6節 マッチサマリー(キヤノン 17-31 NTTコミュニケーションズ)

キヤノンイーグルス 17-31 NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
【week5/2012年10月14日(日)/宮城・ユアテックスタジアム仙台】

 

穏やかな秋晴れの下、みちのくシリーズ第三弾の試合が、ユアテックスタジアム仙台で行われた。試合は7位 NTTコミュニケーションズシャイニングアークスと9位 キヤノンイーグルスの対戦。お互い上位に食い込むためには負けられない一戦となった。

試合はキヤノンのキックオフで開始。
序盤は互いにミスや反則の少ない穏やかな立ち上がりとなった。
最初のトライは前半4分。NTTコムの12番アレサナ・ツイランギからの技ありのロングパスに走りこんだ11番友井川拓がそのまま独走しトライ。
その後、キヤノンがペナルティーゴールとトライを返し、さらにNTTコムもペナルティーゴールを決め、前半を10対10で折り返すかと思った前半39分。NTTコムのキックからのカウンターでキヤノン10番カラム・ブルースがNTTコムのディフェンス中央を突破し、最後はタックルをうけながらも体を必死に伸ばしてトライ。
キックも決まり、キヤノンが7点リードの状態で折り返す。

しかし、後半立ち上がりキヤノンはラインアウトでミスが出るなど流れをつかめず、自陣深くに攻め込まれる。後半10分、粘りのディフェンスを見せていたが、最後はNTTコムの12番ツイランギがフィジカルの強さを見せて中央にトライ。同点に追いつかれてしまう。
その後は互いに敵陣深くに入るも、厳しいディフェンスを前に決定力を欠きトライをとれない時間が続くが、後半24分にNTTコムが敵陣深くのスクラムから狭いサイドにパスをつなぎ11番友井川が2本目のトライ。
後半34分にも相手のミスボールに素早く反応してNTTコムの15番栗原徹が抜け出す。最後は11番友井川がパスをもらいこの日3本目となるトライを上げる。
キヤノンは試合終了間際にも敵陣に攻め込むも得点できず、最終スコアは17対31でNTTコムが試合を制した。

流れとしては全体的にNTTコム優位に見えたが、キヤノンも敵陣に攻め込む場面が何度か見られ、得点できていれば流れを変えられたかもしれない惜しいゲームとなった。
マン・オブ・ザ・マッチには3トライを挙げたNTTコムの友井川が選出された。(松下 敬)

 

両チーム、試合後コメント

キヤノンイーグルス
永友監督(右)、和田キャプテン
永友監督(右)、和田キャプテン

■キヤノンイーグルス

──後半に引き離されてしまった要因は何か。

永友洋司監督
「前半は非常によかったですが、後半に入り細かいミスが続いてしまい、NTTさんにそのミスを突かれてしまいました。今回は順位を決定するうえで大切なゲームでしたが残念です。次回は気持ちを切り替えて頑張っていきたいと思います」

和田拓キャプテン
「後半は自分たちのミスが続いてしまいました。これからは個人のレベルを上げていけるよう意識していきたい」

──今回はみちのくシリーズということで地方に来ているが何か思い入れは?

永友監督
「お客さんが温かく迎えてくれてありがたいと思っています。そういうお客さんに感動を与えられるチームにしていきたいです」

和田キャプテン
「勇気を与えられる試合を見せることができたと思いますし、これからもそういう試合を観客に見ていただきたいと思います」

 
 
NTTコミュニケーションズシャイニングアークス
林監督(右)、友井川キャプテン
林監督(右)、友井川キャプテン

■NTTコミュニケーションズシャイニングアークス

──前半苦しい試合展開となった要因は何か。

林雅人監督
「自分たちがやってきた形のアタックができなかったため、チームとしての攻撃ができなかったですし、スクラムは良かったですが、ラインアウトがあまり良くありませんでした。ハーフタイムで『自分たちがやってきたことをやろう』と声を掛けました」

友井川拓キャプテン
「前半は自分たちの準備してきたことを出せず、個人の判断ミスが目立ったため、相手にトライを許してしまいました。後半は練習してきた結果を出すことができました」

──今回はみちのくシリーズということで地方に来ているが何か違いは?

林監督
「環境が変わると様々な点で難しいところもありますが、それも含めて試合に勝たなければならないため、とくに問題はありません」

──マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた感想は。

友井川キャプテン
「WTBというポジションはトライを取らなければなりません。今日で今シーズン5トライ目なので、昨シーズンを越えられるような試合をこれからもしていきたいと思います」

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