トップリーグ 2016-2017 第9節 レポート(リコー 16-20 トヨタ自動車)

トップリーグ2016-2017 第9節
2016年10月29日(土)13:00キックオフ/岩手・いわぎんスタジアム
リコーブラックラムズ 16-20 トヨタ自動車ヴェルブリッツ

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会場の「いわぎんスタジアム」からも眺められる岩手の象徴、岩手山はすでに初冠雪。
トップリーグの試合前にはトップイーストで地元の釜石SWと日野自動車が対戦。
互いにけが人続出でロスタイム20分。結果、リコー対トヨタのキックオフ5分前に試合終了し、あわただしく前後のチームがグランド内で入れ替わることとなった。
トヨタグループである日野自動車が釜石SWに初勝利。歓喜に沸く大勢の日野サポーターとトヨタサポーター。芝生席まで広がったリコーサポーターも併せて、年に一度の岩手でのトップリーグ公式戦の観衆は3,800人余りに膨れ上がった。
大風と寒さを忘れるほどの熱烈な応援合戦の中キックオフ。

第8節を終えてすでに3敗を喫し、シーズン後半戦に向けて立て直しを図りたいトヨタは、前半風上からの攻撃。前半から仕掛けたいリコーに対して、トヨタは厚いディフェンスとキックでリコーの前進を許さず陣地を支配。そして、開始16分に15番ロビー・ロビンソンがファーストトライ。
悪い流れを変えたいリコーだが、17分、手痛い反則からトヨタ10番樺島亮太がPG。
その後、リコー15番ピータース ダニエルのPGを許すものの、トヨタは32分にはスクラムから展開して6番ワイクリフ・パールーが左隅にトライ。10番樺島が難しい角度のゴールを決めて15-3。トヨタ有利で前半を折り返す。

後半に入ると、トヨタ陣内で展開する時間が徐々に増えはじめ、トヨタの反則を誘い込む。4分、22分と15番ピータースのPGで点数を追加し、じりじりと追い上げる。しかし、トヨタはリコーのポジティブでアグレッシブな攻撃に対して冷静さを失わず、トライを許さない。ぶ厚いディフェンスと自在のキックでゲインを許さず、徐々にリコー陣営に食い込む。35分にはキックパスから左につないで最後は13番イェーツ スティーブンが鮮やかなトライ。スタンドからはこの日一番の歓声。

トヨタが20-9と試合決定づけたかと思った40分、決して隙を見せたわけではないトヨタ陣営に対してリコーが集中力を切らさずに反撃。牧田の交代で入った23番アマナキ・ロトアヘアが、接戦続きなリコーの今シーズンを象徴するようなトライ。
ゴールも決まって土壇場で1トライで逆転の点差まで詰め寄る。
ここでホーンが鳴り、あと1プレイ。
最後まであきらめないリコーにスタンドも大歓声。左への展開から外国人勢のアタックでトライゾーンへ迫るが、ここで痛恨のノックオン。
トヨタは最後の数分でボーナスポイントを失い、逆にリコーはボーナスポイント1を奪取。
マン・オブ・ザ・マッチには、後半に勝利を印象付けるトライを決めたイェーツ スティーブン選手が選出された。

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