セカンドステージ第2節 マッチサマリー(NEC 34-17 宗像サニックス)

NECグリーンロケッツ
NECグリーンロケッツ
34 合計 17
13 前半 10
21 後半 7
5 勝点 0
9 総勝点 2
宗像サニックスブルース
宗像サニックスブルース

NECグリーンロケッツ 34-17 宗像サニックスブルース

セカンドステージ・第2節 グループB
2014年12月7日(日)12:00キックオフ/長野・長野運動公園総合運動場陸上競技場

長野市で初開催のトップリーグは雪中決戦
NECグリーンロケッツが後半宗像サニックスブルースを突き放す

長野市で初のトップリーグ開催となったこの試合。前日に降雪に見舞われたものの、スタッフ総出の雪かきなどで予定通りキックオフとなった。
当日も雪が舞う生憎の天候だったこともあり、前半はキックの応酬。3分にNECが田村優のPGで先制。10分には宗像サニックスのドウェイン・スウィーニーがハーフウェイ付近からのPGを決めて同点に追いつく。15分に田村のPGで再びリードしたNECは、18分に混戦からネマニ・ナドロが抜け出して、この日初のトライ。ゴールも決まり13対3として宗像サニックスを突き放しにかかる。しかし宗像サニックスは22分に濱里耕平が左隅にトライ。ゴールも成功して、13対10と食い下がる。
その後NECはSOウェブ将武、宗像サニックスはCTBロビンス ブライスが負傷退場。一進一退の状況で前半を終了する。

後半に入るとNECはスクラムで宗像サニックスにプレッシャーをかけて、試合を優位に進める展開に。6分には臼井陽亮がトライ(ゴール成功)、9分にはナドロの突破で一気にゴール前に迫り田村の絶妙のキックパスを受けた宮前勇規がトライ。27対10として再び宗像サニックスを突き放しにかかる。

宗像サニックスは12分に日本代表WTBのカーン・へスケスを投入するものの、NECの厳しいマークにあいなかなか突破できない。逆にNECは15分、ナドロがディフェンスを切り裂くようにこの日2本目のトライを決める。
追い上げたい宗像サニックスは28分に相手陣ゴール前ラインアウトからモールで押し込み、途中出場のファアティンガ・レマルがトライ。ゴールも成功して34対17と食い下がる。

その後宗像サニックスは度々NECゴール前に攻め込むものの得点を奪えず、そのままノーサイド。NECが後半突き放してセカンドステージ初勝利を挙げた。
マン・オブ・ザ・マッチには、この日2トライを挙げたNECのナドロ選手が選ばれた。

● 記者会見ダイジェスト ●

宗像サニックスブルース

宗像サニックスブルース
藤井部長兼監督(左)、菅藤選手

藤井雄一郎部長兼監督

「昨日雪が降ったが、それを長野県協会の方に対応いただき試合が無事できたことに御礼申し上げます。前節・今節とかなり環境の厳しい試合だったが、今日はNECのナドロ選手を止め切れなかったことに尽きる。まだ2節が終わったところなので、しっかり前を向いていきたいなと思います」

菅藤友選手

「今日は素晴らしいグラウンドを作っていただいて有難うございます。試合自体は勝てている部分もあったし、前半終わった時点で後半行けるんじゃないかという気もしていたんですが、勝負どころで3本(トライを)取られてしまったのが痛かったです。相手(NEC)の強みにはまった感じになってしまって、あそこでしっかり止めてウチのラグビーをしなければいけなかったなと。あと5試合あるのでしっかり一週間で勝てるチームを作って、頑張っていきたいです」

──ポトヒエッターに替えてへスケスを投入した理由は?

藤井監督

「ヘスケスも非常に調子が良かったので。本当はポトヒエッターを残してへスケスを投入したかったが、(ロビンスの)予期せぬけがで予定が狂った。(ロビンスに)変わった(リザーブの)選手が違うポジションだったので受けに回ってしまい、それを修正したいという思いもあった」

NECグリーンロケッツ

NECグリーンロケッツ
相澤総監督(右)、瀧澤キャプテン

相澤輝雄総監督

「雪が心配される状況だったが、長野県協会の皆様がグラウンドを作っていただいて試合ができた。セカンドステージの2試合目に勝つことができて、嬉しく思っている」

瀧澤直キャプテン

「高校生をはじめ雪かきをしてくださった皆さんに感謝したい。雪も舞っている生憎の天候だったが、そんな中でも応援に来てくださったお客さんもいて、そんな環境の中で試合ができたことを嬉しく思います。試合内容には反省もありますが、しっかり5ポイントを取れたことに尽きると思う。セカンドステージの2戦目でいい試合ができたことは、NECにとってはかなりの収穫だったと自信を持って言えます」

──前半ゴール前で取れない場面が続いたが焦りはなかったか。

瀧澤キャプテン

「前節も同じようなところがあったが、PGを選択するなど、前節よりは取りきれてないというイメージはありません。攻め込んでトライが取れないというよりも、敵陣でプレーすることで、相手にプレッシャーをかけられたというように認識しています」

──後半スクラムで優位に立ったことがトライにつながったか。

瀧澤キャプテン

「自分も最前列でスクラムを組んでいましたが、いい感触ではあったし、要所で自分たちがミスをしたところでボールを再獲得できたことは、スクラムで取ったトライだということでFW全員で喜びたいし、スクラムがいいきっかけになったということはあります。正直ちょっと嬉しいです」

──前半からスクラムでいけた気がするが。

瀧澤キャプテン

「前半はまず感触を確かめた部分がありました。レフリングとの兼ね合いもあったし、複雑なルール変更もあってシビアな部分があったので。最初からギャンブルをすると相手にペナルティーで3点与えたり、自陣に釘付けになってしまう可能性もあったので、反則なしで組みたいという気持ちがあり、確かに前半は慎重なスクラムにしました。それでも反則も数点あったので、まだまだ反省すべき点はあります」

──監督として落ち着いて見れたか。

相澤総監督

「勝つことが全てなので、勝って終われて良かった。前節の近鉄戦も、内容は悪くなかった。今回の試合も課題はあったが自分たちがやりたいことはしっかりとできています。勝つことで自分たちに自信を持ってレベルを上げていくことができると思っています。安心して見られたというよりも、チームとして強さが出てきたなと思っています」

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