トップリーグ2012-2013特集 TOPプレビュー & TOPレビュー

こちらでは次節の各試合の見どころ、そして試合結果のサマリーと全体のレビューを、トップリーグ観戦をより楽しく、より興味深いものにしていただけるよう、毎週掲載していきます。

ファーストステージ 第7節(10/26 - 10/27)

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見どころ

●1stステージ第7節プレビュー

残り4枠ヘプールAの神戸製鋼とNTTコムが直接対決
Bでは東芝が一歩リード。キヤノン、クボタがせめぎ合い
 

4強入りを賭けてNTTコムと戦う神戸製鋼としてはFW戦で圧倒したいところ(写真はLO伊藤とNO8前川)
photo by Kenji Demura (RJP)

 
 

NTTコムFBカラウリア ヘンリーにタックルに行くトヨタ自動車SOマッキンタイアー。両チームとも4トライ以上での勝利を目指す
photo by Kenji Demura (RJP)

無敗のヤマハ発動機を破り上位グループしたいキヤノンはFLトムソンを先発起用
photo by Kenji Demura (RJP)

コカ・コーラウエスト戦ではCTBに入るクボタの立川理はどんなゲームコントロールをするか
photo by Kenji Demura (RJP)

8月30日に開幕したジャパンラグビー トップリーグ2013-2014は、ファーストステージ最終節となる第7節を迎える。
前節までに、プールAではサントリーサンゴリアスとNECグリーンロケッツ、プールBではヤマハ発動機ジュビロ、パナソニック ワイルドナイツのセカンドステージでの上位グループ(グループA)入りが確定。
残り4枠への生き残りをかけた、激しいラストバトルが行われることになる。

前述4チームのグループA進出が決まる一方で、NTTドコモレッドハリケーンズ、豊田自動織機シャトルズ、九州電力キューデンヴォルテクス(以上プールA)、リコーブラックラムズ、コカ・コーラウエストレッドスパークス(以上プールB)のグループB(下位グループ)行きもすでに確定。

最終節を前に上位グループ入りの可能性があるのは、プールAでは神戸製鋼コベルコスティーラーズ、NTTコミュニケーションズシャイニングアークス、トヨタ自動車ヴェルブリッツの3チーム。一方、プールBでは東芝ブレイブルーパス、キヤノンイーグルス、クボタスピアーズ、近鉄ライナーズの4チームにTOP4入りのチャンスが残されている。
プールAで4強入り争いに直接影響するのは、26日に千葉・柏の葉公園総合競技場で行われるNEC対トヨタ自動車(13時)と、翌27日の神戸製鋼対NTTコム(コカ・コーラウエスト広島スタジアム=13時)の2試合。
第6節現在、4強入りを争う3チームの勝ち点は神戸製鋼=19、NTTコム=19、トヨタ自動車=18となっている。

トヨタ自動車、近鉄の逆転4強の可能性は?

他の2チームよりも1日早く試合をするトヨタ自動車はNEC相手に4トライ以上を挙げて勝てば、その時点でプールA4位以内が確定するが、それ以外の結果の場合、翌日の神戸製鋼-NTTコム戦の結果如何で4位以内か5位かが決まる。
いずれにしても、NECから勝ち点を奪うことが、4強入りの可能性を残す最低条件となる。

そのトヨタ自動車は、今季初めてFBにダイナミックなプレーが特徴の城戸雄生を起用。今季ここまでFBが定位置となっていた水野弘貴を左WTBに戻し、右WTBには新人ながら現在リーグトライ王の彦坂匡克というバックスリーでトライ量産を狙う。
前節から復帰したFLジェローム・カイノに加えて、NEC戦にはNO8菊谷崇も戻り、もうひとりのFL吉田光治郎も1週間前のNTTドコモ戦で2トライを挙げて好調を維持しているだけに、この破壊力抜群のフォワード第3列の活躍ぶりも鍵を握ることになりそうだ。

仮にトヨタ自動車がNECから勝ち点を挙げることができなかった場合は、その時点で神戸製鋼、NTTコム両チームの上位グループ行きが確定するが、そうでない場合、プールAの最後の1試合はまさしくサバイバルゲームとなる。
勝った方が4位以内をキープする一方、敗れるとトヨタ自動車が獲得した勝ち点次第では下位グループ行きを余儀なくされることになる。

開幕から4連勝した神戸製鋼だが、ここにきてトヨタ自動車、サントリーに2連敗。
大型フォワードがセット、ブレイクダウンで優位に立ち切れていないのが連敗の一番の要因。
ただし、10-43で完敗したトヨタ自動車戦に比べて、後半30分までリードしていたサントリー戦では「フォワードが近いところで崩す点に関しては練習でやってきたことができた」(LO伊藤鐘史ゲームキャプテン)と、手応えを感じた点も多かった。

対するNTTコムは第1節、第2節でサントリー、NECに力負けした後は4連勝。
前節の九州電力戦では相手フォワードに高さがないと見るや、2m超のツインタワー、アイザック・ロス、ジェイソン・イートンを共にメンバーから外すなど、しっかりとした分析をもとに毎試合メンバーを変えながら、4強入りへあと一歩のところまでたどり着いた。
いずれにしても、林雅人監督が「ウチはセップレーとディフェンスのチーム」というベースの部分で、豪華メンバーが並ぶ神戸製鋼に対抗できるかがポイントになる。

一方、プールBでは、勝ち点19で3位の東芝が同12で6位の近鉄と対戦(27日13時=鳥取・コカ・コーラウエストスポーツパーク陸上競技場)する他、4位キヤノンイーグルス(勝ち点15)がヤマハ発動機(26日12時=東京・秩父宮ラグビー場)、やはり同15で5位のクボタスピアーズ(勝ち点15)がコカ・コーラウエスト(26日13時=福岡・レベルファイブスタジアム)とそれぞれ対戦する。

今季無敗のヤマハ発動機からの金星、それも4トライ以上を記録して勝ちたいキヤノンは、元オールブラックのFLアダム・トムソンを初めて先発起用。もちろん、強力なヤマハ発動機フォワード対策と考えていいだろう。
その一方で、同じく元NZ代表SO/CTBアイザイア・トエアバはベンチスタート。
前半、ヤマハ発動機フォワードに圧倒されずに接戦に持ち込み、後半の勝負どころでトエアバを入れてトライを奪う──キヤノンとしてはそんな展開に持ち込みたいところ。

同じように、コカ・コーラウエスト相手に勝ち点5を獲得したいクボタスピアーズもボールを動かす能力に長けた高橋銀太郎を5試合ぶりにSOとして先発起用。立川理道をCTBに下げる布陣を機能させて4トライ以上を奪いたい。

東芝は近鉄から勝ち点2以上取れば、3位以内が確定。26日の試合でキヤノン、クボタ揃って勝ち点2以下だった場合には、近鉄に逆転4強入りの可能性が出てくる。

(text by Kenji Demura)

チケット

開催日 Kick Off Host   Visitor 会場 チケット
10/26(土) 12:00 キヤノンイーグルス ヤマハ発動機ジュビロ 秩父宮 チケット
10/26(土) 13:00 パナソニック ワイルドナイツ リコーブラックラムズ 太田 チケット
10/26(土) 13:00 NECグリーンロケッツ トヨタ自動車ヴェルブリッツ 柏の葉 チケット
10/26(土) 13:00 コカ・コーラウエストレッドスパークス クボタスピアーズ レベスタ チケット
10/26(土) 14:00 サントリーサンゴリアス NTTドコモレッドハリケーンズ 秩父宮 チケット
10/27(日) 13:00 東芝ブレイブルーパス 近鉄ライナーズ コカ・ウエスト鳥取 チケット
10/27(日) 13:00 九州電力キューデンヴォルテクス 豊田自動織機シャトルズ 本城 チケット
10/27(日) 14:00 神戸製鋼コベルコスティーラーズ NTTコミュニケーションズシャイニングアークス コカ・ウエスト広島 チケット
■チケット全国発売日
1stステージ 第1節〜第7節:2013年7月27日(土)
※セカンドステージの発売日は決定次第トップリーグオフィシャルサイトにて発表。
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