働きも大きいが、WTB和田拓主将がパナソニック戦後に「一番の勝因はみんなでしっかり意思統一して守れたこと」と語ったとおり、東芝とパナソニックに2トライずつしか与えなかった組織DFの確かさも目を引く。
そのキヤノンの第3節の相手はリコーブラックラムズ。東京・秩父宮ラグビー場でのフライデーナイトゲームとなる(13日19時)。

リコーはコカ・コーラウエストレッドスパークスと27-27の引き分けの後、ヤマハ発動機ジュビロには試合終了間際に逆転トライ&ゴールを許し、30-31と1点差負け。
あと1歩のところで勝ちきれない、悔しい結果が続いているだけに、キヤノン相手に是が非でも白星を挙げたいところ。
リコーにもタマティ・エリソン、リキ・フルーティのCTB陣など、頼りになる外国人選手も揃うだけに、どちらがミッドフィールドの攻防で優位に立てるかも勝敗を分けるポイントになりそうだ。

プールBでは第2節までに勝ち点10を挙げたチームはなく、東芝とヤマハ発動機が勝ち点9で並んでいる。
第3節では東芝がクボタスピアーズ(神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場=14日16時)、ヤマハ発動機がパナソニック ワイルドナイツ(静岡・ヤマハスタジアム=14日18時)とそれぞれ対戦する。
前述のとおり、初戦でキヤノンに大苦戦した後、続くコカ・コーラウエスト戦ではボールキープして攻め続ける本来の戦いを取り戻した東芝は、当然ながらクボタに対してもまずはFW戦で優位に立ちたいところ。
帰化選手なども多いため、前節の近鉄戦に続いて5人の海外出身プレーヤーが先発するクボタ。今回はそのうちの3人がBK。さらに、2戦目まではCTBでプレーした立川理道をSOでスタートさせるなど、チャンスに一気に取り切る意図もありそうな布陣で東芝からの金星を狙う。

前節、キヤノンにまさかの敗戦を喫したパナソニックに対して、当然ヤマハ発動機は強力セットプレーを軸にしたラグビーで主導権を握りにいくだろう。田邉淳(パナソニックFB)、五郎丸歩(ヤマハ発動機FB)という好キッカーのプレースキックの出来も勝敗に影響しそうだ。

14日の大阪・長居スタジアムでの第1試合(17時キックオフ)は開幕2連敗の近鉄ライナーズ(勝点1=現8位)と1分1敗のコカ・コーラウエスト(勝点3=同7位)の対戦。ここで負けると、ファーストステージでの4強入りはかなり厳しくなるだけに、両チームにとってマストウィンゲームとなる。

(text by Kenji Demura)

チケット

開催日 Kick Off Host   Visitor 会場 チケット
9/13(金) 19:00 リコーブラックラムズ キヤノンイーグルス 秩父宮 チケット
9/14(土) 16:00 クボタスピアーズ 東芝ブレイブルーパス ニッパ球 チケット
9/14(土) 17:00 近鉄ライナーズ コカ・コーラウエストレッドスパークス 長居ス チケット
9/14(土) 18:00 ヤマハ発動機ジュビロ パナソニック ワイルドナイツ ヤマハ チケット
9/14(土) 19:00 神戸製鋼コベルコスティーラーズ NTTドコモレッドハリケーンズ 長居ス チケット
9/14(土) 19:00 NECグリーンロケッツ サントリーサンゴリアス 秩父宮 チケット
9/15(日) 15:00 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス 豊田自動織機シャトルズ 宮城ス チケット
9/15(日) 17:00 トヨタ自動車ヴェルブリッツ 九州電力キューデンヴォルテクス 宮城ス チケット
■チケット全国発売日
1stステージ 第1節〜第7節:2013年7月27日(土)
※セカンドステージの発売日は決定次第トップリーグオフィシャルサイトにて発表。
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