セカンドステージ第3節 マッチサマリー(ヤマハ発動機 26-9 NTTコミュニケーションズ)
ヤマハ発動機ジュビロ 26-9 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス セカンドステージ・第3節 グループA ヤマハジュビロ、ファーストステージのリベンジをホームで晴らす ファーストステージのリベンジに燃えるヤマハ発動機(以下ヤマハ)と上位グループ初勝利を狙うNTTコミュニケーションズ(以下NTTコム)の一戦が、寒波到来で気温が低く強風のヤマハスタジアムで行われた。 ヤマハのキックオフで試合開始。前半5分、NTTコムのホールディングでつかんだ22mL付近左のPGのチャンスを15番FB五郎丸が決めヤマハが先制。立ち上がりは両チームとも動きが硬かった。ヤマハはいい形で相手陣深く攻め込むも、2度ターンオーバーでチャンスを潰しトライまではいかずに時間が過ぎた。 その後も両チーム攻撃のリズムをつかめない中、前半21分、ヤマハのノットロールアウェイによるPGをNTTコム10番SOエルトン・ヤンチースが決め3点を返す。さらに、エルトン・ヤンチースは、28分にもヤマハのディフェンスの隙を突き、風上ではあるがゴール正面30mのロングDGを決め同点に追いつく。 後半に入り最初にチャンスをつかんだのはNTTコム。3分、ヤマハがハンドを犯し、NTTコム10番SOエルトン・ヤンチースにPGを決められる。 前半少なかったスクラムで、ヤマハが相手に徐々にプレッシャーをかけ相手のミスを誘う。NTTコムも強風の中ハイパントなどで活路を見出そうと試みる。 この日のマン・オブ・ザ・マッチは、攻守に素晴らしい動きを見せ、ヤマハのスクラムをリードした2番HO日野剛志が受賞した。 ● 記者会見ダイジェスト ●
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス ペニー ヘッドコーチ(右)、栗原バイスキャプテン ロブ・ペニー ヘッドコーチ 「残念な結果になってしまったが、内容は試合ごとに良くなってきている。 栗原大介 バイスキャプテン 「セカンドステージ3試合目となるが、難しさを感じている。NTTコムとしては、チャレンジすることを覚悟決めてやっている。アタックでもディフェンスでも挑戦して自分たちの強みを伸ばしていきたい」 ヤマハ発動機ジュビロ 清宮監督(右)、三村キャプテン 清宮克幸監督 「今日はホームゲームで勝てて素晴らしい。ファーストステージで負けていたので、負けた相手にどう勝つかがポイントだった。残り3分でトライを取られなかったことは良かったと思っている。 三村勇飛丸キャプテン 「ファーストステージで負けた相手に勝てた。風の強い中、スクラムが良かったと思う。次の神戸製鋼戦に向けて準備していきたい」 ──ファーストステージで負けた相手にどう臨んだのか? 清宮監督 「ファーストステージも80%は勝っていたが、詰め切れず試合巧者の相手に負けた。前回と同じ失敗をしないように気をつけた。(相手チームには)ヤマハ用に用意されたプレーがあったが、うまく対応できた。この点が成長の証と思う、今日は危ない場面がなかった」 三村キャプテン 「前回は監督が言うように用意されたプレーにやられたが、今日は対応できた」 ──トライが取りきれないところはどうしたら取れると思うか? 清宮監督 「PKのアドバンテージが出ている状況で思い切ったプレーができていない。そういった能力が足りない、ヤマハはまだまだ発展途上のチームだ」 ──NTTコムのペニーヘッドコーチがスクラムで圧倒されたと言っていたが? 清宮監督 「最初はうまくフィットしていなかったが、後半はいい場所でスクラムがあったので、うまく点につなげることができた」 ──次節の神戸製鋼戦に向けては? 清宮監督 「チームも神戸製鋼に相性がいいが、本当にいいのは私。神戸製鋼も監督も選手も代わって強みも変わっているのでヤマハのラグビーをしていくだけ。神戸製鋼はキックの使い方が変わっている、ディフェンスの強みを出していきたい」 三村キャプテン 「まだまだ自分たちのラグビーができていない。神戸製鋼のスクラムは重いがセットから試合を作っていきたい」 (関西ラグビー協会広報委員 石垣俊幸) マン・オブ・ザ・マッチはヤマハ発動機ジュビロ2番、日野剛志選手
前半5分頃 ヤマハ2番 日野の突進
前半35分 ヤマハ14番 伊東 ディフェンスを振り切りトライ
後半22分 ヤマハ15番 五郎丸のPG
前半5分頃 NTTコム9番 西村
後半1分頃 NTTコム10番 エルトン・ヤンチース
後半39分頃 NTTコム20番 トッド・クレバーの突進
(photo by 静岡県ラグビー協会 谷本結利) |