トップリーグカップ2019 プール戦 第3節レポート(NEC 19-56 近鉄)

ジャパンラグビー トップリーグカップ2019 プール戦 第3節
2019年7月6日(土)16:45キックオフ/埼玉・熊谷スポーツ文化公園(県営熊谷ラグビー場)
NECグリーンロケッツ 19-56 近鉄ライナーズ

NECグリーンロケッツ

NECグリーンロケッツの浅野ヘッドコーチ(左)、亀井キャプテン

NECグリーンロケッツの浅野ヘッドコーチ(左)、亀井キャプテン

浅野良太ヘッドコーチ

「ワールドカップが行われるこの様なスタジアムで、我々は勝ち試合をお見せしたかったが残念です。今日のゲームは本当にボールの大切さを感じさせられるゲームだったと思います。今まで勝って学ぶ事ができて素晴らしい経験をさせてもらったが、負けた時の学びも大切だと選手と共に共有しながら次を戦いたいと思います」

──若い選手の起用がありましたが主力選手は休養させたのですか?

「フッカーに関しては3人(佐藤、秋山、川村)ですが、春からずっと高いレベルで競い合いをしてきて、その中でも佐藤のパフォーマンスが過去2試合良かったので先発で使いました。ですので休養ではありません。しかしアマナキ選手に関してはコンディション的に間に合わなかったです。
今日出た選手の中で、特に佐藤選手は素晴らしいパフォーマンスをしていて、彼の強みはアタックでもデフェンスでも前に出続けられる事が素晴らしく、彼が一番ゲインラインを取っていたと思います。選んでよかったと思います。他のプレイヤーに関しては今日のベスト15人で戦いました。この15人はNECが目指している事に対して準備できている選手を選びました」

──誤算であったあたりは?

「戦うエリアとボールのポジションだと思います。いいディフェンスしてこちらが我慢したのにボールが上がって来ないとか、ボールを持つエリアがゴールを背中にしている場所だったり、その辺を前半に少し変えられたらと思いました。誤算は後半の立ち上がりだと感じている。トライ2本差でしたが後半直ぐに持って行かれた。このゲームの中では非常にダメージは強かったと感じています」

──中嶋 大希選手については?

「中嶋選手の良さは一貫性を持っていることが一番の強み。どんな相手や環境でも一貫したプレーができる事。また中嶋選手は強気な判断ができて、それによりFWの選手達を助けて前に出せるという事が、中嶋選手の強みだと思います。今日に関しては金井選手と二人で組ませましたけども、中嶋選手に関しては一貫性をもったプレーが今日もできていたと思います。中嶋選手にはもっと代表も含めて上を目指して欲しいです。課題を言えば10番を助けてあげればもっと良かったと思います」

亀井亮依 キャプテン

「今日のゲームですが内容で言えば、近鉄はセットプレーやブレイクダウンの所を強みにしているので、自分達はそこにプレッシャーをかけて戦うプランで試合に臨みました。また、キープレーヤーをしっかりシャットアウトできるようにと臨んだのですが、前半テリトリーを取る所で、安易にキックで相手にボールを渡してしまって、よいカウンターを受けてトライされるとか、安易な失点が多かったような気がします。一番は自分たちが春から積み重ねてきたところと、この二試合を戦って来たのですが、そこでの自分たちのスタンダードが実際100%のうち、出せたのが20%~30%だったのではないかと思う。それを出せなかったのは試合前の準備段階や、試合中のそれぞれの責任であったり、お互いのコミュニケーションだったり、そこをしっかり振り返って行きたい。しかし負けて次に向かうのは非常に気持ちの部分でも、またこのような大差で負けたので少し難しいと思いますが、しっかり前を向いて、負けをエネルギーにして次に向かっていきたいと思います」

──グラウンドコンデションが悪い中どの様に修正や拘りがありましたか?

「近鉄がボールをキープできていたのはゲインラインをしっかり切っていた所だと思う。NECはブレイクダウンで、一人目は入っているが、二人目がプレッシャーをかけれなかったので、相手の良いテンポでボール出しをされたり、ボールキープをされたのだと思う。試合中はそこで二人目がしっかりブレイクダウンでバトルをして、アタックテンポを遅らせるようにプレッシャーをかけようとコミュニケーションしたのですが、相手の2人目や3人目のところのレースで負けてしまった部分で大きかったのではないかと思う」

近鉄ライナーズ

近鉄ライナーズの有水ヘッドコーチ(左)、ストーバーク ゲームキャプテン

近鉄ライナーズの有水ヘッドコーチ(左)、ストーバーク ゲームキャプテン

有水剛志ヘッドコーチ

「今日は結果的に勝ち点5を取ることができて満足しております。次のゲームのリコー戦がありますので、改めて出た課題を修正してリコーに臨みたいと思います」

──MOMを取ったセミシ・マシレワ選手と初出場のジェド・ブラウン選手の評価は?

「セミシ選手に関しては先週のマツダ戦からチームのゲームに初めて出まして、先週課題だったチームフィットネスに関しては上がったと思います。彼の能力からするとまだまだできると思っております。もっともっとフィットネスを上げられると思うのが感想です。
ジェド・ブラウン選手に関しては、7月からチームに合流して二週間ですがライナーズのラグビーは当然ですけど日本のラグビーにもこれから適応していくと思いますけど、この短い時間の中で、ディフェンス等でハードワークをしていたと思います」

──セミシ・マシレワ選手は、スパーラグビーでの高い水準のプレーを通して、どのように成長したか?

「今シーズンのサンウルブズの試合で特にアタックが成長したと思います。だだ、サンウルブズとライナーズのラグビースタイルは違いますので、そこでセミシ選手の良さを無くさずにライナーズのスタイルにフィットさせたいと思っております。サンウルブズで厳しいゲームを経験して間違いなく成長して戻って来たと思っています」

マイケル・ストーバーク ゲームキャプテン

「私自身この試合は非常に大切でした。去年の昇格を争う日野戦がこの熊谷ラグビー場で行われたのですが、私にとってはとても厳しく嫌な思い出のスタジアムでもあります。私達はその試合以降、色々な準備をしてきて、その傷をできるだけ治す為に努力してきました。本日このスタジアムで勝利する事ができて、その傷から徐々にリカバリーしてきている事をこの勝利で表すことができたと思います。本日のパフォーマンスはチーム全体のパフォーマンスだと思っています。グラウンドにいた23名だけではなく、スタッフ、ヘッドコーチからメディカルスタッフも含めて、全員でこの試合に挑み勝利を掴めたと思っています。有水HCが言っている通り私達はまだまだ課題が残っています。その課題を直していき、次のリコー戦に向けて良い戦いができる様に頑張って行きたいと思います。ボーナス含めて勝点5点を獲得し、まだまだプレーオフのチャンスが残っていますので、これからもそれを掴む為に頑張って行きたいと思います」

RELATED NEWS