トップリーグ2015-2016 第6節 マッチサマリー(サントリー 37-20 リコー)

サントリー
サンゴリアス
サントリーサンゴリアス
37 合計 20
10 前半 10
27 後半 10
5 勝点 0
21 総勝点 2
リコー
ブラックラムズ
リコーブラックラムズ

サントリーサンゴリアス 37-20 リコーブラックラムズ

トップリーグ2015-2016 第6節 グループA
2015年12月20日(日)13:05キックオフ/山梨・山梨中銀スタジアム

雲一つない快晴に恵まれた山梨中銀スタジアム。霜が降りて濡れた状態のグラウンドでは、ラグビースクールによるミニラグビーのゲームが行われ、ちびっ子たちが元気に頑張りました。ワールドカップの日本代表の活躍によりラグビーが注目され、スクールに入る子供が増えているそうです。
スクールの後は、女子三地域対抗試合関東代表対関西代表の試合が行われました。15人制日本代表のセレクションも兼ねており、両チームのスキルの高い試合は山梨でプレーする女子選手に基本の大切さを教えてくれました。

ラグビーワールドカップイングランド大会で代表として活躍した選手が多数出場。サモア代表のトゥシ・ピシ、オーストラリア代表のバーナード・フォーリーのSO対決ということもあり、県内外から多くのラグビーファンが応援に駆け付けました。
暖かな日差しで最高のグラウンド状態の中、リコーブラックラムズのキックオフ。

リコーのつなぎのラグビーと、いいディフェンスで一進一退の攻防。15分まで0-0の展開が続く。
16分リコーが自陣深くからパスをつなぎ11番の長谷川元氣が、ハーフウェイライン手前から走りきりトライ。バーナード・フォーリーのG成功で 0-7。

反則やミスで自滅していたサントリーだが、徐々にスペースに差し込んでペースをつかんできた27分 敵陣左ゴール前ラインアウトからモールを押し込みツイ ヘンドリックがトライ。トゥシ・ピシがG成功7-7。

34分リコーが自陣ゴール前中央付近でのコラプシングの反則。トゥシ・ピシがPGを決め10-7。
39分サントリー自陣中央22mでサントリーが反則。フォーリーがPG成功10-10。ハーフタイムへ。

ハーフタイムでは、ファン・オブ・ザ・マッチを開催。応援団の中から両チーム1名ずつ選ばれ、サイン入りジャージがプレゼントされました。

ハーフタイムの両チーム監督の談話。サントリーのアンディ・フレンド ヘッドコーチは「リコーのディフェンスがいいので、我慢強くプレッシャーを掛け続けること。個々じゃ無く、チームで相手を崩していこう」
リコーの神鳥監督は、「ディフェンスはよくやっている。後半も引き続き集中していこう。ただ、アタックがまだまだなのでボールをキープして、ハードワークしていこう」と話していました。

サントリーのキックオフで後半開始。
サントリーは、後半からは日本代表の小野晃征を投入。リコーも11分にサモア代表ティム・ナナイウィリアムズが入れ替え出場。

12分サントリーのスクラムでの反則で、リコー ピータース ダニエルがPGを決めて10-13。
13分リコーのカウヘンガ桜エモシのノット・ロール・アウェイのシンビンから、サントリーがラインアウトからモールを押し込み森川由起乙がトライ15-13。

19分サントリー陣内右サイドでリコーのパスを小野晃征がインターセプト。リコー陣22mラインまで走り込み、ラックから左に展開し、宮本のキックパスから江見翔太がトライ。G成功22-13。
22分サントリー、リコー陣左サイドラックから展開。ウィング長友が倒されながらもフォローしたツイ ヘンドリックにつないでトライ。27-13。

25分トゥシ・ピシの危険なタックルでのシンビン直後、26分リコーのコリン・ボークが右サイドラックから持ち出しトライ。G成功27-20。
26分リコー22番山梨県立桂高校出身の渡邊昌紀選手が出場。終了間際には自陣からサントリーディフェンスをかわし、独走態勢に入ると会場がヒートアップしたが、直前に反則があったためトライならず。出場時間は短かったが、地元ファンの期待に応えるプレーをしてくれた。

35分リコーのオフサイドの反則から正面PGを小野晃征が決めて30-20。
41分ホーンが鳴ってからのサントリーボールのスクラム。攻撃を続け垣永真之介がトライ。小野晃征G成功37-20。そのままノーサイド。
サントリーは勝ち点5をもぎ取り、最終戦の東芝戦に弾みを付けた。

マン・オブ・ザ・マッチはサントリーサンゴリアス6番スカルク・バーガー選手。
インタビューでは「リコーに対してすごくタフなゲームだったんですけど、ポイントをしっかり取れて次の東芝戦に向けて弾みが付いたと思う。東芝戦に向けては、府中ダービーとなる自分達にとっても大きなゲームになるので、しっかり全員で戦っていきたい」と述べました。

勝利監督インタビューでは、アンディ・フレンド監督が「本当にタフなゲームでリコーも凄くディフェンスがよかった。それを乗り越えられたのが良かった」
前半は苦しんだが、後半はトライを重ね良くなった。その要因についての問いに、「ハーフタイムでは我慢することを話したんですけど、その通りにできたこと。また、チャンスをしっかり得られたことが要因だ」と答えました。

試合が終わった後、畠山選手、日和佐選手、真壁選手、フォーリー選手らがスタジアムの外で待つファンにサインや写真撮影に快く応じていました。子ども達は本当に喜んでいました。ありがとうございました。


● 記者会見ダイジェスト ●

リコーブラックラムズ

リコーブラックラムズ
神鳥監督(右)、小浜ゲームキャプテン

神鳥裕之監督

「多くの観客のみなさんに来ていただいてありがとうございます。失うもののない中で臨んだ試合ですが、結果的に勝つことができずに残念です。ただ少しずつ自分たちのやりたいラグビーができてきて、ディフェンスの粘り強さも出てきたので、次につながる試合になりました。
前半はサントリーに対して自陣からパス回しをするラグビーを行いディフェンスでも1対1が機能してロースコアの展開に持ち込むことができました。しかし後半はシンビンから2トライを取られ、1対1のディフェンスもほころびが出始めました。
しかしその後はそのままずるずるといかず、トライを返したことは少しずつチームの形が出てきた証拠だと思います」

小浜和己ゲームキャプテン

「前半はいい形で折り返すことができました。具体的には横のコミュニケーションがうまく取れたことです。
課題は後半の1対1のディフェンスなので、しっかり反省して次の神戸戦に備えたいと思います」


サントリーサンゴリアス

サントリーサンゴリアス
フレンド ヘッドコーチ(左)、真壁キャプテン

アンディ・フレンド ヘッドコーチ

「前半のリコーのディフェンスがよく、逆にサントリーが我慢できなかった。後半はトライを重ねて勝ち点5ポイントが取れてよかったです」

真壁伸弥キャプテン

「山梨はいつも高校生が素晴らしいグランドを準備してくれているので、とても感謝しています。この試合は得失点差は特に意識せず、勝つことだけを意識して臨みました。
前半は何としても1勝したいというリコーの強い気持ちがプレッシャーとなりミスにつながりました。自分たちはミスが起こると崩れてしまうチームなので、後半はそのミスの多さを修正できたことがよかったです」

マン・オブ・ザ・マッチはサントリーサンゴリアス6番、スカルク・バーガー選手

女子三地域対抗試合、関東代表 vs 関西代表



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