トップリーグ 2016-2017 第12節 レポート(パナソニック 45-17 リコー)
トップリーグ2016-2017 第12節
2016年12月18日(日)14:00キックオフ/東京・秩父宮ラグビー場
パナソニック ワイルドナイツ 45-17 リコーブラックラムズ
リコーブラックラムズ

神鳥監督(右)、武者ゲームキャプテン
神鳥裕之監督
「今日はありがとうございました。我々にとってのホーム、秩父宮でチャンピオンチームのパナソニックさんと試合ができ良い応援もいただきました。パナソニックさんは素晴らしいチームで完敗です。結果的にミスをトライにするパナソニックさんと、スコアに結び付けられなかった我々との差でした。セットプレーではポジティブなところもありましたので、残り3試合に向かって行きたいと思います」
──ディフェンスの綻びは?
「ディフェンスに関しては、3列がスピードを上げてスペースを埋めていこうとしました。60〜70分はしっかり出せていたのですが、パナソニックさんはアタックでのアンストラクチャーに強いチームで、もう少ししっかりセットプレーで落ち着かせたかったと思います。相手のタッチを狙ったキックが出ずにスタートさせてしまうなど、ミスからターンオーバーされるケースがありました」
──相手のポーコック選手の印象は?
「上から見ていても、二人目のスピードがすごくて、あまりいないプレーヤーです。通常より1秒遅れただけでボールを取られる感じです。完全に絡まれるとジャッカルされます。ボールを取る技術は世界最高のチームで、しかもキャプテンですからね」
武者大輔ゲームキャプテン
「監督と同じで、ミスが勝敗を分けたと思います。ただ、やろうとして通用した部分は次節への良い材料です。ミスからのプレー、そこをしっかり改善していきたいと思います」
──どの辺りのミスか?
「アンストラクチャーからアタックされ、ファーストタックルを決められず、オフロードされました。1:1のタックルを決めることが大きいと思います」
──ポーコック選手の印象は?
「さすがワールドクラスの選手です。ブレイクダウンへの激しさ、しつこさは予想以上でした。リコーのオーバーポイントでも1:2じゃ倒れず、さすがだったなという一言に尽きます」
パナソニックワイルドナイツ

ディーンズ監督(右)、布巻ゲームキャプテン
ロビー・ディーンズ監督
「今日の結果には非常に満足しています。リコーさんは激しくプレッシャーを掛けて来ましたが、良い反応をして良い結果が得られました。ベリック・バーンズ選手も怪我から復帰して80分プレーできたのも大きな材料です。布巻もゲームキャプテンとして非常に良い仕事をしてくれました」
──堀江キャプテンも出場する中、あえて布巻選手をゲームキャプテンにしたわけは?
「翔太のリクエストです。遠征から帰って来て、自分のプレーに集中したいということなので。翔太は昨年、ジャパンのワールドカップでのインターナショナルゲームを経験し、サンウルブズでもキャプテンに選ばれ、ジャパンでもキャプテンになり、責任を背負って来ました。こういう経験のある選手が周りに居る間に、ゲームキャプテンを経験させることには意味があります。チームの外から見ると不思議かもしれないが、チームの中では問題ない話です。さらに、布巻は生まれついてのリーダーシップをもっているので何の問題もありませんでした」
──ここまでを振り返って?
「チームで一つになれてきたことには満足しています。今シーズン13名の選手がサンウルブズや2回の代表戦から戻ってきたし、トップリーグデビューの選手も増えました。8月はチームを作る期間でしたが、11月も同じような挑戦をせねばならない難しさがありました」
布巻峻介ゲームキャプテン
「本日はリコーさんのプレッシャー、チャレンジを受けてしまい、自分たちのラグビーをできない時間がありましたが、しっかり自分たちにフォーカスしようと話して改善できて、この結果になったと思います」
──キャプテンをやってみて?
「プレー自体、やることは全く変わらないし、何かあったら堀江さんのせいにすれば良いので(笑)チームも盛り上げようと心掛けてくれて、あまり変わったことはしなかったです」
──ペナルティーゴールを狙わなかった場面は?
「ボーナスポイントも大事ですが、あの時間帯は自分たちのゲームプランに戻る必要があったので」
──自分たちのペースを掴んだと感じたのは?
「正直、前半の前半はバタついたが、前半の最後はチームとしてまとまったと感じました。大きなきっかけはなかったのですが、皆、ちょっと我慢しなきゃなと思ってくれたからだと思います」
──ポーコック選手は?
「今日は外目に立ったのですが、俺のやること何もないじゃん(笑)と思いながらやっていました。助かるのは、いつも肩を叩いてくれるので、見習いたいと思います」