ファーストステージ第6節 マッチサマリー(宗像サニックス 21-59 東芝)

宗像サニックスブルース
宗像サニックスブルース
21 合計 59
0 前半 31
21 後半 28
0 勝点 5
5 総勝点 25
東芝ブレイブルーパス
東芝ブレイブルーパス
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宗像サニックスブルース 21-59 東芝ブレイブルーパス

ファーストステージ・第6節 プールA
2014年10月12日(日)14:05キックオフ/コカ・コーラウエスト広島スタジアム

8月、広島市を襲った大雨土砂災害。試合に先立ち犠牲者の冥福を祈り黙祷が捧げられた。台風19号接近の影響か、冷たい風がセンターポールに掲げられた半旗を揺らす中、東芝のキックオフで開始された。

開始直後いきなりゲームが動く。宗像サニックスが敵陣10mのラックから左に展開したボールを、東芝左CTBリチャード・カフイがインターセプト。50m独走トライで先制。(G成功)
その後も東芝は13分、20分と敵陣に攻め込み、パスを繋いでトライを重ね、2本とも難しい角度のGKをSH小川高廣が確実に決めてリードを広げる。

風上の宗像サニックスはロングキックで敵陣深く攻め込むも、密集での反則やミスなどで主導権を奪えず。象徴的なシーンは前半33分宗像サニックス、自陣で得たPKから敵陣深くタッチを狙うもノータッチ。キャッチした東芝は自陣22mからカウンターを仕掛け敵陣ゴール前に迫り、ラックからパスを繋いで左WTB吉田大樹がトライ。

前半終了間際にも敵陣ゴール前でボールを支配した東芝が、ドライビングモールで押し込むかと思いきや一転、SH小川がオープンサイドへロングパス。右CTB仙波智裕→FBクーパ・ブーナと繋いで最後は右WTB松延泰樹が右隅へトライ。「前半はパーフェクト」(冨岡ヘッドコーチ)の言葉通り31-0で折り返した。

サイドが変わった後半、風上に立った東芝は開始直後、敵陣22mL右タッチライン際でこぼれたボールをCTBカフイが拾ってディフェンス3人をステップでかわすと、最後はWTB吉田に渡ってトライ。後半も東芝のペースかと思われた。

7分、宗像サニックスは自陣からカウンターでバックスが繋ぎながら大きくゲインし、相手ゴール直前まで左CTBロビンスブライスが持ち込む。一旦は相手ディフェンスに止められたものの、フォローしてきた右CTB高山国哲に何とか繋いで初トライ。(G成功)
息を吹き返したか、宗像サニックスは自陣からまたもパスを繋いで相手ゴール前まで迫り2次3次とボールをキープ。しかしあと一歩で東芝に奪われ、逆にカウンターから左WTB吉田の独走を許しトライを奪われる。アタックもディフェンスもラインがバラバラになった感のあるサニックスは時折23番カーン・ヘスケスが抜け出すも、後が続かずゲインできない苦しい展開を強いられた。

「後半の後半、失速した」(冨岡ヘッドコーチ)東芝はゴール前まで攻め込みながら、浮いたボールを宗像サニックス23番ヘスケスがキャッチしそのまま単独で80mを走り抜いてのトライを奪われる。
らしさが出せないままの宗像サニックスだったが35分、自陣10mLモールから右タッチ際をNo8新井信善が抜け出し、SH濱里耕平から右WTBアンドリュー・エブリンハムへ外・内・内とつないで意地のトライを奪った。

終了のホーンが鳴り響き、残り1プレーとなってから東芝WTB吉田が自らのパントキックをキャッチしてそのままダメ押しのトライでノーサイドとなった。
マン・オブ・ザ・マッチは東芝リーチ マイケル選手。


● 記者会見ダイジェスト ●

宗像サニックスブルース

宗像サニックスブルース
藤井部長兼監督(左)、田村キャプテン

藤井雄一郎部長兼監督

「今東芝の強いラグビーにやられた。後半何とか巻き返したが、前半の差が試合を決めた。ファーストステージ最終節は若い選手に経験を積ませて、いい形で終わりたい」

田村衛土キャプテン

「コンテストしてきた時のプレッシャーに対応できていない。ブレイクダウン、ターンオーバーなど反応が遅かった。最終節はすべて出し切って、セカンドステージに向けて頑張りたい」


東芝ブレイブルーパス

東芝ブレイブルーパス
冨岡ヘッドコーチ(右)、リーチ ゲームキャプテン

冨岡鉄平ヘッドコーチ

「2週間のオフで時間が空いたが、相手に関係なくしっかりとした戦いをしたいと思っていた。ボールを繋ぐラグビーを目指したが前半はそれができていたと思う。選手も意識してやってくれたので満足。ファーストステージ最終戦は星取りとか関係なく、開幕戦からやってきたアタッキングラグビー、東芝のアイデンティティーを示したい」

リーチ マイケル ゲームキャプテン

「前半、選手の気持ちが入っていてよかった。後半20分過ぎ、自分たちのラグビーができなかった。原因はリーダーシップの不明確さ。誰がやるのかわからなくなったこと。しかしながら選手一人一人課題ははっきりしているので、最終節のヤマハ戦に向けてしっかり準備して状態よく臨みたい」





マン・オブ・ザ・マッチは東芝ブレイブルーパス6番リーチ マイケル選手

(記事:広島県協会 西原利典)

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