トップリーグ2014_2015特集 TOPプレビュー & TOPレビュー

こちらでは次節の各試合の見どころ、そして試合結果のサマリーと全体のレビューを、トップリーグ観戦をより楽しく、より興味深いものにしていただけるよう、毎週掲載していきます。

ワイルドカードトーナメント 2回戦(1/31)

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見どころ

●ワイルドカードトーナメント 2回戦プレビュー

ディフェンスのNECかアタックのNTTドコモか
グループB首位リコーはサントリーにチャレンジ

 
  強固なDFをベースにタイトな試合に持ち込みたいNEC。ベテランFLラトゥの密集での働きにも期待がかかる
 

強固なDFをベースにタイトな試合に持ち込みたいNEC。ベテランFLラトゥの密集での働きにも期待がかかる
photo by Kenji Demura (RJP)

NTTドコモは後半戦の好調ぶりを維持して日本選手権出場を果たせるか(写真はリーグ戦で計10トライを挙げたWTB渡辺)

NTTドコモは後半戦の好調ぶりを維持して日本選手権出場を果たせるか(写真はリーグ戦で計10トライを挙げたWTB渡辺)
photo by Kenji Demura (RJP)

日本選手権で王座奪還を果たしたいサントリー。リーグ最終節から先発出場を続けるCTB中村など若手の活躍が復活の鍵を握る

日本選手権で王座奪還を果たしたいサントリー。リーグ最終節から先発出場を続けるCTB中村など若手の活躍が復活の鍵を握る
photo by Kenji Demura (RJP)

セカンドステージのグループB首位のリコーはサントリーに挑戦(写真はFLブロードハースト)。ブレイクダウンで互角以上に戦いたい

セカンドステージのグループB首位のリコーはサントリーに挑戦(写真はFLブロードハースト)。ブレイクダウンで互角以上に戦いたい
photo by Kenji Demura (RJP)

2月1日に東京・秩父宮ラグビー場で予定されているプレーオフトーナメント LIXIL CUP 2015 ファイナルでクライマックスを迎えるジャパンラグビー トップリーグ2014-2015。前日の1月31日には、大阪・近鉄花園ラグビー場で日本選手権出場を賭けたワイルドカードトーナメント2回戦が行われる。

同トーナメントにはセカンドステージ上位グループであるグループAの5〜8位と、同・下位グループであるグループBの1〜4位の計8チームが参加。
いずれもグループA対グループBの顔合わせで行われた1回戦の結果、2回戦に勝ち上がったのはグループA5位のサントリーサンゴリアスと、グループBの3チーム(リコーブラックラムズ、NECグリーンロケッツ、NTTドコモレッドハリケーンズ)。

下克上の色合いが濃くなっている今季のワイルドカードT。
2回戦第1試合に登場するのはセカンドステージグループBの2位のNECと3位のNTTドコモ。
25日に行われた1回戦では、NECがキヤノンイーグルス、NTTドコモがトヨタ自動車ヴェルブリッツを破った。
「ディフェンスから目指すラグビーができた」(相澤輝雄総監督)というNECはセカンドステージ以降、相手に4トライ以上与えた試合は1試合のみ(同ステージ第3節、対コカ・コーラレッドスパークス戦)と、強固な守りをベースにした戦いぶりで、“らしさ”を取り戻しつつある。

対するNTTドコモは、NECとは反対に今季6勝のうち5試合で4トライ以上のボーナスポイントを挙げるなど、攻撃力を前面に出すかたちでファーストステージ全敗からの大躍進をものにしてきた。

ちなみに、セカンドステージグループB7試合で奪ったトライはNTTドコモの30に対してNECは16。総得点も235対148とNTTドコモが大きくリードしているが、総失点はNECの114に対してNTTドコモが166。

データ的には攻めのNTTドコモ対守りのNECという図式が成り立ちそうな両チームだが、同ステージ第5節の直接対決では40-14とNECが快勝。
地元・大阪での再戦ではNTTドコモが攻め切るのか、NECが守り抜くのか。共に自分たちのスタイルを取り戻して好調を維持するだけに接戦になる確率も高そうだ。

日本選手権へグループB2チームの可能性は?

一方、第2試合に登場するワイルドカード組の中では唯一のグループAの生き残りチームがサントリー。
セカンドステージでは上位4チームと同じ5勝2敗で乗り切ったものの、わずかに勝ち点1の差でLIXIL CUP 2015進出を逃した。

アタッキング・アグレッシブ・ラグビーを標榜し、2011-12、2012-13シーズンで連覇を成し遂げたサントリーだが、前述のとおり勝ち点1で4強入りを逃したことでも明らかなように、セカンドステージ7試合のうち4トライ以上奪ったのは3試合のみと、トライを取り切るアタッキング力にかげりが見えたシーズンとなっているのは紛れもない事実。
1月24日のワイルドカードT1回戦でも、近鉄ライナーズに前半8-13とリードされるなど苦戦。
後半2トライ、2PGを挙げて逆転勝ちしたものの、「取り切るところで取りきれない」(LO真壁伸弥主将)課題はそのままと言っていい。

対するリコーはセカンドステージを6勝1敗で乗り切り、しかも6勝のうち3試合がひと桁失点という好守もあっての快進撃を続けている。
1回戦でもNTTコミュニケーションズシャイニングアークスのワイドアタックを完全に封じるかたちで16-12というタイトな試合をものにして2回戦進出を果たした。
NTTコムとは違うスタイルとはいえ、攻撃に重点を置くサントリーのアタックを粘り強く守れれば、グループBの2チームが揃って日本選手権に出場するという下克上の完結が見えてくる。

共にブレイクダウンに重きを置くなど、コンタクトエリアの優劣も当然、勝敗を左右することになる。
両チームは今季ファーストステージ第4節で対戦し38-26でサントリーが勝利を収めている。

2回戦で勝利した2チームに日本選手権出場権が与えられる。

(text by Kenji Demura)

チケット

開催日 Kick Off Host   Visitor 会場 チケット
1/31(土) 12:00 NTTドコモレッドハリケーンズ NECグリーンロケッツ 近鉄花園 チケット
1/31(土) 14:05 サントリーサンゴリアス リコーブラックラムズ 近鉄花園 チケット
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